2026年4月26日 09:00
代表の本丸の庭のあちこちにピョコピョコ顔を出しています。
草丈は10~30cmほどで、葉の間から花茎(かけい)と呼ばれる多肉質で円柱状の茎をまっすぐに伸ばし、この花茎には葉がつかず群生させると青い絨毯のような美しさがより一層際立ちます。
地中には薄皮に包まれた卵型の球根(鱗茎)があり、そこからひげ状の根を力強く伸ばし自然に分球していく繁殖力が非常に強い植物です。
葉は細長い線状で少し厚みのある多肉質で内側に浅い溝が入る独特の形をし、多くの品種は秋に球根から芽を出し厳しい冬の寒さをじっと堪え春まで青々と茂り続けてくれます。
一番の魅力である花は茎の先端に数ミリほどの小さな壺型や釣鐘型の花を密集させて咲かせます。
下から上に向かって咲き進んでいく様子は、まさにブドウの房を逆さまにしたようで眺めているだけで心が和みます。
花の色は深みのある青紫色が代表的ですが、最近では白や水色、ピンク、さらには黄色といった多彩な品種も楽しめるようになっているようです。
先端は実を結ばない不稔性(ふねんせい)の花であることもこの植物の面白い生態のひとつです。
花が終わると受粉した場所に蒴果(さくか)という緑色の丸い膨らみができ、初夏には中から黒くて丸い小さな種が現れます。
地中海沿岸から西アジアを原産とする耐寒性の強い秋植え球根植物で、毎年春に再会できる庭の頼もしいパートナーといえます。
現在の園芸品種は香りが控えめなものが主流ですが、元々は特定の原種が放つ香料のムスクに似た強い甘い香りからギリシャ語でムスク(麝香)を意味する「moschos」にちなんで名付けられました。
さらに、このユニークな姿から「ブドウヒアシンス」という可愛らしい別名でも親しまれています。
学名:Muscari
分類:キジカクシ科ムスカリ属
開花時期:3~5月