2年ほど前から未来のスローライフにおけるボケ防止を意識して経営者駆け込み寺や高齢者企業支援などのサイトを幾つか立ち上げました、私の信条である準備に早すぎることはないということを実践したというわけです。
いざ始めようと思っても用意が無ければ準備に数年かかります、更にはサイトが周知され検索されるまでには長期間を要します、それではせっかくの気持ちが萎えてしまいます、そんな経験を若い頃からしてきて常に5年10年先を先取りするように行動開始するのが私流なのです。
最初の問い合わせまでには1年以上は猶予があると考えての早期準備だったのですが、驚くことにサイトオープンの半年後くらいから検索に引っかかるようになったのかポツンポツンと問い合わせが入るようになりました、緊急性を要しない問い合わせには丁重に準備中であることを伝えています。
それでも早期に施策しないと好機を逃すと感じた1社とは早々に契約し、第三者割り当て増資や資本政策などのコンサルティング契約を締結し月額報酬に加えて2回に渡る第三者割り当て増資での成功報酬を得るまでに至りました。
メイン事業法人から隠居し定額報酬がゼロになったとしても、公的年金と自己年金に加えてボケ防止策として行う予定の各種コンサルティングでの報酬総額は独り身の私には充分過ぎるほどの経済基盤となります。
つまり常に1社とコンサルティング契約できていれば悠々自適に永遠に終わることのない理想郷構築を楽しみながら暮らせ、更には道楽ごとでの大きな設備投資やいざというときの貯蓄もしていけるという確証が得られたわけです、この実績は気持ちのうえで未来のスローライフへの大きなバックボーンとなりました。
ぼんやりとしていたスローライフビジョンでしたが早期準備によって思わぬ結果が得られくっきりと見えるようになりました、加えて理想郷構築や道楽事での計画は日々規模が大きくなってきています、やりたくてもできなかった40年分の理想の生活がようやく実現させることができる時が訪れたようです、これが私流の「天の時を待つ」ということです、天は40年も私を待たせましたが特大の「待った」ことへの褒美を齎せてくれたようです。
友人の多くは既に定年退職しています、そんな友人たちとときどき飲むのですが皆さん口を揃えたように同じことを言います、「定年退職して解ったことだけど毎日行くところがあるって幸せなことだよね」、なるほど私は今までに一度も考えたこともなかったのですが行くところが無くなった人にとっては家にいることが如何に辛いことなのかと考えさせられます。
多くの友人はサラリーマンや公務員です、退職したら悠々自適に暮らせると考えていたのでしょう、ところがいざ退職してみると気力が湧かずにやりたい事も手が付かないのだと言います、だから皆さんシルバー人材センターに登録して仕事を探すのでしょう、そこには経済的な手段よりも行くところが在るという生き甲斐を見い出そうとしているように思います。
そんな話をしていてふと考えたのですが私の事業で幾つか同世代の人に手伝ってほしい事が山ほどあることに気が付きました、例えばオーディオの修理やメンテナンスは今やオーディオメーカーで技術職だった人たちが定年後に会社を立ち上げて細々とやっています。
高度成長期時代は常に技術者不足でオーディオメーカーはどんどん採用していきました、そして今どんどん定年退職していきます、更にはアナログからデジタルに移行し求められる技術分野がガラッと変わっています、つまりそういう高齢技術者が数多く埋もれているのです、また現在は真空管アンプやレコードプレーヤーなどアナログが復活しています、つまり極めてニッチな人材が不可欠なのです。
また隠居後の道楽事の一つに考えている自然農法や園芸事などで専門職人が各種必要になります、そんな専門分野の高齢者と何かできないかとロジカルシンキングしていたら次から次へとどんどんアイデアが出てくるのです、採用する側も善し、される側も善し、そして社会に善し、面白いことがたくさん出来そうな気がしてきました、また一つ老後の愉しみが増えました、「長生きすれば善いことがたくさん待っている」、徳川家康はいい言葉を残してくれました。
理想郷の地に創設したリーディング拠点兼ラボ3号の3つの和室をフローリングにするリノベーションの工事が一旦終了し実家から荷物を運び込もうと思った瞬間に猛然と違和感が沸き起こりました、その違和感とは「なんか中途半端だな」だったのです、つまり床はたしかに洋風になったのですがその他は和室の面影が残りどうにも落ち着かないのです。
そこで思い切って大幅なリノベーションを行うことにしました、そのリノベーションとはなんと2世帯住宅の母屋の内部全てをログハウス風ワンルームに造り直すというものです、母屋のキッチンはフローリングでしたが傷や汚れが目立つので他の新しくフローリングにした床材と同様に貼替えキッチンの要であるシンク周りを取り壊し、トイレ・ウォッシュルーム・押入れ・収納・不要な壁なども撤去して全ての壁に新たに木材を貼り広いワンルームのログハウス風空間にします。
また廊下や玄関の壁にも同じ木材を貼り玄関の扉や勝手口のドアなども木目調の2重ガラスのサッシに取り替えます、更には庭に面している廊下のガラス扉全てに防寒を兼ねてブラウン系のサッシを使ったサンルームを3つ増築します。
これが完成すると都合140㎡(42坪=84畳)の理想としていた超広いログハウス風の空間が誕生します、更にこれによって内壁が全て三重となり2Cmほどの空間が壁の前後に生まれます、この空間が防寒や防暑に絶大な効果を発揮します、合わせてサンルームによって直接外気と触れるガラス戸が無くなるので寒暑の防温効果は完璧です。
また別館は現状でも洋風なのですがリビングルームの収納も部屋の一部になるように撤去し、母屋の完成形でのログハウス風に違和感が出ないように壁全てを板張りにし2世帯住居用に造られた不要な玄関ドアをサンルーム風の出窓に変え明るい空間になるようにリフォームします。
思い付きとはいえ大幅な追加工事に大工・左官・サッシ・配管・内装・塗装業者の皆さんはパニック状態です、更には痛んだ軒下板の貼替えや外壁全てを塗り替えますので家の外に付いているテラスフードや雨戸も全て取り外し足場を組まないといけません、また一次凌ぎでの工事で継ぎはぎだらけの雨どいや上下水道の配管も全部綺麗に整備し直してもらいます。
ということで屋根と柱と外壁はそのままにほぼ2軒分の家内部を作り直して便器・給湯ボイラー・洗面台・エアコン・照明などの設備全てを新品に付け替えるという大規模工事を行うことになりました、係る予算は優に10倍超に工期は半年以上と大幅に伸びてしまいました、結局全ての工事が落ち着くのは各業者さんの都合もあり年末となってしまいそうです。
この突然の暴挙に周囲は勿論のこと流石に自分でも驚きますが要は納得しないことは放置せず妥協することなく完璧にやり遂げたいのです、そこに予算のことなどは二の次です、何故なら妥協した結果において満足できなかったという後悔が最も大きな損失と感じるからです、中途半端な状態で憂い無いスローライフなど望むべきもありません、理想形を得るに必要な予算なら作ればいいだけです、お金とは欲しいものを得るための媒体に過ぎないのですから。
夏本番の暑い日に何度も理想郷の地にあるリーディング拠点兼ラボ3号に行っては不要な庭木の伐採や雑草を抜いたり枯れ落ちた葉や花の掃除を行っています、3人がかりで行うのですがいつも2時間はかかってしまいます。
そんなに広い庭でもないのに雑草が持つ生命力の強さと庭木の手入れの大変さに驚きます、つまり今後は日々こまめに手入れしないと夏の雑草成長期には大変なことになるということです。
夏の暑い時期のこの作業はすぐ全身汗びっしょりになります、ところが手を休めて休憩すると先ほどまでの汗が嘘のように引いて爽やかな気分になります、山からの吹き降ろしの風が本当に気持ち良いです、東京のように何もしないのに汗がダラダラと沸いてくるような嫌な湿気がありません。
そして水道の水が冷たくて気持ち良いです、口に含んでみたのですが若干のミネラル分を感じる弱硬水ですからウイスキーの水割りや炊飯には持ってこいの水質です、ネットで調べてみたらパナソニックが調査した「水道水の美味しい県」で同率3位でした、ちなみに私の故郷の長野県は5位でした、上位6位まではどこも1位と言ってもよいほどの僅少差です、まあ飲んでみればその美味しさはデータを見るまでもないです。
近くに流れる川の水も農業用水路の水も透明で冷たくて気分的にも涼しさを感じます、この水は天然の湧き水ですからイワナやヤマメなど綺麗な水でしか住めない淡水魚の聖地となっているのがうなずけます、ここが東京から僅か1時間半のところだとは信じられません。
この地で安住するのはまだまだ先の話ですが心は既にこの地で生活しています、思った以上の空気と水の美味しさに感動すら覚えます、この歳になると本当に空気と水が綺麗なことの重要さを改めて思い知らされます、そして観光地だというのにどこに行ってもゴミの一つも落ちていません、誰しも自然の美しさに触れたら汚したくないという気持ちになるのでしょう。
理想郷へのリーディング拠点兼ラボ3号の取得からまだ4ヶ月しか経っていないというのに次の計画が密かに頭の中で実行中です、それは理想郷の地に道楽を行うラボではなくボケ防止策として考えている各社の経営業務の為のオフィスを創出することです。
生業法人から隠居することになっても当面は顧問とか相談役として間接的に特許技術や経営面でフォローしなくてはいけません、また生涯の道楽ビジネスとして存続させている幾つかの法人の経営も行わなくてはなりません、それを考えるとラボでもいいのですが私の信条が許さないのです、それは私生活や道楽空間では一切のビジネス事をしないという拘りです。
これを許してしまうと昔から私生活や道楽空間にビジネスを持ち込まないという信条が崩れてしまいます、人生にメリハリを持って生きたいと思うのでビジネスつまりお金を稼ぐことに繋がるどんな行為も私生活や道楽空間には持ち込みたくないのです。
そんな信条から未来の理想郷の在るべく地でオフィスを借りようと探してみたのですが流石観光地です、飲食店舗の賃貸はあってもまともなオフィスの賃貸は空きがありません、そこで無ければ自分で作ればよいといういつもの大胆な発想になってしまいます。
ということで調査したところ駐車スペースが確保できる物件がポツポツと売り出されています、こういった住居を借りるか購入して1階部分の間仕切りを全て外してオープンスペースにすればオフィスとして充分に機能します、更には2階は東京から出張で来るスタッフの宿泊施設として機能するので一石二鳥です。
リーディング拠点兼ラボ3号の全室に渡る大規模リノベーション&リフォームで相応の出費が予想される中でなんと無謀な計画なのかと自分でも驚いてしまうのですが、今度はオフィスを造ることを真剣に考えようと思います、どうも私は一旦動き出したら留まることを覚えないようです。