2025年12月 6日 09:00
庭木や生垣として非常に馴染み深い常緑針葉樹で代表の本丸の敷地入口から建物までのアプローチを演出しています。
樹高は5~15mで大きいものでは20mほどの高木になり、剪定をせずに自然に育てると、枝が斜め上にねじれながら巻き上がるように伸びるのが最大の特徴で「炎」や「ソフトクリーム」のような独特の樹形(旋回性)になります。
幹は直立し深い溝ができてねじれたように見え樹皮は赤褐色で粗く縦にはがれ、枝は密に分枝しらせん状に巻き上がる特徴的な伸び方をします。
↑ まさに炎のよう
葉は小さく柔らかい鱗のように重なり鮮やかな緑色で光沢がある鱗状葉(りんじょうよう)とトゲ状の針のような葉の針状葉(しんじょうよう)の二型性(にけいせい:2種類の形)を示します。
花は雌雄異株で雄花・雌花ともに目立たず地味ですが、雄花は枝先に黄色みを帯びた白く小さな花を、雌花は黄緑色から青色の小さな花を咲かせます。
実は雌花が咲いた翌年の秋に直径約1cmほどの球果(松ぼっくりのような裸子植物の果実)ができ、成熟し熟すと黒紫色になり完熟すると表面に白い粉を吹きます。
乾燥、潮風(塩害)、大気汚染に非常に強く、刈り込みにも耐えるため、公園樹、生垣、道路の分離帯などに広く植栽されていますが、梨の栽培地では赤星病の中間宿主となることが知られており、条例で植栽が禁止されている地域があります。
名前の由来は大阪府貝塚市で作出されたとする説や枝が巻貝のように見えることからという説などがあります。
学名:Juniperus chinensis 'Kaizuka'
分類:ヒノキ科ビャクシン属
開花時期:4月