購入から大規模リノベーションを経てオフィスに作り変えた拠点オフィスに先週末初めて一夜を過ごしました、慣れない環境でなかなか寝付かずスタッフとビールを飲みつつ談笑しようやく1時過ぎに寝付きました、この間何度か外にタバコを吸いに出たのですが物音が何も聞こえず本当に静かです、そして爽やかな清涼感のある空気が美味かったです。
翌日はスタッフと家具やカーテンの設置に什器のクリーニングなど徐々にオフィスとして使えるように細かな作業をしました、今後インターネットの整備やオフィス什器の設置などを行い遅くても来春からオフィスとして機能するようにしたいと思います。
別館はスタッフの宿泊施設です、東京から来るスタッフが寝泊まりできるようにオフィス同様に今後設備を充実させていきます、次回は数日間泊まってみようと思います、新しい環境に早くなれるように身体に「ここで暮らすんだ」ということを覚えさせるのです。
28歳で起業した当時私はある起業家育成塾に入っていました、その師匠から言われた言葉が今でも忘れられません、それは「お前は名を売ろうとするなフルーツ(実)を採ることを優先しろ」というものでした、当時の塾生の中には早々に各業界で名を馳せていた人が多数いて師匠からは私が悔しい思いをしているのではないかと思われていたのでしょう、ただ私はまったく他者の活躍には興味が無くマイペースにIT技術の腕を磨いていました。
さてそんな一件があって以来何かにつけて他者を「名を売る人か実を採る人か」と見るようになってしまいました、昔から政治に経済に名を売る人は多数います、でもその人が人生成功者になるかどうかはまた別次元の話です、事実SNSで名を馳せた人が数年で破綻し海外逃亡を繰り返し隠れるように生活している例も多数あります。
ところで上場企業は日本に4,000社超ありますが一般に名前が知られている経営者は何人いるでしょう、ほとんどの人は銀行や有名ブランドの会社でさえ経営トップの名前を知らないのではないでしょうか、本当にビジネスで成功している人は名も顔も一般には知られていないものなのです、だからどこに行っても普通の人のように振舞えるのです。
そして「名を売る」のと「名を残す」のとは別次元のものです、「本業で成功して実を採りその後に名を残す」、これが本当の人生成功者なのではないかと思うのです、政治や経済の世界で名前だけが独り歩きしているような人もいます、注目されるのがきっと心地よい人なのだと思うのですが逆に失敗した時の人生リスクは知られていない人の数万倍大きいです、「名か実か」、最近の社会情勢を見ていてふと思い出した言葉です。
このところ梅の話ばかりになってしまうのですが、結局今年は硬い若い青梅から完熟した梅まで計5回に渡り約80kg収穫しました、4回めと5回めだけで40kgで1日おいての収穫となり洗ったり加工したりの処理に2人がかりで2日もかかってしまいました。
完熟梅は生食でも食べられる希少な存在ですが日持ちがせず1日か2日で傷んで食べられなくなってしまいます、その意味で若い青梅のように1週間も放置できません、それでも買うことができない貴重な完熟梅を生食したり加工して長期保存可能にできたことは今後の良い経験となるでしょう。
若い青梅は種が未熟なので塩漬けにしたりピクルスにすると種を取らずに丸ごと食べることができるのでおつまみなどには最適です、また抗酸化や抗菌作用が優れているのでアンチエイジングのサプリになったり糠床のカビ防止などにも有益に使えます、更には若い青梅の梅酒が本当にさっぱりしていて美味いのです。
完熟梅は天然の海塩で漬けると柔らかいまろやかな味の梅漬けができます、買うと1粒100円ほどしますが毎年自家製を造れるのはうれしい限りです、しかも無農薬且つ防腐剤も入っていませんから安心してご飯のおかずに焼酎割に使えます。
梅を使った加工食もいろいろ造りました、梅酒・梅の塩漬け・梅ペースト・梅ジャムにシソを使った練り梅は絶品でした、今後こういったレシピなども研究していきたいと思います、中国では梅は長寿の薬として定着しています、なるほど調べれば調べるほど効能が素晴らしいです、梅で健康に長生き出来たら本当に素晴らしいことだと思います。
昔アクアリウムにはまっていた頃は毎週日曜日になればアクアリウムショップに新しい熱帯魚や水草を求めて通いました、そこで「うん?」と違和感を感じることがあります、それは何かというと大型熱帯魚の生き餌として与えられる小型の金魚やメダカが食べられるのを見て「可哀そう!」と叫ぶ女性の声です。
フナやドジョウは「すごい!」と言って見ているのに何故金魚やメダカだけが可哀そうと言うのか意味不明です、どれも生き餌として養殖されている小魚です、自分が毎日のように食べている畜産された牛や豚と何も変わりません、見た目の姿形だけで感情が左右されるという筋が通らない思考の持ち主の典型的な例だなと思うのです。
さて横道にそれましたが大自然に生活の場を移すと都会では考えられないことが多々あります、先日は本丸で自生している竹藪を整備していて両腕を蚊に22ヶ所も刺されました、蚊は大したことないのですがブユ(ブヨ、ブト)がやばいです、たった1ヶ所ですが2週間腫れて痒みで苦しみ1ヶ月経っても跡が消えません。
でもこれが自然と共に生きるということです、野鳥や綺麗な蝶は来てほしいけどヘビや虫は不要とは言ってられないのです、何故なら植物も動物もこの自然の中で共生しているからです、虫がいなくなれば野鳥も来なくなりヘビがいなくなればネズミが増えるのです、すべてがバランスを取りながら太古の時代から自然を守ってきたのです、自然のバランスが崩れるとしたらそれは人間のエゴで自然を変えようとしたときです。
先のブユもこの環境に綺麗な湧き水が在るという証です、ブユは澄んだ水が無いと繁殖できません、そしてアユやヤマメの餌としても重要です、逆にブユの幼虫は水中でアユやヤマメの排せつ物を分解して水が汚れるのを抑えてくれます、このように自然とはすべての生命体が順に命を互いに繋ぐように仕組まれているのです、そこに人間が割り込んで変えるべきではないのです。
近くに綺麗な湧き水が在るからブユがいるのです、畑に有益なミミズがいるからモグラがいるのです、餌となる果樹があるから野鳥や蝶が集まるのです、自然とはこういうことなのです、その中で人間は自己都合で自然を我が物にするのではなく受け入れてもらえるように振舞う必要があると思うのです。
未来の永住の地である本丸には広い庭園と果樹園があります、この春に果樹園には各種の新しい果樹を20本近く植えました、これらは未来の自給自足のための準備に他なりません、また同様の意味で畑では自然農での放置栽培の実験や準備も行っています。
そしていよいよ敷地に広がる広い庭園の整備を始めます、まず初めに行うのは枯れている樹木や枯れかかっている樹木の伐採や伐根です、オフィスと同様に藤棚があるのですが老木になり花も小さいのでこれもオフィスと同様に伐採します(オフィスの方は完全伐根)、藤棚は錆びた鉄製の枠を撤去して見た目も綺麗なブドウ棚にしたいと思います。
ブドウの苗は3月に定植し既に蔓も伸ばして支柱に絡み始めていますので急ぎ行う必要があります、そこで今回は初の前日に現地のホテルにスタッフと共に前泊して日曜の朝早くから男性陣3人がかりで各種力量勝負の作業を行いました、今回は前準備が足りずにホテル泊ですが次回からは当初の計画通りオフィスの一角を宿泊施設に改造しましたのでそちらで泊まることになるでしょう。
他にも枯れてしまっている樹木や不要な樹木が多数ありますので根元からチェーンソーで伐採します、伐採する樹木は軽く見積もっても大小30本はあると思います、流石に庭が広いと枯れた樹木が目立たないのですが好みの樹木を新たに植える邪魔になりますので早めに処置をしておきたいというのが本音です。
本丸のリノベーション工事と共に果樹園と庭の整備を行い来年の今頃はこの地での生活を始める計画ですが計画通りに進むのでしょうか、オフィスのリノベーションは3度に渡り途中で大幅な追加工事が入り予定よりも半年以上伸びてしまいました、本丸のリノベーションは内装全てを取り壊し一軒丸ごと部屋割りから造り直しです、果たしてどうなることやら。