2022年8月19日 08:00
笑福亭鶴瓶が六代目笑福亭松鶴師匠に弟子入りした当時、芸能記者が毎日のように師匠の家に出入りしていました。
ある日、その記者が新入りの鶴瓶に対して無礼で横柄な態度をとったのです。
それを見ていた笑福亭松鶴師匠が鶴瓶のいる前でその芸能記者を怒鳴り、「もう出入りするな!」と言ったという逸話があります。
ここで肝心なポイントはその理由です、「鶴瓶は今はペイペイだ、しかしこいつは将来大物になる、それを見抜けないどころか横柄な態度をとるとは何様だ」というものでした。
おそらくその記者は、「新入りの弟子=どうでも良い、重要なのは師匠」と言う判断であったのでしょう。
今は新入りであっても将来どんな大物になるか解りません、大物になったとき見抜けなかったその人は一つの仕事を失うことでしょう。
外見・老若男女・国籍・経験・タイトルを見て判断すのではなく、その人の本質を正確に把握したいものです。
そして人を見るときは今の状態ではなく、心の奥に在るものを読み未来の姿を思い描けるかどうかが肝要なのです。