5月連休から実験栽培中の西洋タンポポは、蒔いた種の株が5ヶ月目にして凄いことになっています。
5月に蒔いた種は直ぐ芽を出し6月には葉が10枚ほどになりましたが、まだこの頃の葉は幼葉で本葉ではありません。
そして7月から9月までは暑さのせいか、何度も枯れかかってまったく成長しなくなります。
そして10月に入り大きな本葉がどんどん出て来てその成長ぶりに驚かされます。
西洋タンポポは暑さに弱いことが実験で解りました。
冬と夏はじっと耐え、春と秋に一気に成長するんですね!

ここで、タンポポの葉の研究!
タンポポの葉は成長段階によって形を変えて行きます。
左から、幼葉(芽を出して5ヶ月目まで)、中間葉(本場になる前の数枚)、本場。

道端に咲くタンポポ、幼葉の時にはタンポポだと気付きづらいですね、でもしっかり秋には見慣れたギザギザのタンポポの葉に!
花茎の試食を含めた研究を行うなかで、たくさんの花茎を採取してきました。
その中に花茎から小さな葉が出ているたんぽぽの花茎の奇形を発見!
本来、たんぽぽの花茎には葉が付きません、たんぽぽ亜科のノゲシなどには付くのですがこれは大変貴重な発見です!
ネットを調べても過去に報告は何もなく、更に調査を行っています。
たんぽぽは遺伝子が未完成の進化の途中にあるようで、各種の奇形が報告されています。
当協会は、これを機にたんぽぽの奇形についてもう少し深く研究を行うことといたしました。

本日はたんぽぽの蕾と花茎を食してみることにしました!
味と食感がストレートに伝わるアーリオオーリオ(ニンニクのオリーブオイル炒め)で試食しました。
まずは、蕾、花が咲き終わり綿毛に変わったもの、種が飛び終わったものなどを50本ほど採取してきました。
茎を痛めないように丁寧に流水で洗った後は、しばらく冷水でシャキっとさせます。

シャキッとしたら、5cmほどに切り分けます。

たんぽぽの花茎のアーリオオーリオの作り方はとても簡単!
フライパンにオリーブオイルを引いてにんにくスライスを軽く焦げる程度まで熱します。
そのオイルソースを作ったフライパンに、たんぽぽの花茎をそのまま投入します!

炒めながら塩を適量加えて火を止め1分ほど味を馴染ませてできあがり!

こちらの大きな綿毛化して種になったものを思いきって挑戦!

・・ジャリ、ジャリ・・。
綿毛と種はなかなかの存在感(笑)
美味しい!・・・とまでは言えない苦さと渋みでしたが、
栄養のつまった種を食してエネルギーチャージした気分です!
最後はバケットと乗せてブルスケッタでいただきます。
たんぽぽのほろ苦さとガーリック、そしてオリーブオイルがパンの甘みとなじんで美味しい。
これ、意外といけるかも!

今回食してみて、たんぽぽの花茎は葉ほどの苦みはなく美味しいです。
蕾、綿毛化した花、種はどの状態でもほぼ同じくらいの苦さで、葉よりもかなり苦いということがわかりました!
蕾は苦みとともに渋み、味にも食感にも存在感があるので、より工夫してレシピを考えていきたいと思います。
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タンポポの根の採取の際に大量の葉も採取できます。
そのなかに、幾つかの蕾の付いた花茎を発見、食してみることにしました!

ちなみにタンポポの種類は「西洋タンポポ」、つまりヨーロッパでは食用とされている種です。
この西洋タンポポか日本古来の在来種タンポポかの見分け方は葉では見分けがつかず、蕾を見るのがもっとも確実です。
蕾の外側の額に反りが入っているのが西洋タンポポで、反りが無いのがほぼ在来種ということになります。
さて、タンポポの蕾の味は?
花茎は無味、蕾は香りの無いカモミールのようでほろ苦く意外と美味しいです。
素の味を確認するため、調理法はオリーブオイルで素揚げ他の調味料は何も使いません。
それなのに若干の苦みに加えて甘みがあり調理方法によっては下手な山菜よりもはるかに美味しい食材です!
次回は、蕾、花、種を飛ばした後の額、それぞれの状態に応じた味と食感を確認したいです。

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冬の寒さにも負けずに葉を伸ばしていたタンポポですが、実は花を咲かせた後に冬眠することが解りました。
実験栽培中のタンポポは、花を咲かせる時期には40Cm弱と大きな葉を1ヶ月で1株から10枚以上出していましたが、花を咲かせ種を飛ばした後は一気に葉が枯れて新しい葉を出さなくなりました。
そういえば昨年5月に実験を開始した際も花を咲かせた後、なかなか新しい葉を出さないので枯れてしまったかと思ったくらいです。
推測ですが、夏から冬にかけてじっくりと養分を根に貯め込んで春先に一気に葉を出し花を咲かせるのではないでしょうか?
そしてその後はしばらく休息期間を置いてまた秋ごろに元気に葉を出すのでしょう。
街中のタンポポも梅雨から秋まではなかなか発見できません、おそらくこの推測は間違いないと思います。
つまりタンポポの冬眠期は梅雨だったのですね、これも全て実験栽培で解ったことです。
これは、食用タンポポの供給に関して大きな収穫でした。
花を咲かせる頃のタンポポ、大きな青々とした葉を何枚も伸ばしています(4月上旬)。

種を飛ばした後のタンポポ、葉がほとんど枯れて、新しい葉も萎れたような小さいものばかり。
