2023年11月15日 08:00
「あなたの言う信頼関係って何ですか?」
ある事業提携を提案してきた起業家支援の法人営業の担当の言葉に反応した私の口から思わず出てしまった言葉です、その言葉を発する直前の相手の話は「是非、御社と信頼関係に基づいて共同事業としてやっていきたいと思っています!」というものでした。
いろいろな人が簡単に使う「信頼関係」という言葉、私は例えで使う以外には商談で使うことは一切ありません、何故なら事業提携を考えているくらいの相手で更にその状況が現実に今ここに在るのであれば信頼関係が構築されていて当たり前だからです。
あえて普通は使うことはしないものです、では商談にこれを使うとしたらどんな心境で使っているかということですが、それは「信頼関係」という言葉でオブラートに包んだ「自己利益」を優先しているからに他なりません。
相手を信用していないのではないのです、言葉で包み込もうとする意図が見え隠れしてしまうのが気持ち悪いだけなのです。
その言葉と前後して提案してくるのはこちらには何のメリットもない要望ばかり、だから冒頭の言葉になるのです、本当の信頼関係というのは言葉ではなく姿勢と結果という根拠です。
更に言うなら、相互にメリットが有り長期の良好なる関係が築けると思えば提携当初は信頼関係など無くても提携すると思います、信頼関係が構築されるのはその後の話しなのですから。
それがビジネスという割り切りの世界なのです、何か大きな勘違いをしている人が多いように感じます。
結局は私が結論をあえて保留している間に別の同業者と提携しました、そして1年も持たないうちにトラブルが起きて解消しました、結局はポリシーの無い人のやることはこうなるのです。