代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

白丁花の細い枝の節々を覗き込むと、次の季節をじっと待つ「若芽の候補」たちが顔を出しています。
しかしこの小さな膨らみは冬の間まるで時間が止まったかのように一向に姿を変えません。
手元の写真は1月24日に撮影したものですが2月中旬を過ぎた今もその沈黙は続いています。
現在は暖かい日と寒い日が交互にやってくる三寒四温の真っ只中です。
植物たちはこの不安定な環境に耐えながら春の合図を慎重に見極めています。
この若芽も3月中旬を過ぎの本格的な春の訪れとともに一気にその生命力を爆発させてくれるはずです。
くらしの園芸
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

ビワはまだ幼い株なので冬の間は室内で育てています。
しかし改めて調べてみると、ビワの木は常緑果樹の中でもかなりの耐寒性を備えていることが分かりました。
成木になればマイナス10℃の寒さにも耐えられるようです。
同じように冬でも葉を落とさないレモンはマイナス3℃、寒さに強いと言われる温州ミカンでもマイナス5℃が限界だそうです。
南国のイメージが強いビワですが非常にタフな樹木なのです。
これほどの強さがあるのなら室内で育てるのは少し過保護すぎるのかもしれません。
今の環境が暖かいせいか、新しい若葉もすくすくと生長しています。
東京の気候であれば雪が降るような極端に寒い日以外は外で育てても問題ないのかもしれません。
くらしの園芸
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

この代表からいただいた糸魚川真柏ですが、その幹には針金が深く食い込んだような激しい「うねり」が刻まれています。
私は当初樹木の動きを作り出すための加工の跡であり、曲げるためにはこれほど強く食い込ませなければならないのかと思っていました。
しかし代表から教えていただいた言葉によってその理解は根底から覆されました。
盆栽とは厳しい大自然の状況を映し出す箱庭であり、この幹の姿もまた自然の摂理そのものであるというのです。
自然界では樹木にツル植物が巻き付いて生長することが多々あります。
そのツルは幹の肥大を制限し厳しく締め上げます。
しかし何十年か経つと樹木よりも寿命の短いツルは朽ち果て、幹にはツルによって刻まれた深い溝やうねりだけが残ります。
この一鉢に見える激しい造形は、そうした自然の物語を再現するための意図的な表現であることを教えていただきました。
この激しいうねりはいずれ捻転と呼ばれるものへと変化していき前回の記事で書いた舎利や神へとつながっていきます。
これらもすべて過酷な自然界に実在する形態なのです。
江戸時代から積み重ねられてきた先人たちの鋭い観察眼と、この小さな鉢に込められた壮大な時間の流れを思うと、
一枝を整える手にも自然と背筋が伸びる思いがします。
くらしの園芸
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

九十九ヒバの鉢ですが、日々の水やりを重ねるうちに表面の土が少しずつ流れてしまい本来隠れているはずの根が見えてきました。
代表から土作りの基本を教えていただいたばかりだったので、当初は土を追加して整えようと考えました。
しかし剥き出しになった根を眺めているうちに、これはこれで一つの形として「あり」なのではないかと思えてきました。
盆栽には「根上り(ねあがり)」というあえて根を地上に露出させることで厳しい自然の中で踏ん張る樹木の力強さを表現する樹形があるようです。
図らずも現れたこの根のラインがまるで過酷な環境を生き抜く大樹のような風格を漂わせていて、このまま育てていきたいと思うようになりました。
土作りは土作りでまた実践してみるとして、この九十九ヒバについてはこの樹形を活かして育てていこうと思います。
くらしの園芸
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

代表からいただいたこの雄大な八房ソナレですが、盆栽の樹形には実にさまざまな名称がついていることを知りました。
例えば真っ直ぐ立ち上がっている「直幹」や、ほうきを逆さにしたような「箒立ち(ほうきだち)」。
また幹がS字を描く「模様木」や、斜めに伸びる「斜幹」など、その姿によって呼び名は多岐にわたります。
なかでも厳しい自然環境を表現したものとして崖から下向きに垂れ下がる「懸崖(けんがい)」があり、そのなかでも枝先が鉢の高さ付近に留まるものを「半懸崖」と呼ぶそうです。
そして一方向からの強い風にさらされた姿を「吹き流し」と言います。
この八房ソナレは右側に力強く枝が流れており、一見すると「吹き流し」の印象が強くあります。
しかし改めて見つめてみると、吹き流しや斜幹の風情を纏いながらもより深みのある「半懸崖」の樹形へと向かって成長しているようです。
代表もそのような姿を意図されながら大切に育ててこられたのでしょうか。
この半懸崖という形を維持するのは決して並大抵のことではありません。
植物は本来、太陽に向かって上へ伸びようとする性質があるため、あえて枝を下へ向かわせるこの樹形は自然の摂理に逆らう高度な技術を必要とするそうです。
下の枝ほど樹勢が弱まりやすいため、日々の細やかな観察と形を崩さないための根気強い手入れが欠かせないようです。
樹形が確立されたこの美しい姿を眺めるたびに、ここに至るまで代表がどれほどの時間を注いでこられたのか、その情熱の重みを改めて実感しています。
くらしの園芸