2022年8月26日 08:00
会食の席でときどき話題に出る話に「レギュラーか代打者か」という話があります、題材はプロ野球の選手起用の話に例えて社員の登用に関しての話です。
プロ野球のレギュラー選手とは毎回試合にコンスタントに出る最も戦力の中心選手のことです、同じように企業においてのレギュラーとは第一線でコンスタントに成績を収める頼もしい社員です。
対して代打者はここぞの時のホームランバッターで、勝負所のみに起用され一回の試合で1打席しか活躍の場はありませんが、この代打者のたった一発のホームランで優勝が決まってしまうこともあるほどの期待の選手です。
また、レギュラーは毎試合に出ても報酬はそれほど高くはありませんが、代打者は1打席数百万円という高給取りです。
さて多くの経営者は、コンスタントに成績を上げそれほど報酬も高くない優秀な社員を次期幹部に考えることは当然のことと思えます。
でも、ときどき代打者のような社員を幹部を飛び越えさせ取締役に登用することも珍しいことではありません。
代打者のような社員は社内でもマイペースで場合によっては会社に来ない日もあります、でもここぞの時のクロージングでは超一流の話とムードで相手を席巻しものにしてしまうのです。
「代打者って1打席で高給を取り羨ましい!」などという話が聞かれます、しかし代打者はたった1度のチャンスを確実にものにしなくてはいけないのです、多くの代打者は見えないところでレギュラーの何倍ものトレーニングを行っているのです。
もしも、代打者のたった1発のホームランでここぞの試合に勝ち優勝できたとするならば最大の立役者であり、高額の報酬をもらったところで至極当然のことだと思います。
企業においても代打者のような社員がたった1回のクロージングでその企業の年間売上分にも相当する大型案件が決まったなら、それ相応の報酬を受け取るのも至極当然なのです。
プロは全てが結果次第です、レギュラーだけを可愛がり異端児のような代打者社員を大事にしない経営者は企業を大きく成長させることは難しいかもしれません。