2026年2月 8日 09:00
代表のオフィスの庭の植物の中から我先にといつの間にか力強く出てきています。
樹高は70cm〜2mほどに成長する低木で、寒冷地では冬に地上部が枯れ春にまた芽吹くため大型の草本のように扱われ、剪定せずに放置すると2m近くまで伸びます。
地下茎を非常に長く伸ばし横へ横へと広がり、離れた場所から蘖(ひこばえ:切り株や根元から生えてくる若芽。「孫生」とも書く。)を出して増殖します。
茎・幹は直立し、若い茎は緑色や紫色を帯びていますが成長すると木質化して灰褐色になります。
枝はあまり細かく分かれず太い茎が真っ直ぐ伸びる傾向があり表面には皮目(ひもく:空気を取り入れる点々のような穴)が目立ちます。
葉は大きなハート型の広卵形で長さは10〜20cmほどになり対生(たいせい:茎に対して向かい合ってつく)で、表面は濃い緑色で光沢はなく裏面は少し毛があり白っぽく見えます。
葉を傷つけたり揉んだりすると独特の不快な臭気(薬品やビタミン剤のような匂い)がありますが触れなければ匂いません。
花は直径10〜15cmほどの半球状の大きな集散花序(しゅうさんかじょ:花が集まってつくり出す花序の一種で主軸から分枝が繰り返し分かれて花が咲く構造)を作り、小さな花が数十個〜百個近く集まって咲くため見た目はアジサイなどに似ています。
花の色は鮮やかな紅紫色(濃いピンク色)で、蕾の時はより濃い色をしており開くと少し明るくなり、葉の悪臭とは対照的に甘く芳しい良い香りがあるのでアゲハチョウなどの蝶が好んで集まります。
花から長い雄しべが突き出しておりこれが繊細で華やかな印象を与えます。
花が終わると稀に直径6〜7mmほどの球形の実を萼(がく)の上にのるような形でつけ、最初は緑色ですが熟すと光沢のある藍色〜黒紫色になります。
宝石のような美しさがありますが結実しない(実がつかない)ことも多いです。
名前の由来は花が集まって咲く様子が豪華で美しいことが「牡丹(ぼたん)」のようであることと、葉や茎に独特の臭気がある「臭木(くさぎ)」仲間であることから名付けられました。
原産地は中国南部で日本には江戸時代末期に観賞用として渡来したと言われています。
「花は極上の香り、葉は悪臭、根は強健」という非常にキャラの濃い際立った特徴を持っている植物です。
学名:Clerodendrum bungei
分類:シソ科クサギ属
開花時期:6~9月