2023年11月10日 08:00
「どうして、自分の行動結果を素直に受け入れないの?」
ミスをして咎めるとああでもないこうでもないと後付けの言い訳ばかりを言う経営塾の門下生に発した私の一言です、その門下生は門下生になった時点では素直に指導を実践していましたが約束を守れなかったときに各種の言い訳を言いました。
それからというものミスや約束を守れない度に有り得ないような言い訳をするようになってきたのです、たった数ヶ月でそれまで「すみません」を素直に言えた人が何故変わってしまったのでしょうか?
最初のうちは私も大人の対応に努め「まあいろいろ有るのだろう」くらいに考え看過していたのも事実です、そんな状況下で私の応援目的で依頼した各種の業務でたった1ヶ月の間に4回も有り得ないミスを連発し、更にはそれをPCアプリケーションや下請業者のせいにする始末、これには流石の私も看過できませんでした。
彼を呼んでじっくり話を聞こうとしたのですが、真摯に向き合おうともしない不遜な態度についに私も門下生を解除する決定を下したのです。
私なりに急転直下で彼が変わってしまった理由をあれこれ考えました、そこで見えてきたのが結婚です、まさに結婚を機に性格が大きく変わってしまったのです。
結婚すれば当然相手と一緒に暮らすわけです、ちょっとした時間を過ごすのと違って悪癖なども見事に丸出しになります。
おそらく彼の行動や悪癖に対して細かくチェックが入ったのでしょう、そしてその都度自己防衛本能が目覚めて言い訳を繰り返すようになったのではないかと思うのです、彼のプライドの高さを考えれば容易に想像できます。
結婚した相手も自身が選んだ一つの結果です、誰のせいでもありません、ただ結果が悪ければ例え喜ばしきことでさえも相応の評価が下されます、実に厳しいようですがそれがビジネスの世界であり経営者という立場でもあるのです。
そしてその結果を潔く認めることです、原因が無ければ今の結果は起きていません、結果を認め今後どうして行くのがベストなのかをじっくりと自身と向き合うことです。
ビジネスの前にまずは自分が変わることです、そして自分が変わるのに重要なのは変えてくれる人との付き合い方です、その付き合いの中で時間をかけて変わっていくしかないのです。
奥さんは自分を変えてくれる必然の出会いだったのではないでしょうか、自分が変わらなければどんなにできた奥さんでさえも存在価値を評価されることはないのです。