この春先のこと理想郷本丸住居の工事開始の前に見積もりを貰ったのですが、全工程で予想額をはるかに超えていました、特に住居は鉄筋コンクリート造ですが内部構造は全て木造になります。
その木材の価格が数年前に高騰し現在も尚高値止まりにあります、オフィスのリノベーションのときも木材の価格が高くて気になっていたのですが更に最近上がっているようです。
この木材高騰のきっかけは何とコロナウイルスパンデミックなのです、リモートワークが増えアメリカや中国を中心にリフォームやリノベーションで木材需要に供給が間に合わず高騰しました。
加えてウクライナへのロシア進行により更に供給が細くなり世界的なウッドショックとなったのです、現在は価格は高値のまま横ばいで下がる気配すらないようです、米と同じで一度高止まりすると元に戻るのはかなり供給の余裕が出てきてからとなりそうです。
また、木材の高騰ばかりではなく外装に使う塗料はイラン情勢で倍の価格になり手に入らないかもしれません、更には日本の全業界で人件費は2年前から上がり始めています、建築業界でもこの2年で30%ほど工賃が上がったそうです、その裏には職人不足もあるようです。
そんなわけで5年前に比べて建築業界全体として平均で工事費が50%近くアップしているらしいのです、とはいえ工事をしないわけにはいきません、必要な事は価格に関係ないのです、何故ならやりたいことをやるに必要なのだから、その分支払う方も収入を増やせばいいだけです、絶対値ではなく相対値でイコールにすればいいだけです。
サッシは既に新しいのが入っており内装の基礎工事も完了しています、旬の恵みでも収穫しながらじっくりと完成するのを愉しみましょう、何かが動きだすときのワクワク感は本当に生きている実感がします、やりたい事は幾らかかってもやるのです、それを得るための媒体がお金ということにすぎないのですから。
春になると一斉に食用に向く野草類が豊富に生えてくるので花粉さえ飛ばなければ本当にこの季節が好きです、ここ理想郷の地でもフキノトウに始まりオオアラセイトウ(ハナダイコン)やノビルなど食用とされる野草類が秋まで収穫できます。
学びのために昨年からスタッフに手軽な調理法で食べてもらっていますが味も食感も野菜よりも癖も無く甘くて美味いと評判です、それもそのはずでこれらの野草類は飢餓植物として戦中戦後はあちこちで栽培されていたものです、それがいつの間にか見向きもされずに野生化したのです。
子供の頃に嫌というほど食べてきた野草を今更育ててまで食べようとまでは考えていませんが、旬の食材としてこれらの食用野草は高級料亭では確実なニーズがあります、また高級料亭で何度か接待して頂きますが僅かな量なのにかなり高額な料理として扱われているのです。
そういった料亭で食べれば高額な旬な味を好きなだけ無料で収穫して食べられる幸せに感謝しつつ、旬の味を愉しむ程度に毎年食べることができれば春を待つ喜びもひとしおで人生に彩を与えてくれると思っています。
春先のフキノトウとオオアライセイトウの季節が終わると今度はノビル・フキ・タビラコ・シロザ・スベリヒユ・ミョウガ・シソなどが収穫できる季節が来ます、四季を感じさせてくれる食用野草類は道楽ビジネスの天然栄養学的な視点での野草研究にも適材です、出来る限り保存させることを意識して庭と果樹園の整備を進めています。
もう一つ、これらの野草を保護するのは大天災がいつ起こるか解らない時代を生きぬく準備も兼ねています、現在出回っている野菜の多くは大天災が起これば栽培不可能です、でも野草類はしっかり育ちます、そんな貴重な先人の記録がしっかり残っているのです。
理想郷本丸の住居は永住の住居から農業法人向けの第二オフィスとすることに計画変更いたしました、その第二オフィスとなる住居部分の不要な部分の撤去と基礎工事が3月に完了しました、そしていよいよ4月中旬から内装工事が始まりました。
内装工事が始まったと思っていたら週一で進捗を確認に来ているのですが来るたびにどんどん変わっていきます、床の下張りが終わったと思ったら天井の基礎工事が始まり次は壁の基礎工事と電気工事が始まっています、更には外装用の足場まで設置されています。
当初の予定では秋には全工程が完了と見込んでいたのですがこの調子だと夏本番を待たずに完了するのではないかと思います、ということは什器の移動や各種設備の準備も急ピッチで行わないといけません、早く進むのは大変ありがたいのですが準備が追いつかず計画の見直しを行わざるを得ません。
工事の間に実験栽培のための各種栽培設備の設置作業をゆっくりと行おうと考えていましたがこれも前倒しになります、第一オフィスは大幅な追加工事が2回も入ったので完成までに約1年かかりましたが今回は最初から作り直しなので逆に一気にできるので早いのです。
また工期が早くなった要因の一つに永住の住居とせず第二オフィスとして使うということになり拘った作りから一般的な仕様としたのも大きいです、第一オフィスとは全く異なる工法の経験もできました、リフォームや増築などの予算感も材料や工法別に概ね把握できるようになりました。
思えば第一オフィスは当初は永住の住居として考えていたので理想の空間を目指したのであちこちを拘った造りにしました、しかし蓋を開けてみればオフィスとして使うことになりました、最初からオフィスとして考えていれば予算は半分で済んだでしょう。
今回も同様で永住の住居で考えていたので不要部分を全部壊して湿気や寒さ防止で床下の基礎工事から行いました、でも結局はオフィスとして使うことに考えが変わったので用途として考えると予算オーバーとなってしまいました。
でもこう考えているのです、たとえ住むための建物でないとしても良い造りのほうが気分が良いです、結局は自分が納得するか否かです、納得するものであれば予算は関係ないのです、たとえ安くできたとしても納得できないものなら高い買い物になってしまうのです。
春になると多くなるニュースの一つに毒草を野菜や食べられる野草と間違えて誤食してしまったというのがあります、入院ならまだ良い方ですが亡くなってしまったニュースには心痛みます。
横道にそれますが、子供の頃は春になれば山菜摘みに秋になればキノコ狩りに近所の子供等と山に入りびたりだった私は食べられる野草と毒草はほぼ正確に見分けられます、ここ理想郷の地ではそんな子供の頃を思い出させてくれる懐かしい山菜や野草と多種出会います。
それらの味を思い出してはスタッフに実際に食べられる野草を食してもらっています、この裏には旬の味覚と食べられる野草を身体で覚えてほしいと思っているからです、高級料亭に行かなくても東京のデパ地下でお金を支払わなくても、ここには買えば高額な旬の高級天然食材が多数あるのです、そもそもそれを確認しての物件購入だったのですから。
話しは戻しますが、冒頭のニュースで私が大きな疑問を感じるのが見分けがつかなくて口に入れてしまったことは私にも多々あるので理解できますが、何故口に入れた瞬間に食べられない野草だと気づかないのだろうかということです。
子供の頃教えてもらったのは食べられる山菜に似ているけどはっきり解らないときには一口噛んでみるということです、毒がある場合は口の中がしびれるような強い苦みがあります。
逆に酸味やミネラルからくるエグ味のあるものは不味くても毒は無いと考えても良いと思います、ただしこれは一つの目安であり無味無臭の毒草もありますので注意が必要です。ちなみにエグ味とは赤ワインを飲んだ時に感じるギュっとくる味やクリやクルミの薄皮の舌にザラっとくる味です。
ほとんどの山菜や野草の毒の多くはアルカロイドの一種であり強い苦みがあります、山菜特有のミネラルやフィトケミカルに起因するエグ味とは全く違う味です、そしてアルカロイド類は過熱しても消えることはありません、つまり口に入れた瞬間はっきり解ると思うのですが何故飲み込んでしまうのか不思議です。
ただし強い苦みがある野草でもタンニンによるものは大量に食べなければ灰汁抜きすれば美味しく食べることができます、この辺は経験によるものが大きいと思います、アルカロイドの苦みとタンニンの苦みは経験者ならすぐ解るでしょう。
もう一つ不思議なことは庭で取れた山芋に似た根を誤食してしまったというのがあります、園芸植物の中には山芋にそっくりの太い根を作るものやヨモギにそっくりな強毒性の植物などが多数あります、試したことが無いのになぜこれを食べてしまうのでしょうか。
植物の毒は命取りになることがあります、思い込みで食べることは絶対にしないでほしいと思います、先の山芋そっくりの根はグロリオサという園芸種の根で切っても粘液でぬるっとして本当に山芋そっくりです。
また観葉植物で人気のクワズイモの幼苗はサトイモそっくりです、ケシの仲間の幼葉はヨモギそっくりです、蘭の仲間の幼苗はニラそっくりです、植物は思い込みだけで絶対食べない、これに尽きます。
最後に怖い話になりますが昨年のニュースで買ってきたヤマイモの種芋に毒がある別種の芋が混じっていたのを解らずに育てて食べてしまったという事例もあります、これは誤食というよりも防ぎようもない悪質な事件です。
ただ経験に基づいた知識があれば植える前に解るし食べるときにも解ります、何事も身を守るのは経験から得た生きた知識が重要だということかもしれません、その意味においてスタッフには年間を通して天然の山菜や野草を身を以て教えているのです。
一寸先に何が起きるか解らない時代です、ある日突然サバイバルゲームの主人公になってしまうかもしれません、そんな時代は来ないなんていう保証はどこにもありません、戦争はまだしも自然の力による天災は避けては通れないのです。
ここ日本には多くの近未来に起きる大天災の種がたくさん在ることはほとんどの人は知っています、でもそれが来た時のことを考え今から準備している人は何人いるでしょうか、赤信号はみんなで渡っても危険なことに変わりはないのです、自分の身は自分で守ることに尽きるのです。
メインのIT事業法人はこの数年来極めて順調に推移しており先日も新たに関連法人を創出し更に事業拡大を続けています、そんな時ではありますが昨年本格隠居にストップがかかり代表権を残したままでの半隠居となりました、その間に新経営幹部の加入などもあり徐々に私の役割を引き継ぐ環境が整ってきています。
特にこのところはクライアントやパートナー企業との打ち合わせや商談には顔を出さなくても問題なく進むようになりました、予定らしき予定が何もないという週もちらほらとできるようになりました、当面はオフィスには毎日顔を出していますが何もなければゆっくり出社し早めに帰宅しています。
そして昨年の春から金曜の夜に行き日曜日まで理想郷の地で各種の作業を行っています、この間も以前のように毎日メールを見る必要もありません、何故ならビジネスメールの多くは私の代わりに業務別の担当役員がやってくれており重要な判断のみ私がするという程度になっているからです。
こんな日をずっと待ち望んでいたのですが本当に実現するとは思ってもみなかったです、今では担当別の役員がそれぞれの責任で進めています、地位承継は順調に進んでいるようです、これなら時が来れば安心して隠居できるというものです、不安材料を残したまま隠居しても悠々自適には暮らせませんから。
理想郷の地に来ているときは一切のビジネス会話も無いしビジネスに関連した不安も何もありません、こちらはこちらの各種作業に集中できます、ただ時間が自由に使えるようになるとまたぞろ新たなことを始めてしまうのが私の悪癖です、やりたいことが山ほど残っています、さて次は何を始めようかとワクワクしています。