野菜栽培をベランダで初めてから10年以上が経ちました、この間には水耕栽培やハイドロカルチャーなどの土を使わない栽培方法なども各種やってきて思うのが野菜は土で育てるのが一番良いという結論です、野菜本来の繊維質や味など同じ野菜でも土の方が断然良いものが収穫することができます、また同じ期間での収穫量でも土に軍配が上がります。
その意味では土壌の研究も各種やってきました、水はけがよく水持ちがよい、そんな相反するような構造の土が最も野菜が元気に育ちます、そのためにいろいろなものを土に混ぜて実験してきました、そしてもう一つ土壌構造に加えて土壌菌の質も野菜栽培に重要なことが解りました。
その土壌菌のなかでもカビの仲間である糸状菌の存在が必須です、この菌が土壌に適正数存在すると地力が高いといい存在しないもしくは存在数が少ないと地力が低いといいます、この糸状菌は面白い性質を持っており植物の根と絡み合って根に栄養素を伝達するのです。
しかし多くなりすぎると植物を分解して枯らせてしまいます、ここにも土壌の状態から見えない菌の存在や状態を見極め菌をコントロールできるノウハウが重要になります、これも全てベランダ菜園を通して何度も何度も実験を繰り返して自身の目で確認した結果において糸状菌をコントロールできるようになったのです。
そしてこのノウハウを農地栽培に応用して新たな野菜作りの方法を編み出せたのです、少ない面積でしかも短期間に大量の野菜を作るにはどうするか、傍から見たらベランダで発砲スチロールやペットボトルで遊んでいるようにしか見えないでしょう、でも私なりの考えが正しいかどうかを何年もかけて実験していたのです、菌は本当にすごいパワーを秘めているのです。
野菜栽培だけではなくアフターハーベストにおいても各種の菌の性質を知って自由に扱えるようになると本当に愉しいです、オーバーな話ですが食生活を何倍も価値あるものにさせてくれます、同じ食材でも菌の力を借り熟成するまでの時間を惜しまなければ極普通の肉や野菜が高級食材に変わるのです、そして食べて美味しく健康と長寿の薬に変わるのです。
誰が使いだしたのか日本国内で同時多発的に「ギュられる」というネットスラングが使われるようになりました、ちなみに「ギュられる」とは「AIが人間の能力を超える瞬間」という「シンギュラリティ」から発祥し「AIが人間の職を奪っていく」ことを意味しています。
またこれが世界に飛び火して日本初のネットスラングがそのまま英語になっています、ちなみに英語圏のネットスラングでは「get gyu-ed」と言います。
ここで多くの人が「シンギュラリティ」の本来の意味を取り違えていることを指摘したいと思います、勿論AIに限定して言うのであれば「AIが人間の能力を超える瞬間」でも間違いではありませんが、本質的には「進化によって元の世界には戻れない状況」ということを指しています。
例えば携帯電話の誕生によって公衆電話やテレホンカードが世の中から消えていきました、eメールの普及によってFAXが使われなくなりました、CDやDVDの誕生によってフリッピーディスクが消えました、つまりあるモノの誕生や進化によって淘汰されるモノがあり元の世界には二度と戻れないということなのです。
これは職種に関しても例外ではありません、ある技術やサービスの誕生によってこれまでも多くの職種が淘汰されてきました、電話交換手やキーパンチャーなどは一時期は花形職種と言われ数万~数十万人もいましたが現在一人として存在していません。
今はAIの普及によって多くの人間の職が奪われていく途上にあります、ITを仕事としている企業でさえプログラミングや試験をAIが行うようになり技術者余りが起きています、つい2年前まではAIの仕事が増え技術者不足という状況だったにも関わらずです、AIを造った者がAIによって滅ぼされるという悲劇が起きているのです。
AIは今後益々進化を遂げていきます、大手企業にあって専門職と言われていたコンサルタントやアドバイザーもAIが行うようになっていくでしょう、士業もうかうかしていられません、各種の法務書類作成も申請代行もAIが行ってくれるのですから。
過去に起きたバブル崩壊やリーマンショックで起きたリストラの嵐、シンギュラリティの現実味はこんなものではありません、これまで築いてきた人間社会の価値感までも大きく変えてしまう可能性があるのです。
そんな時代にどう生きていくのか、そろそろ真剣に考えるべき時がきていると思うのは私だけでしょうか、こういう時代はAIを積極的に取り込み共存していくのか、それともAIに頼らなくてもよい自然を相手にした人生をまっとうするかのどちらかでしょう、中途半端な生き方で世の流れに翻弄される人は確実に淘汰されていくのです。
理想郷本丸の庭や果樹園は購入当時足の踏み場も無いほどの雑木林のようでした、数年間も放置された庭木や果樹の枝は生い茂り草花も好き勝手に増殖し見るも無残な状態でした、また畑も枯れた樹木や枯れかけた樹木が何本も放置されいつ倒れるかという危険すら感じるほどでした。
それを1年かけてようやく整然とした在るべき本来の姿に戻しました、この間に伐根した木は50本を超え、100本近くの樹木をチェーンソーや巨大鋏で強剪定し主枝や支枝を立て直しました。
また庭の草木も枯れ枝や枯草を落として新たな新芽を根本から息吹かせることによって再生させました、再生させた庭木や草花は50種を超えます、伐根した木や剪定した枝は庭や果樹園に人が住めるほどの大きな穴を3ヶ所重機を使って掘ってもらい埋めました、これで土壌改善も行え一石二鳥です。
3人がかりで1年超、平均で毎週2日間の土木作業で身体はボロボロになりましたが庭と果樹園は元気な姿に蘇りました、実も付けなかった果樹も実を付けるようになり枯れかかっていた庭木も新芽を出して復活しました。
ここで面白いことが起きています、それは手を付ける前と手を付けた後では生えてくる雑草が異なっているのです、日当たりや土壌の質など環境が変わると生える植物も変わってくるというのは本で読んだだけで実際に経験はしていませんでした。
それがたった1年で劇的な変化が現れるとは本当に自然とは偉大だと感じています、経験値として極めて貴重な体験をさせていただきました、これは今後広い農地の整備や土壌改善に大いに役立つでしょう、生えている雑草を見れば土壌のステージが解るのです、それに合わせてよく育つ野菜を作ればいいわけです。
大掛かりな土木工事は夏本番を迎える前にギリギリセーフで完了します、今後は畑や果樹園でやりたかった植物育成の大掛かりな実験をしながら、土壌改善と植物育成の経験値を増やして独自のノウハウを作っていきたいと思います、人生の最後に来てようやく長年考えていたことが実現しようとしています、やりたいことはまだまだ沢山あります、健康に留意して長生きしたいと思います。
この春先のこと理想郷本丸住居の工事開始の前に見積もりを貰ったのですが、全工程で予想額をはるかに超えていました、特に住居は鉄筋コンクリート造ですが内部構造は全て木造になります。
その木材の価格が数年前に高騰し現在も尚高値止まりにあります、オフィスのリノベーションのときも木材の価格が高くて気になっていたのですが更に最近上がっているようです。
この木材高騰のきっかけは何とコロナウイルスパンデミックなのです、リモートワークが増えアメリカや中国を中心にリフォームやリノベーションで木材需要に供給が間に合わず高騰しました。
加えてウクライナへのロシア進行により更に供給が細くなり世界的なウッドショックとなったのです、現在は価格は高値のまま横ばいで下がる気配すらないようです、米と同じで一度高止まりすると元に戻るのはかなり供給の余裕が出てきてからとなりそうです。
また、木材の高騰ばかりではなく外装に使う塗料はイラン情勢で倍の価格になり手に入らないかもしれません、更には日本の全業界で人件費は2年前から上がり始めています、建築業界でもこの2年で30%ほど工賃が上がったそうです、その裏には職人不足もあるようです。
そんなわけで5年前に比べて建築業界全体として平均で工事費が50%近くアップしているらしいのです、とはいえ工事をしないわけにはいきません、必要な事は価格に関係ないのです、何故ならやりたいことをやるに必要なのだから、その分支払う方も収入を増やせばいいだけです、絶対値ではなく相対値でイコールにすればいいだけです。
サッシは既に新しいのが入っており内装の基礎工事も完了しています、旬の恵みでも収穫しながらじっくりと完成するのを愉しみましょう、何かが動きだすときのワクワク感は本当に生きている実感がします、やりたい事は幾らかかってもやるのです、それを得るための媒体がお金ということにすぎないのですから。
春になると一斉に食用に向く野草類が豊富に生えてくるので花粉さえ飛ばなければ本当にこの季節が好きです、ここ理想郷の地でもフキノトウに始まりオオアラセイトウ(ハナダイコン)やノビルなど食用とされる野草類が秋まで収穫できます。
学びのために昨年からスタッフに手軽な調理法で食べてもらっていますが味も食感も野菜よりも癖も無く甘くて美味いと評判です、それもそのはずでこれらの野草類は飢餓植物として戦中戦後はあちこちで栽培されていたものです、それがいつの間にか見向きもされずに野生化したのです。
子供の頃に嫌というほど食べてきた野草を今更育ててまで食べようとまでは考えていませんが、旬の食材としてこれらの食用野草は高級料亭では確実なニーズがあります、また高級料亭で何度か接待して頂きますが僅かな量なのにかなり高額な料理として扱われているのです。
そういった料亭で食べれば高額な旬な味を好きなだけ無料で収穫して食べられる幸せに感謝しつつ、旬の味を愉しむ程度に毎年食べることができれば春を待つ喜びもひとしおで人生に彩を与えてくれると思っています。
春先のフキノトウとオオアライセイトウの季節が終わると今度はノビル・フキ・タビラコ・シロザ・スベリヒユ・ミョウガ・シソなどが収穫できる季節が来ます、四季を感じさせてくれる食用野草類は道楽ビジネスの天然栄養学的な視点での野草研究にも適材です、出来る限り保存させることを意識して庭と果樹園の整備を進めています。
もう一つ、これらの野草を保護するのは大天災がいつ起こるか解らない時代を生きぬく準備も兼ねています、現在出回っている野菜の多くは大天災が起これば栽培不可能です、でも野草類はしっかり育ちます、そんな貴重な先人の記録がしっかり残っているのです。