2022年8月18日 08:00
どんな人であろうが常に素直に心の状況を表示しています、面白いことに隠そうとすればするほどその意識が行動や言葉に現れてきます、経験豊かな人はそこを見逃すことはありません。
つまり、何をしても解る人には解ってしまうのが心模様なのです。
例えば精神的なストレスや不安を抱えている人は、他者の不安そうな表情や言葉に敏感になります、そこでつい出てしまうのが「心配ないよ」という意味不明な言葉です。
同じようにビジネスで成功したことがなく自信の無い人は、他者の謙虚な姿勢を見ては自身の心と同期して「そのうち何とかなるよ」とか「自信を持って」などという相手にとって不適切な言葉を発します。
実はこれ全てが自分の心の反映であり、他者を介して自身に向けて無意識に発している言葉なのです、まあ一つの自己防衛本能みたいなものです。
だから、どんな言葉を発するかを観察しているとその人の今の状況を手にとるように解るのです。
まあ、これらを統計的にまとめたのが心理学というものなので、人間の思考の癖のようなものであり人間の脳という器官の本質です。
残念ながら「他者の心が読める」などという人の多くは、こういった事象に関して興味を持ち心理学的な書籍や記事を読んでは表面的な知識だけを得ている人であって特別な能力を持っているわけではありません。
むしろ、「他者の心が読める」と言う人もまた同じようにある種の精神的なストレスやコンプレックスを抱えている人であり、こういった情報や事象に依存している可能性が高いと言えます。
そういう意味では、表面的な知識だけを持って情報依存し情報に踊らされてしまう人に過ぎないということが立証されてしまうわけです。
この世に本当に「他者の心が読める」人がいるとすれば、それを他者に言うことは決してありません、むしろ生涯に渡り隠し通し場合によっては他者とは一切会うことをしなくなるかもしれません。
近年、心の伝播(エンパスとも呼ばれるが立証されてはいない)や共感性などという他者動向に影響される行動心理が、人間の持つ自然な防衛本能という領域として階層構造により精巧に分析が進んできています。
この背景には世界的にAI技術の確立という大きなテーマがあることは否めません、より人間らしい判断を機械に行わせようと世界中の科学者が脳医学や精神医学者と共に研究している分野なのです。
これらの一部の情報がニュースとして数年前から世に出るようになり、これと同期してスピリチャル的観点からの記事も増えてきています。
人は正常な心の状態であるときは他者動向など一切気にならないものです、社会現象や他者動向が気になるというときは間違いなく何かの精神的なストレス要因が有ると思った方がよいでしょう。
また共感性が強い人は他者の共感という心理状況をよく理解できます、したがって他者の共感にうったえることにより自分と同じ種の人間を得ようとします、共感性の強い人は質より量を求め何事も内容ではなく数の多さがステータスであり誇りなのです。
「類は友を呼ぶ」という事象は、心理学的にも実に正しい表現であることが理解できます。
ビジネスにプライベートに、相手の心の状況を正確に把握できればトラブルの無い正しいコミュニケーションが行えます。
無意識に相手を怒らせてしまう人がいます、この多くの要因は自身の心模様が乱れ感情コントロールができなくなっている証拠です。
感情コントロールの失った状態で思考し言動すれば、自身でも理不尽な不要なトラブルが生まれるのは至極当然です、またこれらは無意識の領域で行われるために自覚症状がありません、気が付いたときにはみんなから嫌われていたなんていう不幸な事実も起きてしまいます。
まずは冷静に自身と真摯に向き合い、自身の心を正常に戻すことが肝要ではないかと思います。
私もようやく人間の心という不可解な事象の数々を理解できるようになってきました、少なくても不要なトラブルは未然に回避できるようになったことは自身の為にも頼もしい武器を手に入れたと思います。
成功したいのであれば他者の心を敏感に感じ取り、そして無意識の領域に支配されるのではなく常に表面意識を強く持ち何事も視野を広く冷静に思慮すべきではないかと思うのです。
人間の持つ心の怖さ、甘く見るとビジネスが上手くいかないどころか取り返しのつかないことになるかもしれません。
ビジネスは自分一人で奮闘したところで結果はたかが知れています、正常なる人間関係によって成り立つことを理解しなければなりません。