2022年8月21日 08:00
かのアインシュタインは、「何も考えずに権威を敬うことは真実に対する最大の敵である」というけだし名言を残しました。
これは単純に科学や学問だけを指して言っているのではありません、彼は晩年心や精神の世界に入っていきました、「何故、人は私欲の為にこうも他者を利用するのだろうか?」、そして多くの謀(はかりごと)と偽り情報に悩まされ一時期は部屋に閉じこもり人間不信になってしまったといいます。
科学者というのは「真実」の追究が最大の仕事です、したがって「真実」を無視できる人間の心は脅威意外の何物でもないのです。
時に人間は「真実」を無きものにします、「真実」を見極めることを放棄し偽りの情報であってもそれが自分にとって都合が良いか否かを最大の興味としてしまうのです。
もっと酷い場合は「真実」を意図的に加工して、他者を陥れる目的に用いる人間まで出てくる始末です。
心理学では「真実」を無視したり「真実」を加工して偽りを作り上げるような人間は、確実に自分の中に「真実」を強く意識しているといいます。
「真実」を強く意識するが故にあえて見ない、あえて都合の悪い事実を自分に都合良く加工するということなのです。
何の為かというと「真実」を隠すためです、「真実」が公開されるのを恐れるが為に先手必勝とばかりに「真実」を無きもの、もしくは「真実」を作り変えてしまうという行動を無意識にしてしまうのです。
注意しなければならないのは、どんな行動にせよ一度たりとも情報発信した場合には現代社会においては確実に「動いた証拠」が残るということです。
メール・ブログ・SNSなどは修正したり消しても一定期間キャッシュログとしてセンターサーバーに残されています、また電話も同様に通話記録は一定期間残されます。
その期間は一般には公表されていませんが元々は犯罪防止のための施策です、多くの民事時効である7年は最低限保存されていると推測するのは容易なことです。
現在ではメールやサイトへの書き込みが何故証拠として裁判などで公式に採用されるのかを考えてみれば解ります、どんなに後で意図的に修正してもヘッダー記録からオリジナルを何時でも取り出せるからに他なりません。
情報の内容はどうであれ、その情報を発信したという事実は紛れもない「真実」として残るのです。
情報発信は善く用いればコミュニケーションツールとして自己利益となり、悪く用いれば自分で自分の首を締める両刃の刃となるのです。
最後にIT業界では常識というべき話しがあります、「情報」という2文字をよく見てみましょう。
無きものにする、都合よく加工する、またそれを発信する、その結果如何なることに繋がるのかはこの2文字が全てを物語っています。
そして「インフォメーション」が何故この2文字に訳されたのでしょうか、「情けに報いる」という意味が「情報」という本質かもしれません。
最後にもう一つ、情報とは何も受発信だけではありません、「ノーレスポンス(無回答)」も「回答しなかった」という情報として残ります、これも一つの事実であり真実であることをよく覚えておいてください。
何故なら、法的にいうと「無回答」は相手がどのような意味に取ろうが自由にしてくれという意思表示となるからに他なりません。