
代表の本丸の中央で好き勝手に枝を伸ばしています。
樹高は1〜3mほどで生長が比較的緩やかですが、地表近くに細い根を多く張り地際や根から蘖(ひこばえ)と呼ばれる新芽を勢いよく出す非常に強い生命力を持っています。
一本の太い主幹が立つというより根元から複数の細い幹が立ち並ぶ株立ち(かぶだち)という樹形になりやすく、黒みを帯びた樹皮は成長すると滑らかに剥がれることがあります。
枝はよく分かれて低く広がるように伸びますが、短い枝の先が変化した鋭く硬い刺(とげ)を持つのが大きな特徴です。
葉は長さ5〜10cmほどの長楕円形で枝に互い違いに付く互生(ごせい)となり、表面には硬い光沢が縁には細かく鋭いギザギザの鋸歯(きょし)が見られます。
春には短い枝の脇に丸みを帯びた5弁の花を数個まとめて咲かせ、赤や白、ピンク、あるいは一木に紅白が混ざる「咲き分け」など、その彩りは実に多彩です。
花が終わると直径3〜8cmほどの果実をつけ秋に黄色く熟すと素晴らしい香りを放ちますが、果肉は非常に硬く酸味も強いため果実酒やジャムなどの加工用として楽しまれます。
種小名の speciosa(スペキオーサ)が「美しい」を意味する通り華やかな花と芳醇な実、そして自らを彩るような鋭いトゲを併せ持つ、非常に個性豊かでタフな植物です。
中国原産で平安時代に日本へ渡来し、果実が瓜(うり)に似ていることから木に実る瓜(木瓜:もけ)と呼ばれ、それが転訛して「ボケ」という名になりました。
学名:Chaenomeles speciosa
分類:バラ科ボケ属
開花時期:3〜5月

代表の本丸の中心にしっかり根づいています。
樹高は通常3~6mほどで生育環境が良いと10mに達することもある常緑の小高木です。
根は浅根性(さんこんせい)といって、細い根が地表に近い部分へ広く横に張る特徴があります。
幹は灰褐色の樹皮にひし形の皮目(ひもく:空気を取り入れる穴)が多数ありざらざらとした質感です。
若い茎は緑色をしていますが、成長するにつれて木質化し灰褐色へと変化していきます。
基部からよく枝分かれして密に茂り芽吹く力が強いため刈り込みによって好みの樹形に仕立てやすいのが魅力です。
葉は長さ5~12cmの長楕円形で茎に対して2枚が向かい合ってつく対生(たいせい)で並びます。
表面に光沢がある革質で縁は基本的に滑らかで若い葉にはわずかに鋸歯(きょし:ギザギザ)が見られることもあります。
花は直径4~5mmの小さな十字型で鮮やかな橙黄色の花が葉の付け根に密集して咲き誇ります。
「日本の三大香木」の一つに数えられるほど非常に強く甘い香りを放ちますが花の寿命は3~7日程度と短いのが特徴です。
実は日本国内で見かける株にはつきません。
これは江戸時代に中国から渡来した際に挿し木で増やしやすい「雄株」のみが持ち込まれたためで、雌株が存在する原産地では暗紫色の実をつけます。
樹皮の質感が動物の「犀(サイ)」の皮膚に似ていることから「木犀」とされ、そこに金色の花の色を冠して「金木犀(きんもくせい)」と名付けられました。
気温が高いと開花が遅れる傾向がありますが、その年の気候によっては秋に2度開花することもあり、何度も香りを楽しめるチャンスがあるのも嬉しいです。
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
分類:モクセイ科モクセイ属
開花時期:9月~10月

代表のオフィスや本丸の庭のあちこちに我が物顔で勢いよく生えてきます。
草丈は40~130cmほどで生育環境が良いと1mを超えることもある非常に大型で力強い多年草です。
根は黄色くて太く地中深くへと真っ直ぐ伸びる硬い直根を持っており、古くから羊蹄根(ようていこん)という生薬として便秘や皮膚炎の治療に重宝されてきました。
茎は太くて丈夫で真っ直ぐ立ち上がり表面には縦の溝が見られますが、毛はなくツルリとしており色は緑色から赤褐色を帯びているのが特徴です。
葉は地際から生える長さ10~25cmほどで縁が大きく波打つ姿ですが、冬の間は地面にへばりつくロゼット状でじっと寒さを凌いで越冬します。
成長とともに茎の上部が枝分かれして初夏から夏にかけて花びらのない薄緑色の小さな花を房状に鈴なりに咲かせます。
花が終わった後の実も個性的で3枚の萼(がく)が翼のように発達して実を包み込み、その縁に細かいギザギザがあったり中央にこぶ状の膨らみがあったりとルーペで覗きたくなるような不思議な形をしています。
「ギシギシ」というユニークな名前は茎をこすり合わせたり実の詰まった穂を振ったりした時に鳴る音に由来するという説や京都の方言に由来するという説などがあります。
漢字で「羊蹄」と書くのは花の形や葉の付け根が羊の蹄(ひづめ)に似ていることにちなんだ中国名が由来となっており観察の楽しみが尽きない植物です。
学名:Rumex japonicus
分類:タデ科ギシギシ属
開花時期:5~8月

代用のオフィスの岩の陰に群生し、道端やコンクリートの隙間などでよく見かける非常に身近でたくましい植物です。
草丈は7~20cmほどで水分をたっぷりと蓄えたふっくらとした質感で、根は細いひげ根で土のごく浅い部分に張るためわずかな土壌や岩の隙間といった厳しい環境でも生きていける強さを持っています。
茎は下の方が地面を這うように伸びてマット状に広がり上部は斜め上に立ち上がる性質があります。
葉は多肉質で「さじ形」をしており茎の下部では対生(向かい合ってつく)で上部は互生(互い違いにつく)という変化を見せてくれます。
初夏になると茎の先端に直径1cm前後の星型をした鮮やかな黄色い花を複数咲かせ、花弁は5枚、雄しべは10本で鮮烈な黄色は初夏の陽気にぴったりで庭を明るく彩りますが、実は種子を結ぶことがほとんどありません。
代わりに葉の付け根にムカゴ(珠芽)を2対つくり、地面に落ちて根付くことで繁殖します。
このムカゴを抱える姿を「子供を抱いている姿」に見立てて「子持ち」と名付けられました。
さらに乾燥に強く一年中葉が枯れずに青々として見えることから「万年草」と呼ばれています。
種子ではなくムカゴを落として自分のクローンのように増えていくその生態はとても個性的です。
学名:Sedum bulbiferum
分類:ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
開花時期:5~6月

代表のオフィスまでの道中で歩いていると目移りする植物の一つです。
群落としての厚みは1〜2cmほどですが茎自体は地表を這うように5〜10cmほど長く伸びていきます。
最大の魅力は鳥の羽のような形で2〜3回ほど規則正しく枝分かれする繊細な姿で、まるでレースのような美しさで非常に精巧なつくりをしていて、茎の表面は毛葉(もうよう)という微小な糸状の付属物でびっしりと覆われている点も大きな特徴です。
葉についても、茎につく茎葉(けいよう)と枝につく枝葉(しよう)で形が明確に異なり自然の造形美が感じられ、表面にある乳頭(パピラ)という細かい突起は水を弾いたり光沢のないマットな質感を生み出したりする役割を持っています。
水分を吸い上げるための真の根の代わりに仮根(かこん)という組織で体を固定し水分は体の表面から直接吸収し、受精後に蒴(さく)というカプセル状の器官を作りそこから胞子を飛ばして繁殖します。
枝分かれした姿が観葉植物としても人気のシダ植物シノブ(忍)の葉にそっくりなことから名付けられました。
学名:Thuidium spp.
分類:シノブゴケ科シノブゴケ属