何かを買う時にはお金を支払う。
同じように何かを得ると何かを失うものだ。
失うのが嫌なら何も得ようとしないことだ。
他者から貰うだけで生きてきた人はよく考えた方がよい。
得てきたものの対価を何処かで支払うことになる。
逆に与えてきた人は何処かで今度は戻ってくる。
失いたくないなら同等の何かを与え続けることだ。
世の中のすべてが自然の摂理で成り立っている。
ある地点でエネルギーは相殺されてゼロになる。
エネルギー不変の法則を学んで生きるのが尊い。
気に入っていた食器を割ってしまって落ち込む。
取っておいた料理にカビが生えてショックを受ける。
頼りにしていた人に去られて途方に暮れる。
虎の子の貯金が無くなり不安が募る。
いつまでも在ると考えているからそうなるのは当然だ。
いっそ、いつかは無くなるものだと考えたらどうだ?
最初から持って生まれてきたわけじゃないのだから。
「それは最初から無かったもの」
そう考えれば失う怖さから常に解放されて生きられる。
そして自然に補完するように循環して自身に戻ってくる。
何かを得ようと思うなら、
それに相応する何かを捨てなければならない。
捨てずに都合よく得ようとしても天は許さない。
食えないプライドを捨て、
意味の無い人脈を捨て、
つまらない拘りを捨て、
初めて願いが叶うというものだ。
抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)、瓦礫を捨てて宝玉を得る。