2025年12月 2日 10:00
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2025/11/1時点
セッカヒノキはヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹です。
園芸や盆栽の世界では小さな鉢でも存在感のある姿が出せる木として親しまれています。
最大の魅力は、株自体は小さいのに大木のような雰囲気を出せるところにあります。
細かい葉が密に詰まった枝ぶりなので、小さな鉢の中に壮大さや存在感のある景色をつくることができます。
しかしなぜセッカヒノキ(石化檜)と言われているのでしょうか。
セッカヒノキはもとのヒノキの中で突然変異から生まれた小型の品種とされていて、葉が細かく縮れ、株全体がぎゅっと詰まって見えるのが特徴です。
枝や葉はやわらかいタイプではなくカラッとした硬い感触があり、その姿や手触りから「石化檜」という名前で呼ばれるようになったと言われています。
枝はとても硬く、一般的な樹木のように大きく曲げようとするとしなる前に折れてしまうことがあるそうです。
そのため針金で曲げて一気に形を作るのではなく、長い年月をかけて少しずつ樹形を整えていく必要があるそうです。
セッカヒノキの盆栽は手間と時間がかかっている分、完成度の高い鉢は数万円、数十万円することもあるようです。
見た目の特徴としては実際の大きさや樹齢以上に老木を思わせる姿が挙げられます。
複数の株を寄せ植えにした作品では、小さな鉢の中にひとつの山の世界が存在しているようで、山の斜面の景色をそのまま切り取ってきたようにも見えます。
こうした雰囲気が出せることから、盆栽として好まれるのも納得です。