
代表のオフィスの庭に前住民の方が植樹されたと思われます。
樹高は通常2~8m程度の常緑小高木ですが環境が合えば10m近くにまで成長することもあります。
根は地中深く伸びる直根性で細い側根があまり発達しないため成木になってからの移植は比較的難しいというデリケートな一面を持っています。
若い茎は緑色で表面も滑らかですが、成長して木質化するにつれて灰褐色へと変化していきます。
樹皮は若いうちは滑らかですが老木になるにつれて縦に浅い裂け目が入ったりイボ状の皮目が目立ったりするようになります。
枝は上部でよく分かれて葉を茂らせますが傷つけると特有の芳香がある透明な樹液が出て、人によってはかぶれることがあるので注意が必要です。
カクレミノの最大の魅力は木の年齢や環境によって葉の形がダイナミックに変わることで、若木や日陰の枝には3~5つに深く裂けたユニークな葉がつきますが、老木や日当たりの良い枝には切れ込みのない卵形の葉がつきます。
一本の木の中に異なる形の葉が混在している様子はとても不思議で観察のしがいがあります。
夏には枝先に小さな花が数十個集まり直径2~3mmほどの淡い黄緑色の花を咲かせますが、花自体は小さく控えめで秋から冬にかけて実る直径7~8mmほどの球形の実が緑色から艶やかな黒紫色へと熟していく過程は季節の移ろいを感じさせてくれます。
若木に見られる深く裂けた葉の形が昔の雨具である「蓑(みの)」に似ていることから名付けられました。
特に天狗や鬼が着ると姿を消せるという伝説の宝物「隠れ蓑」に見立てられたという幻想的な背景があります。
学名:Dendropanaxtrifidus(Makino)MakinoexHonda
分類:ウコギ科カクレミノ属
開花時期:6~8月

代表の本丸の庭で旺盛に咲いています。
春の訪れを告げる代表的な花木の一つで、しだれた枝に真っ白な花が降り積もる様子は名前の通りです。
樹高は1〜2mほどと人の背丈と同じか少し低いくらいのサイズ感にまとまる落葉低木です。
根は細かく枝分かれしたひげ根が比較的浅い位置に広く張り、非常に強健で生育旺盛なので環境に馴染みやすくとても丈夫です。
成長すると地際から新しい茎が次々と発生しこんもりとした株立ち状の樹形になるのが特徴です。
太い一本の主幹を持たずに細い幹が群生する形をとり、古くなった樹皮が成長とともに薄く剥がれ落ちる独特の風合いも楽しめます。
細く長く伸びた枝がゆるやかな弓状にしだれる姿は優雅で、葉は柳を小さくしたような細長く先が尖った形で、秋には緑色から黄色さらに赤色へと鮮やかに色づく紅葉も見応えがあります。
直径8mmほどの小さな純白の5弁花が枝が見えなくなるほどびっしりと密集して咲き誇り、その姿は圧巻で桜の開花と前後して春の庭を華やかに彩ってくれます。
花の後には袋果(たいか)と呼ばれる小さな実をつけ、秋に熟して割れると中から微細な種子を風に飛ばしますが非常に小さいためあまり目立ちません。
名前の由来は、柳に似た枝に真っ白な小花が連なる様子を「雪」に見立てたものですが、散った花びらが砕けたお米のように見えることから「小米花(コゴメバナ)」という可愛らしい別名でも親しまれています。
学名:Spiraea thunbergii
分類:バラ科シモツケ属
開花時期:3〜5月

代表の本丸の石花壇に植樹され控えめに咲いています。
樹高は2~3mほどに収まる落葉低木で、根元から複数の茎が立ち上がる株立ちになりやすく、こんもりとした樹形を作ります。
剪定に強く好みの大きさに仕立てることも容易なため庭木としての人気も非常に高いです。
細かい根が多く発生し根元からは蘖・孫生え(ひこばえ:根元から生えてくる若芽)が出やすい性質を持っています。
移植には比較的強い方ですが太い根を切ると弱りやすいため植え替えの際は注意が必要です。
枝の最大の特徴は新しい枝に密生する細かい毛でビロードのような心地よい手触りがありますが、古くなった幹や太い枝の樹皮は不規則に縦に裂けて剥がれ落ち、色は暗灰色や紫褐色を帯びて渋い趣が出てきます。
葉は長さ4~7cmほどの楕円形で表面は葉脈に沿ってシワが目立ち枝に対して互い違いに生える互生(ごせい)です。
枝と同様に裏面や葉柄(ようへい)には綿毛が多く全体に白っぽく見え触るとフワフワしています。
葉が出るのと前後してサクラに似た素朴で愛らしい花を咲かせます。
花柄(かへい)がほとんどなく枝に直接張り付くようにビッシリと咲くのが特徴で、色は白や淡い紅色花径は1.5~2cmほどの一重咲きです。
病害虫に強く1本でも実がなり6月頃には直径1cmほどのツヤツヤと輝く球形の実が熟し、果肉は柔らかく甘みと程よい酸味があり生食できるサクランボのような味わいです。
一般的な赤実のほか実が白く熟す「シロミユスラウメ」という品種も存在します。
名前の由来は枝を揺すると実が落ちる「揺すり(ユスラ)」からきた説や朝鮮語の呼び名が訛(なま)った説があります。
中国などが原産で江戸時代初期に渡来したと言われており、漢字では「梅桃」や「山桜桃」と書きウメのような花とモモのような実を併せ持つ姿を表現しています。
学名:Prunus tomentosa(または Cerasus tomentosa)
分類:バラ科サクラ属
開花時期:3月~4月

代表のオフィスの車庫に大屋根のようにかかって豪快に咲いています。
自立する幹を持たず、つるを10~20m以上に伸ばす蔓性落葉木本(つるせいらくようもくほん)で、冬でもつるが枯れずに残り茎が木質化して太くなる「木の仲間」です。
根にはマメ科特有の根粒菌(こんりゅうきん)が共生していて空気中の窒素を栄養にできるため痩せた土地でも元気に育つ強さを持っていますが、移植を嫌うため一度植えた太い根を切ると弱りやすい性質があります。
成長したつるは木質化して灰褐色になり老木になると大蛇がうねるような迫力ある姿を見せてくれますが、生命力が非常に強いので剪定をしないと他の植物を締め付けてしまいます。
面白いのが「巻き方」で種類を見分ける重要なポイントになっていて、ノダフジは右巻き(時計回り)、ヤマフジは左巻き(反時計回り)と種類によって逆方向に巻き付きます。
葉は鳥の羽のような奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で、ノダフジは11~19枚、ヤマフジは9~13枚の小葉が並びます。
最大の見どころである花は蝶のような形の花が連なる総状花序(そうじょうかじょ)で、ノダフジの花穂は20~100cm以上にもなり風に揺れる姿は本当に優雅です。
色は定番の藤色以外にも白や桃色などがあり、房の付け根から先端へ順に咲き進みます。
花の後には10~20cmほどのビロード状の毛に覆われた豆果(とうか)をつけますが、これには毒が含まれているので口にしないよう注意が必要です。
学名:Wisteria floribunda(ノダフジ)
:Wisteria brachybotrys(ヤマフジ)
分類:マメ科フジ属
開花時期:4月中旬~5月中旬

代表のオフィスの茶室から美しく広がって見えます。
樹高は5~10mほどに成長しますが、鉢植えの盆栽としても非常に親しまれています。
根は地表近くに浅く広がる「浅根性」という性質があるため極端な乾燥や過湿には注意が必要ですが、水はけの良い場所を選べば元気に育ち植え替えも比較的容易です。
幹は黒っぽくザラザラとしており年月を重ねるほどにゴツゴツとした力強い風格が出て、繊細な花とのコントラストが実に見事な「古色」を醸し出します。
枝は四方へよく伸びますが「梅は切らぬが馬鹿」という言葉があるように剪定にはとても強く、勢いよく伸びすぎた枝を適切に切ることで翌年の花付きがさらに良くなります。
真っ直ぐ伸びるものだけでなく、龍のようにうねる「雲竜梅」や、優雅に垂れる「枝垂れ梅」など、枝ぶりそのものを芸術として楽しめるのも大きな魅力です。
前住人の方は1年ごとに庭師に剪定をお願いしていたようで、きれいな樹形を保っています。
最大の見どころである花は、1月下旬から3月下旬にかけて、葉が出る前の枝に直接張り付くようにして1~3cmほどの可憐な姿を見せてくれます。
白や桃色、鮮やかな紅色の花からは非常に甘く上品な香りが漂い、その芳香は「春告草(はるつげぐさ)」という別名にふさわしい喜びを運んできてくれます。
果たしてこのハナウメは何色なのか・・・。
花が終わった後に出る葉は、縁に細かいギザギザがある卵形で、枝に対して互い違いに生える「互生」という付き方をします。6月頃には黄色い実がなりますが、果肉が薄く硬いため生食には向かず、梅干しや梅酒に加工して楽しむのが一般的です。
奈良時代以前に中国から薬木として伝わったと言われており、万葉集で「花」といえば梅を指したほど、古くから日本人の心に深く根付いている植物です。
学名:Prunus mume
分類:バラ科サクラ属
開花時期:1~3月