2025年11月22日 09:00
この時期、代表の本丸でシンボルツリーのように存在感を表します。
自然な樹形が美しい日本の紅葉の代表的な樹木として広く親しまれ、樹高が5~15mになる落葉高木で、福島県以南から朝鮮半島南部、中国東部、台湾などで山地から平地にかけて広く自生しています。
根は細く地表近くに広がるため乾燥にやや弱く、樹皮は淡い灰褐色で若木では滑らかですが成長すると縦に筋が入り、一年枝は細く緑色や紅紫色を帯びます。
葉は対生し直径3~6cm程度の手のひら状(掌状)で深く5~7つに切れ込み(深裂)が入り縁には不揃いな重鋸歯があり、秋には鮮やかな赤色を中心に橙色や黄色に紅葉します。
花は小さな赤紫色で目立たず下向きの複散房花序に付き、5枚の小さな黄色い花弁とそれを包む目立つ真っ赤な萼(がく)を持ち雄花と両性花があります。
翼果(よくか)と呼ばれる実をつけ2つの種子がほぼ水平に開いたブーメランのような形で一対になり、秋に熟すと乾燥して分離し風に乗って回転しながら飛散します。
不思議な名前ですが、由来は葉の切れ込み(裂片)の数を昔の歌の順番になぞらえて「イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト・・・」と数えたことからつけられたようです。
学名:Acer palmatum Thunb.
分類:ムクロジ科カエデ属
開花時期:4~5月