2025年12月28日 10:00
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2025/11/29時点
山椒は、うなぎに振る粉山椒や、料理の香りづけに使う「木の芽」として知られています。
しかし山椒には「香辛料」より以前から「薬」として使われてきた側面があります。
たとえば日本薬局方では、生薬「サンショウ」を「サンショウZanthoxylum piperitum De Candolle (Rutaceae)の成熟した果皮で,果皮から分離した種子をできるだけ除いたもの」と説明しています。
つまり「山椒=実そのもの」というより、薬としては「成熟した果皮」が中心に据えられているようです。
さらに成熟した果皮を用いその辛味と芳香を生かして健胃などに用いる、という説明が見られます。
また山椒は「特別な作物」というより、昔から各地に自生し暮らしの近くにある木だったようです。
人々は必要なときに枝先を摘み、実を採り、香りや辛味を生活に取り入れてきました。
若葉は木の芽として、実は実山椒として、さらに樹皮や根皮まで利用され、捨てる部分がほとんどないとも言われます。