2023年12月 1日 11:00
アードベックは老舗蒸留所ですが、2005年に創業したキルホーマンと同程度の出荷量という小さな蒸留所にもかかわらず世界中に熱狂的なファンが多く個性的なアイラモルトを創出し続けている蒸留所です。
そのアードベックは老舗の蒸留所に胡坐をかくことなく常に話題を振りまくウイスキーを創出します、その数も現在普通に手に入るものだけで10本近くあるのではないでしょうか?
特に近年で話題を振りまいたのがブロックチェーンのNFTを使っての限定ボトルの販売がありました、現品は現在の価格で200万円以上となっています。
この限定ボトルはなんと蒸留したての原酒を特別な樽に詰めてピート臭の元となっているピート(泥炭)の土の中に2年半埋めて熟成したというものです、これまでにはありえない熟成方法を編み出したのです、それにしても2年半という熟成年数で200万円出さないと買えないウイスキーとは驚きます。
樽の種類や樽の違いの原酒のバッティング、そしてそれぞれの原酒やブレンデッドとその種類もさることながら外れが無くファンクラブともいうべきコミッティが存在しているのも凄いところです。
ブレンデッドスコッチウイスキーのベースモルトとしても定評があり、ブレンデッドウイスキーの定番ともいえる名酒シーバスリーガルやバランタインのキーモルトになっていることなどは有名な話です。
頑なな味と香りを誇るアイラ島の蒸留所はお堅いイメージがありますが、アードベックのような営業戦略を展開している存在もあるんだと関心然り、こうして得た利益を次の新たな試みを成す資金にしているのです。
こんなアイラモルト蒸留所もあっていいのだと思います、何故ならそれによって愉しめる人が沢山いるのですから、これも大きな社会貢献であり確かな企業存在価値なのです。