
樹高は1~2mほどになり大きな手のひらのような葉が美しいシルエットの常緑低木で日陰でもよく育ち晩秋に花を咲かせます。

葉は光沢のある濃い緑色で直径30cmにもなり通常は7〜9裂に深く切れ込んでいて、この葉の形が天狗の羽団扇に似ていることから別名「テングノハウチワ」とも呼ばれます。
花は白い小さな粒が集まって球状になり房状に他の植物が少ない晩秋の11月から12月に咲き庭に華やかさを添えてくれるのでとても重宝されます。
花の後には黒い小さな実をつけ冬の庭のアクセントとなり野鳥の餌にもなります。
非常に丈夫で日陰や半日陰でも元気に育ち耐寒性も高いためとても育てやすい植物ですが、葉や茎にはサポニンという成分が含まれ、人間やペット(特に犬や猫)が大量に摂取すると軽い中毒症状を引き起こす可能性があります。
名前のヤツデ(八手)の由来は、葉の切れ込みが手のように深く切れ込みが本来は八つあるわけではありませんが「八つ」に分かれて見え、「八」が「数が多い」ことや日本で縁起の良い数字とされる「末広がり」の縁起の良い数字であることからのようです。

日陰にも強く半日陰や日陰の庭でも元気に育ち病害虫にも強く手間のかからないなんとも優秀な植物です。
代表の本丸の敷地入口と玄関脇には旺盛に広がっております。
学名:Fatsia japonica
分類:ウコギ科ヤツデ属
開花時期:11~12月
 
 

樹高は5〜10mほどになり幹の樹皮は不規則に剥がれ、独特のまだら模様(鹿の子模様)になるのが大きな特徴です。
葉は楕円形で縁に細かい鋸歯があり秋には美しく紅葉します。

4月から5月にかけて直径3cmほどの淡いピンク色の花を咲かせ葉とほぼ同時に開花します。

実は楕円形または球形で10月から11月に黄色く熟し、強い芳香を放ち部屋に置いておくだけでも楽しめます。
この実は生のままでは非常に硬く渋くて食べられませんが、のどの炎症を鎮める効果があるとされるかりん酒やシロップ、ジャムなどに加工されます。
比較的丈夫で育てやすいので無農薬で栽培できます。
カリンによく似た植物に「マルメロ」があり、見分けるポイントは果皮の綿毛(うぶ毛)の有無です。
カリンは基本的に楕円形で表面がツルツルで毛が生えていませんが、マルメロは西洋梨のように少しゴツゴツして果皮に短いうぶ毛が生えています。
代表が購入した本丸の敷地には立派になった木がありますが、昨年の実がたくさん落ちていて手入れが行き届いておりません。
これから徐々に手を入れていきます。
学名:Pseudocydonia sinensis
分類:バラ科カリン属
開花時期:4~5月
 
 

樹高は2~4mほどになり、葉は互生で先端が3つに浅く裂けることが多く縁には粗い鋸歯があります。

暑さで人や植物が元気のなくなる季節に涼やかで大きな花を次々にたくさんつける貴重な存在で、色は白、ピンク、紫、赤、青など多彩で、形も一重咲きや八重咲きなど様々です。
一日でしぼんでしまう一日花ですが、新しい花が毎日咲き続けるため、長期間にわたって愉しむことができます。
南国を思わせる花ですが耐寒性が非常に強く北海道でも地植えにすることができるほどで、非常に丈夫で刈り込みにも耐えることから街路樹としても利用されます。
実は花の後にできる蒴果(さくか)で卵形や球形、熟す前は緑色で晩秋から冬にかけて茶色く乾燥し硬くなります。
熟すと先端が5つに割れて星のような形になり、中には平たくて小さな種子が多数入っていてそれぞれに毛や翼(よく)が生えているので風に乗って遠くまで運ばれる仕組みになっています。
漢字では「木槿」と書きます。
ムクゲの名の由来は、中国名の「木槿(ムージン)」の音読みから「モクキン」に変化した節や、韓国名の無窮花(ムキュウカ・ムグンファ・ムキュウゲ)が変化した節など諸説あります。
韓国では国の繁栄を意味する花として国花になっています。
栄華のはかなさに掛けたことわざで「槿花一日の栄(きんかいちじつのえい)」や「槿花一朝の夢(きんかいっちょうのゆめ)」といったムクゲの花が一日でしぼんでしまう刹那的な言葉もあります。
同じアオイ科フヨウ属のフヨウと見た目がとても似ていますが、一番簡単な見分け方は葉の形にあります。
ムクゲの葉は小さめで形は鋸歯で切れ込みが入っていて深緑、フヨウは大きな葉で手のひらのような形で明るい緑色をしています。
樹形は、ムクゲが直線的で垂直に立ち上がるので硬質な雰囲気、フヨウが放射状に広がるように伸びるので柔らかな雰囲気があります。
代表の本丸の玄関脇にあるムクゲは改修時に障害となりそうなので、少なくとも相当な剪定が必要になりそうです。
学名:Hibiscus syriacus
分類:アオイ科フヨウ属
開花時期:7~10月
 
 

日本を代表する花木である椿(ツバキ)。
樹高が2〜10mになる常緑の小高木で、庭木や生垣、公園樹として広く利用されます。
葉は表面に光沢があり、やや厚みのある革質で葉の縁には鋸歯がなくなめらかです。
その光沢のある葉と冬の厳しい寒さの中で咲く花が大きな魅力で、古くから庭木や生垣だけでなく盆栽や鉢植えでも人気があります。
花の色は、白、桃色、紅色、黄色、さらに絞りや斑入りなど多岐にわたり、花形も一重咲き、八重咲きなど様々です。
 ※絞り咲き:花びらに複数の色が不規則に混ざり合い、マーブル模様や縦の筋模様が入る咲き方
花全体が丸ごと落ちるのが大きな特徴で、この散り方を「花落ち(はなおち)」と呼び、サザンカと見分ける際の重要なポイントとなります。
この様を「落椿(おちつばき)」と呼び、春の季語で俳句や和歌の題材にもなり万葉集に9首もの歌が詠まれるほど人気が高さがうかがえます。。
果実は球形で中にある種子から「椿油(つばきあぶら)」が採れ、古くから食用や化粧品、髪油として利用されてきました。
ツバキという名前は、葉が燃えにくく燃やした時の音が「ツバキツバキ」という説や樹皮が滑らかで艶があることから「艶木(つやき)」が転じたという説などありますが、葉に厚みがあって光沢があることから「厚葉木(あつばき)」が転じて「ツバキ」になったという説が最も有力のようです。
「椿」という国字(和製の漢字)があてられていることからも日本人がこの花木に寄せる思いの深さが伝わってきます。
原産地は日本や中国といった東アジアで、日本国内で作出された品種だけでも2,000種を超え、木の寿命が長く丈夫なツバキは土壌を選ばず日向でも日陰でも育つので欧米でも「カメリア」と呼ばれて愛されています。
ます。
当たり前のように代表の本丸にも何本かありますがほとんど手入れはされていなく枝が込み入った状態ですので、代表の剪定の指示が愉しみです。
学名:Camellia japonica
分類:ツバキ科ツバキ属
開花時期11~4月
 
 

葉は楕円形で光沢があり濃い緑色をしていて、品種によっては黄色の斑点が入るものもあります。
一年中葉を茂らせる常緑性で冬の庭の彩りとしても重宝されます。

花は小さな紫褐色で、その後、秋から冬にかけて鮮やかな赤い実をつけます。
この実は翌春まで長く枝に残るため特に冬の庭のアクセントとして人気があります。
雌雄異株で実をつけるのは雌株で雌株だけでは実つきがよくありませんが、近くに雄株があれば実つきがよくなります。
この赤い実には毒性があるので誤って口にしないよう注意が必要です。
日陰でもよく育つ丈夫な植物で病害虫にもほとんど悩まされることがなく、いわずと知れた日陰の庭の救世主で、代表が購入された本丸の庭にも数本植樹されています。
学名:Aucuba japonica
分類:アオキ科アオキ属
開花時期:3~5月