日常に野草を取り入れて楽しんでいます。
過酷な環境で育つ野草。
人の手でお世話して育てたらどうなるか、試してみたくなりました。
今回栽培してみたのはタンポポの仲間であるオニタビラコ。
ベランダ菜園に使っている土にオニタビラコの種をばさっと撒いてみました。
タビラコ(コオニタビラコ)はおなじみ春の七草の「ホトケノザ」で、
オニタビラコと同じキク科の花ですが、厳密にはオニタビラコはタビラコ(コオニタビラコ)とは属が違い別属の花になります。
散歩道でもよく目立つのはこのオニタビラコの方なので、誰もが見かけたことのある野草でしょう。
使用した土は数年かけて作った自家製の腐葉土で、豊富な栄養を含んだ土です!
土だけでなくタビラコへの水やりにもかなりの神経をそそぎました。
あげすぎてもダメ、あげなすぎてもダメ、です。
天気予報は欠かさずチェックです、天候によって微妙な見極めが大切です。
過酷な環境で生きる野草に、この至れり尽くせりの環境を与えたらどのような成長になるのか期待していたのですが、観察をしていて不思議なことに気が付きました。
現在育てている他の植物たちはこの栄養たっぷりの土でぐんぐん成長しているにもかかわらず、タビラコだけがいつまで待ってもなかなか芽が出てこなかったのです。
そして、成長速度も野のものとは違って、全然大きくなりません。
こちらは一か月近く経ったタビラコの様子です。
やっと大きなもので10cmほど成長しました。
箱の奥に茂っているのはパセリです。

ちなみにこちらは、
一年中日光の当たらない、荒れた土という過酷な環境で見つけたオニタビラコです!

なんと75cm!!


やはり野草には野草らしく、その強靭な生命力を活かして、自然に任せて育てる方がよいかもしれない、と分かりました!
植物はいろいろな気づきをくれて本当に面白いです。
今後も、適度に見守りながらお世話していこうと思います!
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春に蒔いた食用たんぽぽ、越冬して2年目の春の葉が大きくなってきました。
テスト用に収穫してきました!

やはり、大きい!!
春1番物より、2週間で3倍の大きさに育っています!
大きなもので30cm超、
今年も順調に収穫できそうです!

ちょっと苦みが有って独特の味を何かに活かしたいと、
昨年からいろいろ考えていたアイデア。
その一つが、ふき味噌のように使ってみること。
そこで、早々にふき味噌と同じ要領で調理してみました!
ただ、ここでイタリアン風の味を出したいために、
オイルはオリーブオイル、出汁は鶏ガラ出汁にしてみます。
こちらが、美味しく大当たりでした!
刻んで大量に使います。

おつまみにも、隠し味用のソースにも。
何でも使えそうです!
さらには、保存性が半端なく良いのも嬉しいところ。
冷蔵庫で軽く半年以上保存が効くそうです!
味噌の醗酵効果は凄いです!

ハートの形の葉が可愛らしいカタバミは世界中に自生する多年性の植物で、非常に種類が多く350種類ほどあると言われています。
アカカタバミ・アマミカタバミ・イモカタバミ(フシネハナカタバミ)・オオキバナカタバミなどなど・・
日本でも全国に分布しているので誰もが道端で見かける野草でしょう。
日本古来のカタバミは6種ほどです。
確認されているだけで外来種のカタバミは7種ほどあるといわれています。
カタバミはクローバーとよく間違えられやすいです。
「ももいろクローバーZ」は、正確には「ももいろカタバミZ」だ!!なんていう話題もずいぶんと前に話題になっていたのを思い出します。
見分け方としては、クローバーの葉は丸くてには白色の線が入ります。
カタバミはハート形の葉が3枚バランスのとれた綺麗なフォルムをしています。
また夜になると葉を閉じるのですが、カタバミは外側に、クローバーは内側に葉を閉じますので面白いです。
こちらはアカカタバミを夜撮影したもの。
外側に閉じているのがわかります。

下の写真はタネの入った実です。
この実の部分に触れると、その刺激で中の種があちこちにはじけ飛びます!
わたしはうっかり触って目のなかに入ってしまったことがあります(すぐに洗い流して取れました)!
このように、カタバミの強い生命力と繁殖力は、カタバミのように家がいつまでも絶えず続いていくという願いを込めて家紋としてよく使われ、日本の五大家紋の一つとなっています。

(家紋イメージ ※WEBより引用)
カタバミのお味ですが、レモンのような酸味を楽しめます!
サラダで食べたり、料理や豆腐、納豆などのトッピングとして乗せて食べています。

ちなみにこちらはさっと湯通ししてみたのですが、一瞬で柔らかく溶けるようにボロボロになりました、とても不思議です。
葉が溶けることから、ヨーロッパの各地では昔から砂糖で煮詰めてカタバミジャムを作ってパンにつけて食べるのだそうです。
大量のカタバミも茹でると溶けだしてちょっとになってしまうのが少し悲しいですね(笑)

この湯引きも酸っぱくて大好きです。
この酸味と柔らかさを生かして何かのソースみたいに食したらおいしそうですが、大量のカタバミさんが必要なので少したいへんかな、と。
ちょっと考え中です!

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先日、マトン(羊)脂身の塊1.5キロから、600mlの油を抽出し、手作り羊油(ヨウユ)を作りました!
一日がかりでとてもたいへんな作業でした。
羊脂はさまざまな調理に使っています。

羊脂の抽出の際、このようにフライパンで加熱しながら脂を濾します。

残った肉は、さらに塩水の中で30分煮込んで脂を完全に取り除きました。
この時点でほとんど脂は落ちてタンパク質の塊になっています。
こちらの肉を使ってカレーも作りました。
ミキサーでこまかくしたタマネギなどの野菜とともに、さらに土鍋で数時間、浮いた脂を灰汁とともに取り除きながら煮込みます。
翌日、ほとんど脂は浮いてこなくなります。
そして、さらに煮込みます。
こうして徹底的に脂を取り除いた肉を、最終的に煮込んでカレーにします。
細胞内の脂が完全に抜けたあとのこの物質は、最終的に一体どのような物質に変化しているのでしょうか。
それは、ヒアルロン酸(タンパク質)の塊です。
この土鍋にスパイスや調味料を加え、カレーにしたら、ヒアルロン酸カレーのできあがりです。
味はしっかりマトンカレーですが、ここまで脂を落とし煮込まれたタンパク質の塊にはもちろんくさみはありません。
例えるなら牛すじ煮込みそのものです、
マトンだと気がづかずに牛すじだと勘違いする人もいたほどです。

さすがにご家庭では手間がかかりすぎるかもしれません、
しかしマトンのくさみが苦手という方にも、しっかり下処理をしじっくり煮込んだマトンのヒアルロン酸カレーならば、マトンの豊富な栄養を摂取することができることが解りました。
カレーは冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1ヶ月以上は持ちます。
一度作っておくと便利ですね。
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タンポポの根の採取の際に大量の葉も採取できます。
そのなかに、幾つかの蕾の付いた花茎を発見、食してみることにしました!

ちなみにタンポポの種類は「西洋タンポポ」、
つまりヨーロッパでは食用とされている種です。
この西洋タンポポか日本古来の在来種タンポポかの見分け方は葉では見分けがつかず、蕾を見るのがもっとも確実です。
蕾の外側の額に反りが入っているのが西洋タンポポで、
反りが無いのがほぼ在来種ということになります。
さて、タンポポの蕾の味は?
花茎は無味、
蕾は香りの無いカモミールのようでほろ苦く意外と美味しいです。
素の味を確認するため、
調理法はオリーブオイルで素揚げ、他の調味料は何も使いません。
それなのに若干の苦みに加えて甘みがあり、
調理方法によっては下手な山菜よりもはるかに美味しい食材です!
次回は、蕾、花、種を飛ばした後の額、それぞれの状態に応じた味と食感を確認したいです。

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