2025年11月30日 09:00
代表の本丸やオフィスの日陰のあちこちに自生?している多年草です。
代表は子供のころから慣れ親しんだ薬味で珍しくもなく淡々としておりますが、薬味好きの女子社員たちは大喜びで帰って何を作ろうかなんて会話しているので、こちらもその気になってミョウガ林に頭を突っ込んでサクサク収穫に励んでいます。
日本人の食生活に古くから根付いている香味野菜ですが、植物としての構造は少し特殊的です。
草丈は40cm〜100cm程度で直立して群生し、夏場には大人の腰の高さほどまで成長します。
根は地下に地下茎(ちかけい)と呼ばれる茎を横に這わせ、これが根のように見えますが実際には茎の一種です。
この地下茎からひげ根を出しさらに新しい芽を出して繁殖していき、一度植えると地下茎が伸びて広範囲に広がっていく強い生命力をもっています。
また、地上に見えている緑色の茎のような部分は植物学的には「茎」ではなく偽茎(ぎけい)といい、葉鞘(ようしょう:葉の付け根)が幾重にも重なり合って筒状になったものです。
葉は長さ20〜30cm程度の細長い楕円形(披針形)をしていて偽茎から互生(互い違い)に出ており緑色が濃く表面は滑らかで葉自体にも特有の芳香があります。
草刈りをしていてミョウガを刈るとすぐにわかります。
ショウガの葉とよく似ていますがミョウガの方が葉の幅がやや広く葉の裏に毛がないなどの違いがあります。
花ですが、普段「ミョウガ」として食べている赤い部分は実は「花穂(かすい)」と呼ばれる花のつぼみの集まりで地下茎から葉とは別に地上に顔を出します
この花穂の鱗片の間から淡いクリーム色(または白)の繊細な花が咲きますが一日花(いちにちばな)であり咲くとすぐにしぼんでしまい、市場に出回るものは開花前のつぼみの状態がほとんどです。
実をつけることは非常に稀で、受粉に成功すると秋頃に白い果肉の中に黒い種子が入った実ができ熟すと赤く裂け独特の見た目になりますがほとんど見かけることはありません。
一般的には地下茎で増えるため種子を作る必要性が低い植物です。
なお、ミョウガタケは春から初夏にかけて日光を当てずに軟白栽培した若い偽茎の部分を食用にします。
学名:Zingibermioga
分類:ショウガ科ショウガ属
収穫時期:夏ミョウガ 6〜8月 やや小ぶり
秋ミョウガ 8〜10月 夏ミョウガより大きく、色も鮮やかで香りが良い
続く・・・