2025年11月 9日 09:00
樹高は5~10mの落葉高木ですが栽培用としては剪定により2.5~3m程度にします。
根は浅根性(せんこんせい)で比較的浅く横に広がり、水はけが良く肥沃な土壌を好みます。
幹は樹齢を重ねると樹皮が暗灰色になり縦に粗く裂けることがあります。
枝は細かく分枝して密になり新しい枝は緑色で短果枝(短い枝)に多くの実をつけます。
葉は新しい緑色の枝に互生(ごせい:互い違い)につき4~9cmほどの楕円形で、先端は急に狭くなり尖り縁には細かい鋸歯(きょし)があります。
花は直径2~3cmの一重の白い花が前年の枝に1~3個ずつまとまって、葉が出る前に咲きます。
雄しべが多く強い芳香があり、ウメの中でも花数が多く自家結実性もあるので1本でもたくさんの実をつけ花粉も多いので他のウメの受粉樹として利用されます。
実は表面にビロード状の細かい毛が密生していて直径2~3cmほどの小粒なほぼ球形の核果(果実)が6月頃に黄緑色に熟します。
小梅は核(種)が小さく果肉が厚いのが特徴で梅干しやカリカリ梅などの漬物に適しています。
ウメ全般としては極早咲き(12月~1月)から遅咲き(3月下旬)までありますが小梅品種は2月頃に咲く早咲きが多いです。
代表の本丸の梅林の小梅も点在して植樹されているので授粉用であることが推測できます。
なお、品種はわかりません。
学名:Prunus mume
分類:バラ科サクラ属
開花時期:2~3月