長い人生で染み込んだ生き方の資質とは恐ろしく頑固な染料だと思います、本業が軌道に乗りゆっくりできると考え始めた瞬間に次のやりたいことをまたぞろやり始めてしまっています。
6年前に10年間封印してきた道楽事を複数同時に復活させました、不思議なことに身体が勝手に動いてしまった結果です、私の場合は物事を始めるきっかけに事前に何かを考えるということなど微塵もありません、すべてが自然に身体が動いてしまって気が付いたら形を作り資金を投入していたというのが事実です。
昨今の私は本業のオフィス拡張や道楽ビジネス用の幾つかのラボを連続して創出した瞬間に今度は広い土地を探し求めています、当然目的がある土地なのですがビジネスには直接関係のない土地です、ダイレクトに言ってしまえば新たな道楽ビジネスの拠点ということです。
既に本業とは別に幾つもの道楽ビジネスを平行しているのに更にここにきて新たな道楽ビジネスを立ち上げようとしています、この瞬間がきっと自分が一番元気だという証拠なのかもしれません。
いつものことながら周囲の心配を他所にやりたいことをタイミングがくればどんどん行っています、周囲が思うほど自身は大変だとも思っていないし苦労も含めて生きている実感を大いに愉しんでいるだけです、周囲の人もこんな私をようやく理解できるようになったようで一緒に愉しめるようになりました。
人生とはどんな人にも生を受けた瞬間に平等に一度だけ与えられています、この与えられた人生に悔いを残したくはありません、あの世に持っていけるのは何一つ無くて生きている間に何をしたかだけが天から与えられた人生の価値だと思うのです、悩んでいても愉しんでいても人生の期間は平等に削られていきます、だったらとことん愉しんだほうが有意義だと思うのです。
つい先日還暦を迎えたと思っていたら時が経つのは早いものであっという間に8年も経ってしまいました、ビジネスの世界に身を置いて46年、経営者人生40年、長いようであっという間の出来ごとでした。
さて新型コロナウイルスパンデミックの影響で延期した隠居計画は今度こそ第四コーナーを回りラストスパートの直線コースに入りゴールも見えてきました、隠居への準備に加えて理想郷を得るための各種の具体的行動を起こしています。
10年ぶりに事業家に返り咲いて早6年、この数年間は猛スピードで各種の憂いごとの清算と事業が展開しました、現メイン法人のIT事業会社では幾つもの最新技術分野で特許出願しオリジナルプロダクツとサービスを創出させ現在においては大きな収益源となっていることが何よりも嬉しいことです、加えて債務の清算により隠居の際も何の憂いも無く後継者にバトンタッチできるまでになりました。
そういえばブログは書き始めて20年を超えました、ブログ開始時の自分との約束事である「毎日更新」は自身に課したノルマとはいえ正直厳しいものでした、始めた当時は予約投稿という機能が無いのですから出張中も高熱で寝込んでいる時も何とか毎日書き続けたものです。
でもこれが長い期間をかけて結果的に「不屈の精神力」を磨いたのだと思います、「必ず有言実行する」という精神力とここぞの時の爆発力は半端なく向上しました、私の周囲の人でもアドバイス通り毎日きっちりブログ更新している人は自身の精神力や思考が大きく成長したことを自覚していることでしょう。
ブログとはいえ調べて纏めるのに1記事で半日以上を費やすことも珍しくありません、寝る間も惜しんでブログを書き続けるなんて馬鹿じゃないかと思われるでしょう、でもこの経験は決して無駄にならないどころか未来に大きく羽ばたくのです、脳は長期に渡る苦しい自己ノルマによって多くの情報を短時間に整然と処理できるようになり、更に他者に文章で正確に伝えられるリテラシーが向上します、これはそのままビジネスに有益に直結してきます。
記憶力・洞察力・調査能力・分析能力・ロジック展開能力、ビジネスに必須な能力を日々少しずつ確実に磨くことができるのです、世界中のユニコーン企業の経営者は何歳になっても何故毎日ブログを書き続けているのでしょうか、成功者は意味が無い事は行わないのです。
話変わって道楽の話しですが、これもまた10年間封印していたオーディオとホームシアター道楽を事業家復活の年にシンクロするように復活しました、現在の夢は隠居後に実家から貴重な70年代の真空管アンプや大型フロアスピーカーなどのオーディオ機器と1000枚を超えるレコードを理想郷に持ってくることです、これでやっと50年の空白の歳月を埋めることができます。
生きていく為には全く必要もない戯れに大きなお金と時間を使えること、これが幾許も無い人生を濃厚にさせてくれると考えています、そういう意味では道楽に費やす費用と時間は残り少ない人生を濃厚に過ごすためのサンクコスト(利益ゼロの投資)だと考えています。
ある期間は休まず遊びもせずにビジネスに邁進する、ビジネスで一定の成果を上げたら長期休暇を取り経済的な憂いも無くゆっくりする、これが私流の一つの成功人生だと思うのです、そして私流の「自分へのご褒美」とは日々のささやかなグルメや旅行などの庶民感覚での癒し事ではありません、数年単位の有り得ない規模の癒し事です。
この長期スパンでの陰陽両極メリハリは人生を太く長く愉しむための秘訣です、人生は振り子の原理と同じで長期スパンで人生リズムの流れを作れば状況の善し悪しの振れも大きくなりますが太く長く愉しんで生きられるのです、逆に些細な歓び事での短期スパンで人生リズムの流れを作ると小さな事を短期間でコロコロ回すことしかできずに細く短く淡い人生になってしまうでしょう。
数年間プライベートでの愉しみを封印してビジネスに徹し、そして長期休暇を取り仕事やお金の心配もなく心からゆっくり過ごす、こういう普通の人には到底真似できないことをやれるのが起業した人間としてのひとつの成功だと思うのです。
そして隠居後に何かビジネスチックなことをやりたくなったら道楽ビジネスとして思いっきり愉しもうと思います、なぜならその時にはお金を稼ぐという必要性も意味も仕事をしなくてはいけない義務も責任も一切存在しない状況になっているのですから、生活に充分な経済基盤が確立していてやらなければならない債務が何も無いことが悠々自適なスローライフを送るための必須事項なのです。
2年ほど前から未来のスローライフにおけるボケ防止を意識して経営者駆け込み寺や高齢者企業支援などのサイトを幾つか立ち上げました、私の信条である準備に早すぎることはないということを実践したというわけです。
いざ始めようと思っても用意が無ければ準備に数年かかります、更にはサイトが周知され検索されるまでには長期間を要します、それではせっかくの気持ちが萎えてしまいます、そんな経験を若い頃からしてきて常に5年10年先を先取りするように行動開始するのが私流なのです。
最初の問い合わせまでには1年以上は猶予があると考えての早期準備だったのですが、驚くことにサイトオープンの半年後くらいから検索に引っかかるようになったのかポツンポツンと問い合わせが入るようになりました、緊急性を要しない問い合わせには丁重に準備中であることを伝えています。
それでも早期に施策しないと好機を逃すと感じた1社とは早々に契約し、第三者割り当て増資や資本政策などのコンサルティング契約を締結し月額報酬に加えて2回に渡る第三者割り当て増資での成功報酬を得るまでに至りました。
メイン事業法人から隠居し定額報酬がゼロになったとしても、公的年金と自己年金に加えてボケ防止策として行う予定の各種コンサルティングでの報酬総額は独り身の私には充分過ぎるほどの経済基盤となります。
つまり常に1社とコンサルティング契約できていれば悠々自適に永遠に終わることのない理想郷構築を楽しみながら暮らせ、更には道楽ごとでの大きな設備投資やいざというときの貯蓄もしていけるという確証が得られたわけです、この実績は気持ちのうえで未来のスローライフへの大きなバックボーンとなりました。
ぼんやりとしていたスローライフビジョンでしたが早期準備によって思わぬ結果が得られくっきりと見えるようになりました、加えて理想郷構築や道楽事での計画は日々規模が大きくなってきています、やりたくてもできなかった40年分の理想の生活がようやく実現させることができる時が訪れたようです、これが私流の「天の時を待つ」ということです、天は40年も私を待たせましたが特大の「待った」ことへの褒美を齎せてくれたようです。
友人の多くは既に定年退職しています、そんな友人たちとときどき飲むのですが皆さん口を揃えたように同じことを言います、「定年退職して解ったことだけど毎日行くところがあるって幸せなことだよね」、なるほど私は今までに一度も考えたこともなかったのですが行くところが無くなった人にとっては家にいることが如何に辛いことなのかと考えさせられます。
多くの友人はサラリーマンや公務員です、退職したら悠々自適に暮らせると考えていたのでしょう、ところがいざ退職してみると気力が湧かずにやりたい事も手が付かないのだと言います、だから皆さんシルバー人材センターに登録して仕事を探すのでしょう、そこには経済的な手段よりも行くところが在るという生き甲斐を見い出そうとしているように思います。
そんな話をしていてふと考えたのですが私の事業で幾つか同世代の人に手伝ってほしい事が山ほどあることに気が付きました、例えばオーディオの修理やメンテナンスは今やオーディオメーカーで技術職だった人たちが定年後に会社を立ち上げて細々とやっています。
高度成長期時代は常に技術者不足でオーディオメーカーはどんどん採用していきました、そして今どんどん定年退職していきます、更にはアナログからデジタルに移行し求められる技術分野がガラッと変わっています、つまりそういう高齢技術者が数多く埋もれているのです、また現在は真空管アンプやレコードプレーヤーなどアナログが復活しています、つまり極めてニッチな人材が不可欠なのです。
また隠居後の道楽事の一つに考えている自然農法や園芸事などで専門職人が各種必要になります、そんな専門分野の高齢者と何かできないかとロジカルシンキングしていたら次から次へとどんどんアイデアが出てくるのです、採用する側も善し、される側も善し、そして社会に善し、面白いことがたくさん出来そうな気がしてきました、また一つ老後の愉しみが増えました、「長生きすれば善いことがたくさん待っている」、徳川家康はいい言葉を残してくれました。
理想郷の地に創設したリーディング拠点兼ラボ3号の3つの和室をフローリングにするリノベーションの工事が一旦終了し実家から荷物を運び込もうと思った瞬間に猛然と違和感が沸き起こりました、その違和感とは「なんか中途半端だな」だったのです、つまり床はたしかに洋風になったのですがその他は和室の面影が残りどうにも落ち着かないのです。
そこで思い切って大幅なリノベーションを行うことにしました、そのリノベーションとはなんと2世帯住宅の母屋の内部全てをログハウス風ワンルームに造り直すというものです、母屋のキッチンはフローリングでしたが傷や汚れが目立つので他の新しくフローリングにした床材と同様に貼替えキッチンの要であるシンク周りを取り壊し、トイレ・ウォッシュルーム・押入れ・収納・不要な壁なども撤去して全ての壁に新たに木材を貼り広いワンルームのログハウス風空間にします。
また廊下や玄関の壁にも同じ木材を貼り玄関の扉や勝手口のドアなども木目調の2重ガラスのサッシに取り替えます、更には庭に面している廊下のガラス扉全てに防寒を兼ねてブラウン系のサッシを使ったサンルームを3つ増築します。
これが完成すると都合140㎡(42坪=84畳)の理想としていた超広いログハウス風の空間が誕生します、更にこれによって内壁が全て三重となり2Cmほどの空間が壁の前後に生まれます、この空間が防寒や防暑に絶大な効果を発揮します、合わせてサンルームによって直接外気と触れるガラス戸が無くなるので寒暑の防温効果は完璧です。
また別館は現状でも洋風なのですがリビングルームの収納も部屋の一部になるように撤去し、母屋の完成形でのログハウス風に違和感が出ないように壁全てを板張りにし2世帯住居用に造られた不要な玄関ドアをサンルーム風の出窓に変え明るい空間になるようにリフォームします。
思い付きとはいえ大幅な追加工事に大工・左官・サッシ・配管・内装・塗装業者の皆さんはパニック状態です、更には痛んだ軒下板の貼替えや外壁全てを塗り替えますので家の外に付いているテラスフードや雨戸も全て取り外し足場を組まないといけません、また一次凌ぎでの工事で継ぎはぎだらけの雨どいや上下水道の配管も全部綺麗に整備し直してもらいます。
ということで屋根と柱と外壁はそのままにほぼ2軒分の家内部を作り直して便器・給湯ボイラー・洗面台・エアコン・照明などの設備全てを新品に付け替えるという大規模工事を行うことになりました、係る予算は優に10倍超に工期は半年以上と大幅に伸びてしまいました、結局全ての工事が落ち着くのは各業者さんの都合もあり年末となってしまいそうです。
この突然の暴挙に周囲は勿論のこと流石に自分でも驚きますが要は納得しないことは放置せず妥協することなく完璧にやり遂げたいのです、そこに予算のことなどは二の次です、何故なら妥協した結果において満足できなかったという後悔が最も大きな損失と感じるからです、中途半端な状態で憂い無いスローライフなど望むべきもありません、理想形を得るに必要な予算なら作ればいいだけです、お金とは欲しいものを得るための媒体に過ぎないのですから。