
代表のオフィスの大岩からすっと品よく生えています。
草丈は通常5~15cmほどと非常に小型で、適度な湿り気のある岩の隙間や古い石垣などにしっかりと着生して自生する常緑性のシダ植物です。
地表や地下を這う短い根茎から細いひげ根を多数伸ばして岩肌などに張り付き、根茎の先端には黒褐色の細かな鱗片が密生し、根茎から直接、葉柄を伸ばして美しい緑の葉を展開します。
葉は長さ3~10cmほどの卵状長楕円形で、2~3回羽状に深く細かく切れ込む複葉になり、ヒノキの葉に似た繊細な美しさを持っています。
薄く柔らかな草質で明るい緑色をしていますが、葉柄の根元に近い基部だけが黒褐色から紫褐色を帯びるのが興味深い特徴です。
葉の裏側の葉脈に沿って線形の胞子嚢群(ソーラス)をつけ、ここから胞子を飛散させて繁殖します。
名前の由来は、樹木のヒノキに似た葉を持つ「ヒノキシダ」の仲間であり、その中でも全体的に小型で葉が細かく小さい(小葉)ことによります。
どんな漢字を書くのだろうと調べてみると「小葉の檜羊歯」、名前の由来がわかると拍子抜けします。
学名:Asplenium sarelii
分類:チャセンシダ科チャセンシダ属

代表が自宅から持って来られ実験的に植えてみたのですが見事に定着したようです。
草丈は30〜80cmほどに成長する常緑のシダ植物で、明るい場所では直立気味に伸び、日陰や吊り鉢ではアーチ状に美しく垂れ下がる優雅な姿が魅力です。
最大の特徴は、地中の細い根のところどころにつく直径1〜2cmほどの貯水球である塊茎(かいけい)に水分と栄養を蓄え、シダの仲間でありながら乾燥にも耐える非常にタフな性質を持っています。
根元からランナー(匍匐茎:ほふくけい)という細長い茎を四方に伸ばし、新しい芽を出して次々と群生を広げていく旺盛な繁殖力があります。
葉は細長い1回羽状複葉で、軸の左右に小さな葉が規則正しく並び、個々の小さな葉の付け根が耳のように張り出して軸を覆うユニークな構造をしています。
夏から秋にかけて葉の裏側に腎臓の形をしたオレンジ色から茶色のソーラス(胞子嚢群)を一列に並べ胞子を飛ばして命を繋ぎます。
根に玉のような丸い塊茎ができるシダであることから「玉羊歯(タマシダ)」と名付けられました。
属名の「ネフロレピス」はギリシャ語で「腎臓」と「鱗片」を意味し、胞子を保護する包膜が腎臓のような形をしていることにちなんでいます。
学名:Nephrolepis cordifolia
分類:ツルシダ科タマシダ属

代表のオフィスまでの道中で歩いていると目移りする植物の一つです。
群落としての厚みは1〜2cmほどですが茎自体は地表を這うように5〜10cmほど長く伸びていきます。
最大の魅力は鳥の羽のような形で2〜3回ほど規則正しく枝分かれする繊細な姿で、まるでレースのような美しさで非常に精巧なつくりをしていて、茎の表面は毛葉(もうよう)という微小な糸状の付属物でびっしりと覆われている点も大きな特徴です。
葉についても、茎につく茎葉(けいよう)と枝につく枝葉(しよう)で形が明確に異なり自然の造形美が感じられ、表面にある乳頭(パピラ)という細かい突起は水を弾いたり光沢のないマットな質感を生み出したりする役割を持っています。
水分を吸い上げるための真の根の代わりに仮根(かこん)という組織で体を固定し水分は体の表面から直接吸収し、受精後に蒴(さく)というカプセル状の器官を作りそこから胞子を飛ばして繁殖します。
枝分かれした姿が観葉植物としても人気のシダ植物シノブ(忍)の葉にそっくりなことから名付けられました。
学名:Thuidium spp.
分類:シノブゴケ科シノブゴケ属

代表のオフィスまで歩いていくと山間にちらほら見かけます。
日当たりの良い斜面や石垣などでよく見かける繊細な美しさを持つ常緑性のシダ植物で草丈は25〜65cmほどで地中や岩場を這う短い根茎から細かい根を出して定着するとても力強い植物です。
地表などを這う根茎の表面には光沢のある赤褐色の鱗片が見られ、枝のように見える部分は葉の中心を通る葉軸が細かく分かれたものです。
葉の長さは15〜40cmほどの細長い形で鳥の羽のように3〜4回も細かく枝分かれした複雑な形状をしています。
厚みのある柔らかい質感が特徴で通常は明るい黄緑色から緑色をしていますが、日当たりの良い場所では冬に紅葉して赤紫色に変化するというシダ植物としては珍しい魅力を持っています。
葉の裏側の先端にポケットのような半円形の形をした胞子嚢群(ソーラス)をつけるのが特徴です。
同じシダ仲間の「シノブ」に葉の形が似ていることから名付けられ、ホラ(洞)については洞窟のような岩陰に生えるからという説や胞子が入る場所が穴(洞)のように見えるからという説があります。
学名:Sphenomeris chinensis (L.) Maxon
分類:ホングウシダ科ホラシノブ属

代表のオフィスまで歩いていると山道の日陰のコンクリートの法面に群生しているのが目に留まります。
小動物の尻尾のようなユニークな姿で群落の厚みや立ち上がる枝の長さは2~4cmほどになります。
水分を吸い上げる本当の根は持たず仮根(かこん)という器官で土や岩に体をしっかり固定しています。
茎は地表や木の根元を這うように最大8cmほどまで伸び不規則に枝分かれして広がっていくのが特徴です。
立ち上がる枝には長さ1.5~2mmほどの小さく丸い葉が瓦屋根のように隙間なく密生し、この枝がまさに「ネズミの尻尾」のようで乾燥しても形が崩れにくいという強みを持っています。
胞子で増えるための蒴(さく)という袋を作り赤褐色をした1.5~2.5cmほどの柄の先に少し傾いた円筒形の蒴をつける姿もまた趣があります。
学名:Myuroclada maximowiczii
分類:蘚類アオギヌゴケ科ネズミノオゴケ属