タンポポの葉はさまざまな形があります!
タンポポの種類を判別する際、
よく花の総苞片の形による見分け方があげられることが多いですが、
花でなく葉からタンポポの種類の判別が可能なのか、と葉の観察を続けていました。
すると、どうやらタンポポの葉の形はタンポポの種類に応じて特有の形状になるわけではなく、
同じ種から発芽したタンポポの葉でも、
日当たりや環境による変化、季節による変化によって形状も大きさも変化していくようです。
左から、幼葉(芽を出して5ヶ月目まで)、中間葉(本葉になる前の数枚)、本葉。
同じ本葉でも、細身でギザギザの大きいもの。
さきほどの本葉に比べて太身で先の丸い本葉。
幼葉のうちは、みな同じ形をしていて、まったく違いが解らないのですが、成長につれて、それぞれがそれぞれの環境と成長に応じて形状を変えていきます。
人間も同じ、タンポポのように常に形を変えながら成長を続けていかなくてはなりませんね。
タンポポの研究栽培から半年。
タンポポの生き残るための知恵には、驚かされることばかりです。
タンポポの成長を観察していると、不思議なことがたくさん起きます。
一緒に蒔いた種の芽が、先に出した芽が成長するのを待って、
つまりタイミングを見計らって時間差で芽を出すのです。
一番遅いもので、なんと半年も遅れて芽を出し始めたものもあります。
その写真がこちら。
隙間に半年遅れでこんなに小さな芽が。
不思議なことはまだまだたくさん起きます。
勢いよく一番に芽を出し成長したかと思うと、ある日突然葉がしおれてしまい、代わって近くにいた成長を心配していたほどの小さな芽がいつの間にか大きくたくましく成長しているのです。
どうやら、なにかを感じて、近くにいるたんぽぽ同士で連絡を取り合っているようなのです。
一説では根で周囲の状態を感じているのではないかと言われています。
栄養や成長するための空間が足りなければどちらも枯れてしまう。
それであればどちらかが生き残るために一方は枯れる道を選ぶ?
タンポポは、本当に強く頭の良い植物だったのです。
根で周囲の状態を感じたとしても、どのようなメカニズムで生き残る側と枯れる側を選択、判断をしているのかは解っていません。
対して、人間はどうだろう?
「奪い合えば足りず、分け合えば余る」
解っていても、窮地にさらされた時、人間にはこれができているかどうか。
この言葉を、目の前で生きざまで教えてくれているタンポポの知恵には、脱帽するしかありません。
そして、さらなるタンポポの凄さはこの後の研究で明らかになっていきます。
その研究の先に待っていたものが、ダンデリオンです。
3年前の5月初め、
食用タンポポ普及協会会長が小さな西洋たんぽぽをオフィスのベランダに連れて帰ってきました。
どうしたんですか?
と聞くと、自分でもなぜだか解らない、
けれど「たんぽぽから、いろいろ学べることがあるかもね」
とひと言。
たった一輪の花。
このタンポポは元気がなく、すぐに枯れてしまったのです。
しかしそれからの復活劇がすごかったのです。
枯れたあとも綿毛に変わり、その種から子供たちが目を出し始めたのです。
このできごとからわずか4カ月後、
たんぽぽ普及協会を立ち上げ、食用タンポポ供給プロジェクトが始動するとは、この時は思いもよりませんでした。
さらには、そこからすぐにもたんぽぽ化粧品プロジェクトが立ち上がり、半年後の12月には手作りの専門メーカーを見つけ九州まで訪ねていき、結果的にダンデリオン化粧品が生まれるなんて、
いったい誰が想像できたでしょうか?
今となっては、すべてが必然の出会いとインスピレーションの連鎖としか言えません。
もちろん会長自身も。ただその時なぜかたんぽぽを連れて帰ろうと思い、
育てはじめ現在があるのは、本当に説明しようのない奇跡を感じます。
タンポポは、目立たないけれど根にはとてつもないエネルギーを溜め込んでいます。
じっと我慢の冬の時期を耐え抜き、春には一斉に黄金の花を咲かせ、最後は綿帽子を空に放ちます。
すくすくと成長しているたんぽぽは、人間にも生き方を教えてくれているようです。
半年後には、種から増えた子供たちが所狭しとびっしり増えました。
この生命力が、その後わたしたちにいろいろなことを教えてくれたのです。
先日、たんぽぽ普及協会で食用タンポポの一斉収穫の様子をご紹介しました。
これらの大量の根を一本ずつ流水で洗ったのですが・・
これがまた思いのほか力のいる作業、
複雑な形は会長が担当してくれたのでわたしはまっすぐな簡単なものだけをひたすら泥と格闘!
タワシとブラシで丁寧に、なんと3時間もかかってしまいました。
来年は、この5倍?!!
気が遠くなりそうです。。
大量です・・!
さまざまな根の形を記録に残します。
たしかにたいへんな作業でしたが
こうやって生きた生命体の気と触れあうこと、これこそが本当の健康の秘訣なんですね!
そういえば、畑仕事で土や野菜と触れあっている農家さんが元気なのもうなずけます。
来年は、いろいろな農場を回る計画、生きた気をたくさん貰ってきます!
採れたての野菜が、また美味しい!
扱う食材は自ら環境と作り方、そして作り手の人間性を確認する!
ここにも会長の食に関する拘りが見て取れます。
また来年から、たんぽぽ普及協会では土壌改良の「菌」の研究も本格的に行っていきます。
納豆菌も乳酸菌も普通に地中に存在している土壌菌。
さらに、あまり知られていない一部の農家さんだけに伝わっている、
秘密の土壌菌を研究中です。
この新たな「菌」は納豆菌と乳酸菌との相性もバツグンで、
ミックスすると相乗効果で更に強力な土壌改良菌になるのだとか・・
ある地方の研究チームの記録では1kgを超えるサツマイモが連発したのだそう。
当然、根に栄養を蓄えるタンポポにも有効に働くと目論んでいます!
じつは、このヒントは会長が趣味で熱帯魚を大量に飼育していた際に、
水質維持する目的で使用していた「菌」なのだそうです。
これが、土壌改良に極めてすぐれていることが近年解ったのです。
来年、大量に培養して提携農家さんの畑に撒いて、
実証実験を行うそうです。
まったく知らない世界を日々たくさん経験させていただいています!
■ダンデリオンに含まれるたんぽぽエキスの有益性などの情報をお届けします。
たんぽぽ普及協会
https://function5.biz/blog/tanpopo/
今回は、タンポポの根に含まれる、
薬効成分の研究用に大量に購入した「蒲公英」(漢方薬)で、
薬膳酒を作りました。
これが、市販の漢方薬の「蒲公英」です。
これを、リカーに漬けます!
出来あがるまでに数ヶ月待ちます!
数日後には、エキスが出てきます!
出来あがりは、
真っ黒で、もの凄く苦い液体になりました!
量が多すぎたのかもしれません。
薄めて飲んでも、まったくの薬の味でした。
タンポポの根には、
身体を温め、デトックス効果があると言われています。
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