2026年3月 7日 09:00
代表の本丸の石花壇に植樹され控えめに咲いています。
樹高は2~3mほどに収まる落葉低木で、根元から複数の茎が立ち上がる株立ちになりやすく、こんもりとした樹形を作ります。
剪定に強く好みの大きさに仕立てることも容易なため庭木としての人気も非常に高いです。
細かい根が多く発生し根元からは蘖・孫生え(ひこばえ:根元から生えてくる若芽)が出やすい性質を持っています。
移植には比較的強い方ですが太い根を切ると弱りやすいため植え替えの際は注意が必要です。
枝の最大の特徴は新しい枝に密生する細かい毛でビロードのような心地よい手触りがありますが、古くなった幹や太い枝の樹皮は不規則に縦に裂けて剥がれ落ち、色は暗灰色や紫褐色を帯びて渋い趣が出てきます。
葉は長さ4~7cmほどの楕円形で表面は葉脈に沿ってシワが目立ち枝に対して互い違いに生える互生(ごせい)です。
枝と同様に裏面や葉柄(ようへい)には綿毛が多く全体に白っぽく見え触るとフワフワしています。
葉が出るのと前後してサクラに似た素朴で愛らしい花を咲かせます。
花柄(かへい)がほとんどなく枝に直接張り付くようにビッシリと咲くのが特徴で、色は白や淡い紅色花径は1.5~2cmほどの一重咲きです。
病害虫に強く1本でも実がなり6月頃には直径1cmほどのツヤツヤと輝く球形の実が熟し、果肉は柔らかく甘みと程よい酸味があり生食できるサクランボのような味わいです。
一般的な赤実のほか実が白く熟す「シロミユスラウメ」という品種も存在します。
名前の由来は枝を揺すると実が落ちる「揺すり(ユスラ)」からきた説や朝鮮語の呼び名が訛(なま)った説があります。
中国などが原産で江戸時代初期に渡来したと言われており、漢字では「梅桃」や「山桜桃」と書きウメのような花とモモのような実を併せ持つ姿を表現しています。
学名:Prunus tomentosa(または Cerasus tomentosa)
分類:バラ科サクラ属
開花時期:3月~4月