2026年7月12日 09:00
代表のオフィスの庭の岩陰でさりげなく控えめに咲いています。
草丈は10〜30cmほどに成長する多年草で、江戸時代末期から明治時代にかけて観賞用として渡来したものが野生化し、今では日本中の道端や庭先で愛らしく咲く姿がよく見られます。
地上に茎を持たない無茎(むけい)という特徴的な構造をしており、葉や花を支える長い柄はすべて地下の鱗茎(りんけい)から直接空へと伸びる根生(こんせい)という姿をしています。
地下には太い主根を持ち、その周りに木子(きご)と呼ばれる小さな鱗茎をびっしりと作って、種を作らずとも爆発的に増えていく驚異的な生命力を秘めています。
葉は3枚のハート型の小葉が寄り添う三出複葉(さんしゅつふくよう)で、夜や雨の日には葉をピタリと閉じて眠る就眠運動を行い、その半分に折れ曲がった姿が片側が食べられた(片喰)ように見えることが名前の由来です。
葉の裏にはオレンジ色の小さな点が散らばっているのが特徴で、この繊細な模様も観察の楽しみの一つになります。
直径1.5cmほどの淡紅紫色(ピンク色)をした可憐な5弁花を複数咲かせ、花びらに流れる濃い紫色の筋が美しいアクセントを添えてくれます。
花は太陽の光に反応して開き、夜や雨の日には傘を閉じるようにそっとすぼまる性質があり、天気に合わせて表情を変える姿は見ていて飽きることがありません。
一度定着すると駆除が難しいほどタフな性質を持っていますが、その鮮やかなピンクの花色は美しすぎる野生の花として独自の存在感を放っています。
学名:Oxalis debilis var. corymbosa
分類:カタバミ科カタバミ属
開花時期:5〜7月