2025年12月13日 09:00
代表のオフィスに昭和な感じの形で1本、本丸の庭にあまり剪定されずに2本植樹されています。
ご存知のように日本の海岸線に多く自生する常緑針葉高木で、その名の通り黒っぽい樹皮が特徴でアカマツ(赤松)に比べて葉が固く潮風に強いことから雄松(オマツ)や男松(オトコマツ)とも呼ばれます。
赤松は雌松(メマツ)。
樹高は20〜35m程度ですが40mに達することもあり樹冠は若木では円錐形ですが、老木になると枝が太く水平に広がり傘状を呈します。
日当たりと水はけの良い場所を好み根は深く伸びる性質があり、幼木から育てられたものは深く根が伸びるため耐風性が強くなります。
根には酸素を好む共生菌がいるため空気を含む土壌が必要です。
幹径は3mになることもあり樹皮は幼樹では薄い灰色がかった黒色から老樹になると灰黒色を呈し、厚く亀甲状に深く裂け目が生じるのが最大の特徴です。
葉は2本ずつ束生(そくせい:束のように見える付き方)する二葉で断面は半円状、長さ10〜15cmの針形(松葉)で赤松より太く硬く先端が尖っていて触ると痛いです。
花は紫紅色の小さな松かさ形でほぼ球形をし、雌雄同株(一つの株に雄花と雌花がつく)の雌雄異花(雄花と雌花が別々につく)で、雄花(雄球花:ゆうきゅうか)は新しい枝の根元の方に多数群がって付き雌花(雌球花:めしきゅうか)は当年の枝の先端に2〜4個付きます。
実(球果)は長さ4〜6cm、径3〜3.5cmの卵形で一般的に言われる松かさのことで雌花が成熟したもので開花した翌年の秋に熟します。
球果が熟すのに1年半かかるので一つの枝に「雌花」「1年目の球果」「種子を散逸した後の松かさ(2年目の球果)」の3世代を確認できることがあります。
種子は翼があり風に乗って散布されます。
学名:Pinus thunbergii Parl.
分類:マツ科マツ属
開花時期:4〜5月