問題を解決する際には知識や経験の豊富さが結果的に決め手となります、問題解決つまりソリューションですが、知識や経験が浅いと狭い範囲の中でしか考えられず更にその狭い範囲の中からしか回答を導き出すしかありません、ソリューション能力は例えると足し算しか知らない人と四則演算を知っている人との計算能力の差と同じです。
その問題を見てどの方法を用いたら早く正確に回答を導き出せるかですが当然四則演算を知っている人の方がはるかに有利なことは誰が考えても解ることです、ビジネスでもまったく同じです、法的知識・製品知識・会計税務知識・業界知識など多くの知識を習得していればこれらを駆使して解決方法を正確にしかも早く導き出す事が可能となります。
それにプラスして経験が豊富だと正攻法だけでなく迂回やショートカットなど問題解決までの時間や処理の短縮を図れ更にはコスト削減なども併走して行う事も可能となります、ビジネスにはソリューションは常に付きまといます、豊富な知識を習得し尚且つ経験を重ねる事が成功する一つの条件となります。
ソリューション能力を磨くにはどんなに本を読んでもどんなに人から話を聞いても一切極めることはできません、ソリューション能力とは肌感覚に近い一つのセンスの領域なのです、これを磨くのは経験しかありません、多くの場数を踏むにつきます、 失敗や嫌な思い、それも自分を磨かせていただいていると考えれば嫌悪感は消えて無くなります。
何も問題も障害も発生していない平穏な日々。
果たしてそれは本当に平和なのだろうか?
平和なときほど迫りくる災いを見逃しがちになる。
コメント:
ビジネスが順調に推移している時には、必ず何らかの問題が発生し次のステージへが用意される。
平穏な時は自身のビジネスを疑ってみることが肝要、おそらく底位安定状況かも知れないからだ。
何も解らない、何もできない、全てお任せします。
意外にもこんな人ほどプライドだけは高い。
その人を信用しても言葉は信用するな。
コメント:
何もできないと駄目ぶりを見せては単に他者依存しているだけの人もいる、本当に学びたいと謙虚になれる人なら妙なプライドなどちらつかせたりはしないものだ。
長年の経営経験の中ではっきり確信できることがいろいろあります、その一つに「顔力(かおぢから)」があります、「顔力」とは引き締まった顔での威圧感のようなものです、これは男性の場合は40過ぎたら特に重要かと思います、やはり顔に力のある人は何をやっても上手くいきます、人もついてきます、顧客も安心して契約します。
ところで顔力ってどこからくるのでしょうか、身体特徴に関わらず顔はキュッと締まっていて話すときには相手の目を見てそらさず話します、この説得力はどんな話しの上手さにも敵わないでしょう、逆に妙に顔は浮腫んで顔色が悪い人もいます、話すときの表情はどよんと澱んでいます、例え笑顔を浮かべて会話しても相手も真剣に話しを聞いてはくれないでしょう。
そういえば昔はロック歌手でしたが50歳超えて俳優に転身した人が昔とまるで別人のような顔つきになって驚きます、整形かと思ってネットで画像検索したら歳と共に顔に力が出てきて締まってきているのです、対して若い頃は人気を欲しいままにしたスーパーアイドルは今では全然男性としての魅力もない顔になっている人もいます。
いったい顔は人生の何を現しているのでしょうか、いずれにしても顔力は男性の場合は特にビジネスの結果に影響してくることは間違いありません、逆に言えばビジネスが常に上手くいっている人に自然と顔力がついてくるのかもしれません。
そして顔の重要性でいうともう一つあります、それは他者を意識しているときと無意識のときの顔つきの差です、これは私はもっとも注意深く観察します、心に嘘の無い人はどちらの場合も同じ顔、誤魔化し続けて生きている人はまったく別の顔をしているのです。
証券業界には「提灯」という言葉があります、この提灯とは個人投資家が参加する状況や一般投資家そのものを指しており株の場合では「その株のトレンドは既に終わっている(儲からない)」ことを指しています。
株投資のプロは株価が低位状況にあり将来業績が上がると予測ができる企業の株を買えるだけ買っておきます、これを青田買いといいます、株価とは業績が上がるという予測が的中した際には一気に高騰します、この状況でようやく個人投資家が買いを入れてきます、これを「提灯が点いた」と称します、つまり祭りの前夜ということでしょう、そしてその状況を見計らい個人投資家の買いにぶつけて売り逃げするのが最も儲かる株投資の定石なのです。
この「提灯が点く」という現象はあらゆるカテゴリで例外なく存在しています、例えばビジネス手法やマーケティング手法、これも最初の僅かな先駆者だけが上手く儲けることができます、充分に儲かった後の利益が下落してきた瞬間に儲かる方法として書籍化したりネットで手法を披露します、ここでようやく多くの人がこの手法に気付きます、しかし株の場合と同じで提灯が点いた時点で既にその手法は儲からないのです。
何故なら皆が同じ手法を行うのですからパイの奪い合いとなるだけでなくターゲットも各種情報を得てその手法に乗らないようにしてくるからです、書籍やネット上に踊っている手法、これに乗るのは推進者ではなくて先駆者へ更に利益をもたらす一般消費者であり提灯に過ぎないのです、そして自分は他者の先を行くカリスマだと勘違いして書籍を参考にビジネスネタにSNSや動画サイトで表示するわけです。
しかし結果的に落ち込み始めている先駆者を盛り上げる提灯を灯す役に過ぎず、お金を得るどころか無料の広報者で終わるのです、成功したいと真に考えているなら世間に知られた手法には絶対に乗らないことです、皆がやっている事は絶対にやらないという選択肢ができる人が次の先駆者利徳を得る人なのです。
皆がやっている事を後追いでやるような人はビジネス原則やビジネスそのものをまったく理解していないビジネス情弱者です、だから何時まで経っても成功することもなく時代が変わり世の中が変わっても常にどこかの先駆者の提灯という存在から脱することができないのです。