最近良く聞く「オーガニック」、でもこれを正確に理解している人はかなり少ないのではないでしょうか?
例えば「化学肥料や農薬を使わない有機栽培された野菜類」という認識は間違っていませんが正確には不十分なのです。
「オーガニック」は、日本語に直訳すると「有機」ですが「オーガニック食品」となるとかなり厳密な内容になります。
世界には300を超えるオーガニック認定機関があります、しかしその認定の内容が団体ごとに異なっており、これもまた混乱を招いている要因にもなっています。
各団体で共通している項目としては、以下のような内容になっています。
・3年以上農薬や化学肥料を使用していない農場で栽培収穫されたものを、「オーガニック」と言う。
・「オーガニック」の条件をみたした原料で、添加物を一切使わずに作られた加工食品。
・「オーガニック」の条件を満たした飼料によって飼育され、抗生物質、ホルモン剤を一切使用していない畜産物。
・栽培・収穫・加工・流通などすべての工程で、認証機関などの第三者が厳しくチェックしパスしたもの。
という内容が一定基準として存在しています。
つまり、農家が直販する時などに無農薬有機栽培の野菜だからといって「オーガニック」という言葉を簡単に使うと違法行為の対象になる可能性があります。
日本では、農林水産省が1992年に有機農産物に関わる「青果物等特別表示ガイドライン」を定めました。
その後1996年にはこれを改正し、農薬や化学肥料を一切使わない「有機農作物」と無農薬もしくは減農薬で栽培した「特別栽培農作物」の二つに分類しました。
しかし、これは違法表示などに関しても罰則規定がない形骸化されたものでした。
そこで2000年に、改正JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律))が施行され、厳しい品質基準をもつ有機食品の検査認証制度が発足いたしました。
先述の、簡単に「オーガニック」を表示できない、という事がこれで良くお分かりになったかと思います。
検査認定を通していない無農薬・無化学肥料の野菜類は「無農薬自然耕法」などと表示するのが無難かもしれません。
5月連休から実験栽培中の西洋タンポポは、蒔いた種の株が5ヶ月目にして凄いことになっています。
5月に蒔いた種は直ぐ芽を出し6月には葉が10枚ほどになりましたが、まだこの頃の葉は幼葉で本葉ではありません。
そして7月から9月までは暑さのせいか、何度も枯れかかってまったく成長しなくなります。
そして10月に入り大きな本葉がどんどん出て来てその成長ぶりに驚かされます。
西洋タンポポは暑さに弱いことが実験で解りました。
冬と夏はじっと耐え、春と秋に一気に成長するんですね!

ここで、タンポポの葉の研究!
タンポポの葉は成長段階によって形を変えて行きます。
左から、幼葉(芽を出して5ヶ月目まで)、中間葉(本場になる前の数枚)、本場。

道端に咲くタンポポ、幼葉の時にはタンポポだと気付きづらいですね、でもしっかり秋には見慣れたギザギザのタンポポの葉に!
花茎の試食を含めた研究を行うなかで、たくさんの花茎を採取してきました。
その中に花茎から小さな葉が出ているたんぽぽの花茎の奇形を発見!
本来、たんぽぽの花茎には葉が付きません、たんぽぽ亜科のノゲシなどには付くのですがこれは大変貴重な発見です!
ネットを調べても過去に報告は何もなく、更に調査を行っています。
たんぽぽは遺伝子が未完成の進化の途中にあるようで、各種の奇形が報告されています。
当協会は、これを機にたんぽぽの奇形についてもう少し深く研究を行うことといたしました。

本日はたんぽぽの蕾と花茎を食してみることにしました!
味と食感がストレートに伝わるアーリオオーリオ(ニンニクのオリーブオイル炒め)で試食しました。
まずは、蕾、花が咲き終わり綿毛に変わったもの、種が飛び終わったものなどを50本ほど採取してきました。
茎を痛めないように丁寧に流水で洗った後は、しばらく冷水でシャキっとさせます。

シャキッとしたら、5cmほどに切り分けます。

たんぽぽの花茎のアーリオオーリオの作り方はとても簡単!
フライパンにオリーブオイルを引いてにんにくスライスを軽く焦げる程度まで熱します。
そのオイルソースを作ったフライパンに、たんぽぽの花茎をそのまま投入します!

炒めながら塩を適量加えて火を止め1分ほど味を馴染ませてできあがり!

こちらの大きな綿毛化して種になったものを思いきって挑戦!

・・ジャリ、ジャリ・・。
綿毛と種はなかなかの存在感(笑)
美味しい!・・・とまでは言えない苦さと渋みでしたが、
栄養のつまった種を食してエネルギーチャージした気分です!
最後はバケットと乗せてブルスケッタでいただきます。
たんぽぽのほろ苦さとガーリック、そしてオリーブオイルがパンの甘みとなじんで美味しい。
これ、意外といけるかも!

今回食してみて、たんぽぽの花茎は葉ほどの苦みはなく美味しいです。
蕾、綿毛化した花、種はどの状態でもほぼ同じくらいの苦さで、葉よりもかなり苦いということがわかりました!
蕾は苦みとともに渋み、味にも食感にも存在感があるので、より工夫してレシピを考えていきたいと思います。
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タンポポの根の採取の際に大量の葉も採取できます。
そのなかに、幾つかの蕾の付いた花茎を発見、食してみることにしました!

ちなみにタンポポの種類は「西洋タンポポ」、つまりヨーロッパでは食用とされている種です。
この西洋タンポポか日本古来の在来種タンポポかの見分け方は葉では見分けがつかず、蕾を見るのがもっとも確実です。
蕾の外側の額に反りが入っているのが西洋タンポポで、反りが無いのがほぼ在来種ということになります。
さて、タンポポの蕾の味は?
花茎は無味、蕾は香りの無いカモミールのようでほろ苦く意外と美味しいです。
素の味を確認するため、調理法はオリーブオイルで素揚げ他の調味料は何も使いません。
それなのに若干の苦みに加えて甘みがあり調理方法によっては下手な山菜よりもはるかに美味しい食材です!
次回は、蕾、花、種を飛ばした後の額、それぞれの状態に応じた味と食感を確認したいです。

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