2022年8月23日 08:00
長く付き合いのある知人に脳外科の専門医がいます、脳外科の他にアレルギーや精神疾患などにも精通しているので会えば何かと面白い話しを聞かせていただいています。
その中でも「なるほど!」と思った話しは近年の精神疾患に関する話しでした、現在ではあらゆる精神疾患に関しての記事がネット上に投稿されています、中でもADHD(注意欠如多動性障害)や新型うつに関しては異常なくらいにネットや雑誌で紹介されています。
さて先述の脳外科の専門医の知人は、「これらが病気だとしたら、世の中のほとんどの人が病気だよ!」と言うのです。
これらの症例は珍しいものではなく最近になって分類されてきただけのようです、そして以前はすべて個性や性格の一つとされ問題視されてこなかったのだと言います。
ここで、「では何故最近になって、これらが病気だと認定されるようになったのか?」という疑問が出てきます。
推測するに病院や製薬会社の思惑というのが第一に考えられます、事実友人のベテラン経営者はだるさが抜けず感情表現が極端になり病院で相談したところ「新型うつ」と診断され山ほどの薬が出されたといいます。
そしてもう一つはそれを病気だと診断されることを期待して、それを盾に自分の都合に合わせて活用したいという人が増えてきたのではないでしょうか。
深刻なケースを除きこれらは入院の必要はなく生活に大きな障害もありません、つまり「私は病気です」ということで都合悪い事実から救われるケースが多々有るのではないでしょうか。
何れにしても、流行とは過去から供給と需要のバランスによって引き起こされる事象であり需要が有るから薬や治療という供給が成り立つのです。
ところで新型うつに関して私もネットで自己診断を行ってみました、結果は疑陽性で「病院で検査をしてもらいましょう」と出ました。
今の世の中、正常な人もちょっとストレスを感じて病院に行けばほとんどが病気だと診断されるのかもしれません。