2026年2月 6日 10:00
デジタルオーディオの仕組みを理解する上で欠かせないのがDACという装置です。 これはDigital to Analog Converterの略称で、日本語ではDA変換器と呼びます。 CDで音楽を聴く際、ディスクに記録されているのはデジタルデータです。 しかし最終的にスピーカーを振動させて音として鳴らすためには、この数値を電気の波であるアナログ信号に変換しなければなりません。 この重要な役割を担っているのがDACです。
一般的なCDプレイヤーにはDACの機能が内部に組み込まれています。 そのためプレイヤーの背面にある赤と白のアナログ端子からアンプへ接続するだけで音を鳴らすことができます。 しかしオーディオの世界では外付けの単体のDACがあえて使われます。 それはデジタルデータをアナログ信号へと変換する際の精度を徹底的に高めるためです。 プレイヤーに内蔵されているDACチップに比べて、専用のDACはノイズを極限まで抑え、より緻密で正確な音の波形を作り出すことができます。 その結果音の解像度が上がり、これまで聞こえてこなかった繊細な楽器の響きや演奏会場の空気感までもが再現されるようになります。
実際の接続においてはプレイヤーとDACの間をデジタルケーブルで繋ぐことが鉄則となります。CDプレイヤーの場合、光ファイバーを用いる光デジタル接続や、同軸デジタルケーブルを用いた接続を利用するのが一般的です。 これらの接続はデータをデジタルのまま送り出すためのものです。これによりデータの読み取りはプレイヤーが行い、音質を左右する変換の工程をまるごと外付けの専用DACに任せることが可能になります。 このようにデジタルの正確さとアナログの表現力を繋ぐ心臓部がDACなのです。