
代表のオフィスまで駅から歩いていくと様々な植物に出くわすなかの一植物。
薄暗い林床や道端、石垣などで非常によく見かける常緑性のシダ植物で草丈は50~100cmほどに成長します。
地表近くや地中に太く短い根茎(こんけい)があり、直接長い葉柄(ようへい)を伸ばして葉を展開するのが特徴で、褐色の鱗片(りんぺん)に覆われ、細いひげ状の根を多数伸ばしてしっかりと張ります。
葉は鳥の羽のような形をした1回羽状複葉(いっかいほうじょうふくよう)で質感はやや薄く光沢のない明るい黄緑色をし、側羽片(そくうへん:枝分かれした小さな葉)が15対以上つくことが多いです。
葉の裏側に円形の胞子嚢群(ほうしのうぐん:ソーラス)を多数つけ胞子が夏から秋にかけて成熟し繁殖します。
薄暗い藪(やぶ)に自生し葉の並びが裸子植物のソテツ(蘇鉄)に似ていることから名付けられました。
この仲間は受精を行わずに胞子を作る単為生殖(たんいせいしょく)を行うものが多く、非常に変異に富んでいるのも面白いポイントです。
学名:CyrtomiumfortuneiJ.Sm.
分類:オシダ科ヤブソテツ属

代表の本丸の庭の日陰でひっそりとしています。
茎の長さは1〜3cmほどになり、群生し、まるで饅頭のようなこんもりとした半球状のコロニーを作ります。
水分や養分を吸い上げるための本当の根はなく、代わりに仮根(かこん)と呼ばれる糸状の器官で土や木の根元に体を固定しています。
水分は主に葉の表面から直接吸収するという一般的な草花とは異なる不思議な生態を持っています。
茎は短く密集して直立し上に向かって成長して密なクッション状の群落を形作り、葉は細長い形をしており乾燥すると透明細胞という部分に空気が入り全体が白っぽく見えるのが最大の特徴です。
この姿をお爺さんの白髪や髭に見立てて翁(オキナ)という名がつきました。
湿ると水分を含んで、パッと鮮やかな濃い緑色に変化する一面も持っています。
学名:Leucobryumjuniperoideum
分類:シラガゴケ科シラガゴケ属

代表のオフィスや本丸で日陰暮らしをしています。
乾燥すると丸く縮こまり水分を得ると再び青々と葉を広がることから「復活草」とも呼ばれる非常にユニークなシダ植物です。
草丈は10〜20cm程度で枯れた古い茎と担根体(たんこんたい)と呼ばれる無数の特殊な根が密に絡み合ってできた高さ数cm〜20cmほどの仮幹(かかん)を形成するのが特徴です。
この担根体はスポンジ状の丈夫な塊となり岩肌などにしっかりと着生する役割を担っていて、茎は根元の中心から放射状に伸びて二又の分枝を繰り返しまるで扇を広げたような平たい姿を作り上げます。
最大の見どころである葉は小さな鱗片状で茎に4列に並んでついており乾燥すると内側に強く巻き込んで茶色の休眠状態になりますが水分を吸うと再び鮮やかな緑色に開くという性質を持っています。
山地の岩場に自生し細かく分かれた葉の様子がヒノキの葉である檜葉(ヒバ)に似ていることから「岩に生える檜葉」として名付けられました。
別名を「岩松(イワマツ)」と言い、生薬としては「巻柏(けんぱく)」の名で止血などに利用されることもあります。
厳しい環境でも形を変えて生き抜くその姿は、私たちに勇気を与えてくれます。
学名:Selaginella tamariscina
分類:イワヒバ科イワヒバ属

代表の石垣の隙間から顔を出しています。
日本全国の石垣や井戸端、庭の隅などでごく普通に見られる非常に丈夫で半日陰の庭の下草(したくさ)として重宝されます。
石垣の隙間や鉢植えの根元などに勝手に生えてくることも多いのですが涼しげな見た目からあえて残して楽しまれることも多いシダ植物です。
草丈は30〜50cm程度でシダの中では中・小型で、根には短く這う根茎(こんけい)があり、複数の葉が束になって生えます。
葉を支える葉柄(ようへい)は細く硬い質感で色はわら色から緑色で、葉は直接根元から伸び翼(よく)があるのが最大の特徴です。
中心の軸に緑色のヒレのような部分があり隣の葉とつながっているように見え、形が異なり役割の違う栄養葉(えいようよう)と胞子葉(ほうしよう)の2つの葉を使い分けています。
栄養葉は光合成を主に行う葉で背が低く葉の幅がやや広くて柔らかい印象で、胞子葉は胞子をつけて子孫を残すための葉で栄養葉よりも背が高くひょろりと伸び葉の幅が極端に狭くなっています。
夏から秋にかけて葉の裏に胞子がつき、胞子嚢群(ほうしのうぐん)は葉の縁が裏側に少し巻き込んでおりその中に胞子が入った袋(胞子嚢)が並んでいます。
水道が普及する前の暮らしにおいて井戸の周りの湿った場所にこのシダがよく生えていたことから親しみを込めて「井の許(いのもと)に生える草」と名付けられました。
学名:Pteris multifida
分類:イノモトソウ科イノモトソウ属

代表のオフィスの庭の石にぴょこぴょこ自生しています。
樹木や岩、古い家屋の屋根などに着生している常緑性のシダ植物で葉の長さが10~30cmほどに成長します。
根は土の中深くへ張らず樹皮や岩肌にしっかりとしがみつくための細く丈夫なものを無数に出します。
地上を直立するような茎や幹は持たず着生面を這うように伸びる根茎(こんけい)を持っていて、やや太い針金状で表面は褐色の細かい鱗片(りんぺん)でびっしりと覆われています。
枝分かれはせず這っている根茎から1枚ずつ独立して葉を伸ばすという少し変わった構造をしています。
葉は細長い柳の葉のような形で幅は5~15mmほどあり厚みのある革質で乾燥に非常に強い性質です。
水分が不足すると葉を裏側に丸めてじっと「耐え忍ぶ」のですが、この姿が名前の由来の一つにもなっています。
葉の裏面の上半分に丸い胞子嚢群(ほうしのうぐん)という胞子の集まりが主脈を挟んで2列に並んで付き、夏から秋にかけて活発に胞子を飛ばして繁殖します。
古い家屋の軒(のき)下によく生えていることや、厳しい環境に耐える性質、あるいはシダの古称である「シノブ」にちなんで付けられました。
雨が降ると生き生きと葉を広げ乾燥すると丸まるという天候による変化を観察できるのがこの植物の面白いところです。
学名:Lepisorus thunbergianus
分類:ウラボシ科ノキシノブ属