2026年5月 9日 09:00
代表のオフィスの庭の石にぴょこぴょこ自生しています。
樹木や岩、古い家屋の屋根などに着生している常緑性のシダ植物で葉の長さが10~30cmほどに成長します。
根は土の中深くへ張らず樹皮や岩肌にしっかりとしがみつくための細く丈夫なものを無数に出します。
地上を直立するような茎や幹は持たず着生面を這うように伸びる根茎(こんけい)を持っていて、やや太い針金状で表面は褐色の細かい鱗片(りんぺん)でびっしりと覆われています。
枝分かれはせず這っている根茎から1枚ずつ独立して葉を伸ばすという少し変わった構造をしています。
葉は細長い柳の葉のような形で幅は5~15mmほどあり厚みのある革質で乾燥に非常に強い性質です。
水分が不足すると葉を裏側に丸めてじっと「耐え忍ぶ」のですが、この姿が名前の由来の一つにもなっています。
葉の裏面の上半分に丸い胞子嚢群(ほうしのうぐん)という胞子の集まりが主脈を挟んで2列に並んで付き、夏から秋にかけて活発に胞子を飛ばして繁殖します。
古い家屋の軒(のき)下によく生えていることや、厳しい環境に耐える性質、あるいはシダの古称である「シノブ」にちなんで付けられました。
雨が降ると生き生きと葉を広げ乾燥すると丸まるという天候による変化を観察できるのがこの植物の面白いところです。
学名:Lepisorus thunbergianus
分類:ウラボシ科ノキシノブ属