2023年11月 9日 08:00
「ベンチャー企業や中小企業が良いものを作っても上手くいかないのはブランド力でも技術力でも何でもない、理由はたった一つ、資金力だよ」
これは販売代理契約締結に向け会談した大手IT商社の専務の言葉です、私から「我々のようなベンチャー企業にはブランドが定着していない、そのため御社のような大手企業が販社となっていただければ大きな力となります」という話に対しての意見です。
要は「商品とはブランドや信用性も勿論最重要、しかし売るという行為に関して言えばブランドではない、売るために必要なリソース(人・物・金)、販売企画(計画)、そして展示会や新聞雑誌への広告、つまり資金の問題だけだ」と言うのです。
まさにこの会社はたったの20~30人規模の小規模商社でした、これが自社商品も無く当然ブランドも無いのにあっという間に上場しました。
そして2年後には東証1部上場と5年間で誰もが驚く偉業を達成してしまったのです、そして社員は5年で20倍に膨れ上がり全国に60ヶ所の営業所を展開しています。
この成功の裏にあった戦略は専務の言うとおりで軍資金を集められるだけ集めて新聞広告を打ち社名を売りまくった結果です、その資金を使った施策の結果のブランドなのです、そして大偉業に繋がったわけです、会社清算を賭けての大勝負だったと言います。
つまりはブランドや信用は最重要、しかしそれを行うにも何をするにもまず資金力が必須と言うのはこのためなのです。
ベンチャー企業はやはり資金力に乏しいです、そして計画通りに売れない理由として「ブランド力不足」、「営業力不足」などと言い訳を言っているのが事実なのです。
ベンチャー企業や中小企業は売るためにまず何をしなくてはいけないか、そう必要資金を得ることです、ベンチャー企業は「売れない理由」の言い訳を考える前に何としても資金を調達することに尽力することです。