2026年10月20日 07:00
近年の脳科学の研究で面白いものはたくさんあります、こういった研究成果を集めては自身の思考と照らし合わせて思考の疑問を解いていくのが最近の私の道楽にもなっています、本当に人間の脳機能や思考特性とは空よりも広く海よりも深い空間なのだと思います。
今日は誰もが納得する話です、それは「言葉は思考を塗り替えてしまう」という現象です、考えていた事が言葉を発した瞬間にこれまで思考に存在していた事がその言葉によって塗り替わってしまうのです、そして二度とその思考状態に戻ることはできないのです。
解りやすく説明すると、例えば幾つもあるドアの一つを空けると他のドアの先には行けません、これと同じ状態が思考領域にも起こるのです、思考している状況では幾つもドアがあるのにその中の一つのドアを開けてしまうのが言葉を発するという行為になるのです。
そもそも言葉によるコミュニケーションは他者と正確に思考伝達を行えるように進化の過程によって身に着けた人間だけに存在する能力です、したがって言葉を発した瞬間に思考は次の段階に進むために瞬間的にアップデートされこれまでの思考状態が塗り替わってしまうわけです。
ここで重要な事があります、例えば理論や技術などを思考している状態で完成するまでは言葉に発しない方がよいということです、文章にまとめることは思考を精査する行為なので思考が塗り替わることはありません、むしろ絞り込んだり方向を変えたりと思考の精査に繋がります、一番良い方法は思考の修正を繰り返しできる空想の中だけで結論まで導き出すことです。
逆にモヤモヤした感情や方針が決まらない事は言葉に発した方が思考が一つに固まります、決意や方針はそういう意味では他者に向かって言葉で発してほしいのです、また他者に相談するのも言葉に発することで意思が固まります、方針を決定させたい時は一人悶々と悩まない方がよいのです。
気持ちや考えを言葉に発すると、それまでの躊躇いが吹き飛び覚悟が決まり行動意欲が起きます、逆に覚悟が決まらないのはいつまでも頭の中だけで一人あれこれと考えているからに他なりません。
人間の脳や思考はまだまだ研究されていない分野や事項がたくさんあります、そして多くの科学者が今も尚研究しています、実は世の中は自分の事が解らない人だらけなのです、脳科学と心理学は私の疑問にズバリ答えてくれる情報が多いので本当に大きな発見があります。
これは何れ形になって現れるでしょう、人は意味も理由もないことに興味を持たないのです、人がとる無意識の行動とは脳が造り上げた行動マニュアルそのものです、表面性格はそれに従っているだけです、実は私はこの脳が勝手に作り上げていってしまう行動マニュアルに非常に強い興味を持ち惹かれているのです、その意味は何れ解る時が来るでしょう。