
葉は楕円形で光沢があり濃い緑色をしていて、品種によっては黄色の斑点が入るものもあります。
一年中葉を茂らせる常緑性で冬の庭の彩りとしても重宝されます。

花は小さな紫褐色で、その後、秋から冬にかけて鮮やかな赤い実をつけます。
この実は翌春まで長く枝に残るため特に冬の庭のアクセントとして人気があります。
雌雄異株で実をつけるのは雌株で雌株だけでは実つきがよくありませんが、近くに雄株があれば実つきがよくなります。
この赤い実には毒性があるので誤って口にしないよう注意が必要です。
日陰でもよく育つ丈夫な植物で病害虫にもほとんど悩まされることがなく、いわずと知れた日陰の庭の救世主で、代表が購入された本丸の庭にも数本植樹されています。
学名:Aucuba japonica
分類:アオキ科アオキ属
開花時期:3~5月

草丈は15~30cm程度と低く、地下茎を伸ばして地面を密に覆うことから、グランドカバーとして広く利用されます。
葉は長さ10~15cmほどの細長い楕円形で白や黄色や緑の縦縞が入りとても涼しげで、品種によっては葉に白い斑が入る「フイリチゴザサ(斑入り稚児笹)」があります。
日向から日陰まで幅広く適応しますが、葉の色を美しく保つには日当たりと水はけの良い場所が望ましく、特に斑入りの品種は日陰すぎると斑が薄くなることがあります。
代表のオフィスに自生しているものはとても良い環境のようで旺盛に広がりつつありますが、この場所での繁殖は期待していないので時機を見ながら剪定します。
草丈が低く小さな笹であることから「稚児(幼児)」に例えられて「チゴザサ」と名付けられました。
名前の通り「笹」の仲間でですが広い意味では「タケ」の仲間でもあります。
生命力が強く地下茎で増えるため一度植え付けると地面全体に広がりますが、繁殖力は本来の竹・笹ほどではなく、笹類の中では小型で生育の遅い部類です。
学名:Sasa pygmaea
分類:イネ科ササ属

日本のどの家庭の庭にもあるのではないかと思われるほどよく見かける樹木。
当然のように代表のオフィスのメインの生垣としても植栽されています。
日本に自生する落葉低木で庭木として非常に人気があり、春の花、夏の葉、秋の紅葉と、一年を通して美しい姿を楽ませてくれます。
樹高は1〜2mほどで枝が密に茂り樹形が整いやすいのが特徴ですが、代表からはしばらく放置の指示が。
なぜ放置するのかお聞きすると、このドウダンツツジの様子を観察することと自然樹形にするためとのこと。
このドウダンツツジは生垣として毎年剪定されていましたので、横に少し伸びて縦に伸びるという本来の枝ぶりではありません。
横にのびた徒長枝が道路側に伸びて近所迷惑になったこともあったとかなかったとか・・・。
当然、不自然となる形を代表は嫌います。
最終的には、樹高2mくらいまで伸ばして自然樹形になればその形を保つとのこと。
半信半疑のまま放置し自然樹形になることを愉しみに待ちます。

枝から垂れ下がるようにスズランに似た白いつぼ型の小さな花をたくさん咲かせます。
よく観ると、5枚の花びらがくっ付いて先端が外側に丸まり蜜を吸いに来た小さな虫たちの足掛かりになっていて、したたかな生き残り戦術も美しい姿です。
葉は小さく楕円形で夏は鮮やかな緑色で涼しげな印象を与えます。
秋になると鮮やかな赤色に紅葉し、特に日当たりの良い場所では見事な赤色となり庭を彩る主役となります。

↑ 11月下旬
名前の由来ですが、漢字で「灯台躑躅(ドウダンツツジ)」と書きます。
昔の照明の一つである3本の棒を組んで作られた「結び灯台」は先端が枝分かれしており、そこに油皿を載せ油で灯りをともしていました。
ドウダンツツジの枝がこの灯台の脚のように分岐する様子から名前が付けられました。
読み方は「トウダイ」が訛って「ドウダン」になったと考えられています。
学名:Enkianthus perulatus
分類:ツツジ科ドウダンツツジ属
開花時期:4〜5月

樹高が2〜6mほどになる常緑広葉樹で、庭木や生垣としてよく利用され刈り込みにも強い樹木です。

葉は濃い緑色で光沢のある革質の葉をつけ縁には細かい鋸歯があり、ツバキよりやや小さめで若枝や葉の主脈に短い毛が生えているのが特徴です。


花は、白、ピンク、赤、複色など多彩で、一重咲き、八重咲き、半八重咲きなど様々な花形があります。
花弁が1枚ずつばらばらに散るのが大きな特徴で、ツバキが花ごと首から落ちるのとは対照的で、見分ける際のポイントとなることはよく知られています。
童謡「たきび」の歌詞にも登場するように、晩秋から冬にかけて花を咲かせる冬の代表的な花木として広く親しまれている日本固有の植物で、ツバキにはない、ほのかな香りを持つ品種が多いです。
種子からは椿油と同様に油が採取され、食用や髪油などに用いられます。
サザンカは古くから園芸品種が多数作出されており、大きく3つの群(サザンカ群・カンツバキ群・ハルサザンカ群)に分けられます。
「サザンカ群」は、野生のサザンカに近い性質を持ち、秋から初冬に一重または半八重の花を咲かせます。
「カンツバキ群」は、サザンカとツバキの交配種とされ、冬に八重咲きの花を咲かせることが多いです。
「ハルサザンカ群」は、冬の終わりから春にかけて開花する系統です。
代表のオフィスの庭のものはどの群なのか分析が必要です。
名前は「さんざか(山茶花)」と呼ばれていましたが、音位転換により「サザンカ」という読み方が定着しました。
あれ?山の茶?お茶と関係があるようです。
サザンカはチャノキと同じツバキ科に属し、葉が中国から伝わったお茶の木(チャノキ)の葉と非常によく似ていたため、チャノキが山に自生している様子を「山茶」と表現し、それに花が咲くことから「山茶花」という漢字が当てられたようです。
学名:Camellia sasanqua
分類:ツバキ科ツバキ属
開花時期:10~12月

常緑針葉樹の高木で地植えでは高さ20mほどにもなり幹は一本立ちし、潮風に強いので防風林としても植えられます。
葉は細長く幅広で平たい形をしていて光沢があり一年中緑を保ちます。
若い枝は比較的柔らかく刈り込みに強いため庭木や生垣としてよく利用されます。
雌雄異株で、雄株は5〜6月頃に葉の付け根に黄色っぽい雄花を咲かせ、雌株は花の後10月頃にユニークな形の実をつけます。

代表のオフィスの庭に植樹されていたのは雄株のようです。
花托(かたく)である茎の部分が赤く肥大して多肉質になり、その先端に白い粉を吹いたような緑色の種子がつきます。
花托は甘く食べることができますが、先端の緑色の部分は毒性があるため食べられません。
耐湿性や耐蟻性に優れているため建築材として重宝され、沖縄では首里城にも使われるなど主要な建材の一つでした。
漢字で「犬槙(イヌマキ)」と書きますが、動物の犬と直接的な関係はありません。
本来、「マキ(真木)」というと特定の樹種を指すのではなく、良材となる木や優れた木の総称で「真」は「すぐれた」という意味の接頭語です。
イヌマキは、スギやヒノキ、コウヤマキなどの優秀な「真木」と比べて劣るという意味で「犬(イヌ)」という接頭語がつけられました。
植物学においては本来の種よりも劣るあるいは似て非なるものを意味する接頭語として「イヌ」がよく使われます。
なお、コウヤマキ(高野槙)はコウヤマキ科でイヌマキとは科が異なる別の種類の木です。
学名:Podocarpus macrophyllus
分類:マキ科マキ属
開花時期:5~6月