同じことを互いに話しているはずなのに「何故これほど話が噛みあわないのだろうか」、と思うことがありませんか、この同じことを話しているのに噛み合わない原因ですが多くは「コンテクスト」の不一致によるものだと推測されます。
つい先日もこんなことがありました、私は独自の情報サイトの有用性を話しているのに相手はそれに対して自身が付けたい具体的なドメイン名を上げてきます。
そして私は「今話しているのはそういう細かなことではなくて根幹は理解していますか?」と少し強めの口調に変わってしまいました、同じサイトについて話をしているのに私は根幹の有用性について相手は細かな枝葉の部分についてでは話が食い違うのは当たり前になってしまいます。
この「コンテクスト」という概念は言語学においての「知覚」を定義する用語で「話をする場合に背景・状況・関係性などを共通化する必要がある」と説いているものです、例えばワインの話をしているとしましょう、片方が白ワインでもう片方が赤ワインの話であれば同じワインでも飲み方や合うつまみの話も違ってきますから当然のこと対象が異なることに気がつくまでは話がすれ違ってきてしまいます。
ビジネス会話ではこの「コンテクスト」という概念を頭に入れて言葉は同じだが相手と背景・状況・関係性などを共有しているか、つまり対象を限定共有化させて話をするということが重要になります。
更には文章では曖昧な表現は多くの誤解を与えることになります、テクニックとして曖昧さを表現する以外はできるだけ対象を限定共有化させるということが重要だということを念頭に置いていただければと思います。
「時は金なり」という諺があります、そして多くの人がビジネスなどでよく使っています、例えば「ビジネスに直結する事を優先して今必要でない事は後回しにする」、「無駄な時間を過ごすな」などの言動とセットで使われ、相手を納得させることでは便利な諺でもあります。
私的にはこの諺がズバリと当てはまるのではないかと思うのが通勤や移動時間です、これは絶対的な時間を奪われてしまうので特に優先して考えるようにしています。
経営者であれば自宅とオフィスは近いほどメリットは大きいです、特にビジネスチャンスを逃さないという点においては最優先する必須事項です。
突発的事項に対応できる為には30分以内にオフィスに到着できるところに自宅を構えるのは定石であり私は過去30年以上最優先しています、休日の突然の訪問依頼や急ぎの書類の受け渡しなどクライアントの都合に合わせた対応が瞬時に取ることができるからです。
またミーティングなどでの訪問による移動時間、これもほぼ都内であれば30分前後で到着できるようなところにオフィスや自宅を構えることが時間を有効に使えます。
更には訪問する予定の段取りでは私は訪問する予定はできるだけ同じ日に纏めるようにしています、そして打ち合わせは端的に短時間で終わらせるようにします、これなら1日で数ヶ所をぐるっと回れ短時間で多くの案件をこなすことができます、そして同様に来客の予定も同じ日に纏めて詰め込みます。
こうすることで1日で来客と訪問を組み合わせた場合に比べて2~3倍多くの案件を消化することが可能になります、経営者の時間はお金と同じです、無駄に時間を割いているから利益率はどんどん下がりキャッシュフロー問題で常に頭を悩ますのです。
ビジネスが上手くいっていない人の多くは打ち合わせがダラダラと長く移動時間ばかりに時間を取られては無駄に大切な時間を費やしています、1日は誰にとっても同じ24時間です、これをどれほど有益に使えるかどうかが成功する人としない人の大きな差となるのです。
ビジネスの真の喜び。
それは大きな障害やトラブルの中に隠されている。
表面化している事実だけを見て悲観することなかれ。
コメント:
大きな障害やトラブルを克服して残るもの、それは今まで思いもよらなかった事業やビジネススキームである。
他者にアドバイスするのはいいが、
実はそのほとんどが自身に対しての戒めである。
「人のふり見て我がふり直せ」とは、
なるほど実に明快な根拠がここにある。
コメント:
他者にアドバイスされたらアドバイスのの延長にあるものを思考しよう、何故その人がそれを強く意識するのかということを。
会う度に「この人は何故いつもニコニコしているのだろう?」と妙にその笑顔に違和感を感じる人がいました、ある日のこと駅構内で私のちょっと前を歩いているのを見かけました、駆け寄って声をかけようとしたまさにそのとき対向から来た若い女性の持っていた荷物がその人にすれ違いざまにぶつかりました。
その瞬間です、その若い女性を「キッ」と睨みつけて何かを言っているのが口の動きで解りました、何を言ったのかは聞こえませんでしたがその時の表情がこの世の物とは思えない形相だったのです。
この記憶が私の脳裏に張り付いて忘れることができません、そのすぐ後に私との会談がありましたが私の前に笑顔で座っている人があの時の同じ人だとはどうしても信じることができません。
その人の本性が正確に解った瞬間でした、そして私が今まで時々違和感を感じていたことが全て理解できたのです、その場もその後もその人と会う度にあの時の形相が蘇ります、結局は徐々に縁遠くなりました、たった一瞬の形相を見てしまったのがきっかけで、でもこれが真実なのです。
何時も他者に無愛想な人ならそうは思いません、本性を隠してビジネスをしていると何時かはバレるものです、そしてバレた瞬間に全てが水の泡となるということです、ビジネスでもプライベートでも正直に自分の素のままの姿を通すことが肝要ではないでしょうか。
覚悟を決めた人は他者の目も言葉も気にしないでありのままの自分を出して身の丈を知った行動を自然に取れています、外面を気にしている人は自身もまた他者の外面しか見ていない人なのかもしれません。