2025年11月 1日 09:00
代表の本丸の梅畑の境目に控えめに植樹されています。
樹高は日本において2〜6m程度の落葉低木〜小高木として育ちますが原産地では15mに達することもあります。
根元から数本の幹が出て株立ち状になり枝は横にあまり広がらず箒状に直立します。
樹皮は灰白色で小さな丸い皮目が多く比較的平滑です。
葉は5〜10cm程度の円形に近いハート形で枝に互生し、花が終わるころに展開して秋には黄葉してから落葉します。
花は前年に伸びた枝の葉腋や古い枝、幹に直接密に咲きます(幹生花)。
花色は紅紫色が一般的で白花を咲かせる品種(シロバナハナズオウ)もあります。
花の形はマメ科特有の長さが1〜2cmほどの蝶形花で、葉が出る前に前年の枝の節や幹から直接小花が束になって密に咲くため木全体が紅紫色に染まったように見えます。
花柄が短く枝にへばりつくように見えるのが特徴的です。
実(豆果)は花の後に長さ5〜8cmの房状に垂れ下がったキヌサヤのような平たい莢形の豆果(マメ科の果実)ができ、始めは緑色ですが秋から冬にかけて褐黒色に熟します。
豆果の中には光沢のある濃褐色の種子が5〜8粒入っています。
暑さ寒さにも強く直立して生長するので枝が広がらないことから、手入れが簡単で比較的狭いスペースでも育てることができ、庭木の他、公園などにもよく植栽されています。
名前の由来は花の色が古くから染料として使われるマメ科のスオウ(蘇芳)の心材からとれる美しい紅色(蘇芳色)に似ていることから名付けられました。
学名:Cercis chinensis
分類:マメ科ハナズオウ属
開花時期:4~5月