実験栽培中の提携農家さんから研究材料として3株を初出荷していただきました。
寒さと乾燥で葉は、紙のように萎れてしまっていて、食材に向く葉はほとんど付いていませんでしたが、今回改めて驚いたのが根の大きさです。
フランス産の食用タンポポは、栽培実験4ヶ月で根が長さ30Cm以上、太さが1Cm以上にもなり、当社ベランダでの実験で少し心配もありましたが、自然栽培は予想を上回る成果が出ました。
この状態で3月になれば立派な葉が何枚も付き、春と秋は食材として収穫できるという確信が持てるようになりました。
フランスの気候は日本とよく似ています、この真冬の寒さと乾燥の中でも、根はすくすくと育っております。
さすが農業のプロ、当社のベランダでの実験栽培物とは比べ物になりません。
また、花茎が出る瞬間の株だったらしく、蕾ができ始めています。
ところで食用タンポポは今流行りの水耕栽培は可能なのか?
根が長く伸びるタンポポの水耕栽培の可能性と共に根の成長観察のため、ボトルに水を張り実験中!
この状態で花を咲かせ、葉が伸びてきたら水耕栽培の実験大成功!

5月連休から実験栽培中の西洋タンポポは、蒔いた種の株が5ヶ月目にして凄いことになっています。
5月に蒔いた種は直ぐ芽を出し6月には葉が10枚ほどになりましたが、まだこの頃の葉は幼葉で本葉ではありません。
そして7月から9月までは暑さのせいか、何度も枯れかかってまったく成長しなくなります。
そして10月に入り大きな本葉がどんどん出て来てその成長ぶりに驚かされます。
西洋タンポポは暑さに弱いことが実験で解りました。
冬と夏はじっと耐え、春と秋に一気に成長するんですね!

ここで、タンポポの葉の研究!
タンポポの葉は成長段階によって形を変えて行きます。
左から、幼葉(芽を出して5ヶ月目まで)、中間葉(本場になる前の数枚)、本場。

道端に咲くタンポポ、幼葉の時にはタンポポだと気付きづらいですね、でもしっかり秋には見慣れたギザギザのタンポポの葉に!
西洋タンポポの標本づくり、1か月が経ちました。
年も越して、順調に乾燥されていたのですが・・

その一週間後・・すさまじい雪で再び湿ってしまいました。
写真にはありませんが、昨年の冬は記録的な寒さで霜も降ってしまいました。

再度乾燥すること1か月。

完全に乾燥し、標本が完成しました。
毎年、春になると職業や年代を問わずたくさんの人からタンポポのお問い合わせを頂きます。
みなさんタンポポに何かしらの興味を持たれているということが解りました。
少しずつですが、たんぽぽ普及協会は研究を重ね、有益な利用法を提供できれば幸いと考えています。
こちらの標本も、今後の研究資料として使用していきたいと思います。

提携農家さんから3年目の西洋タンポポの根を送っていただきました。
年の暮れに、これらの根を乾燥させて標本作りをしました!

干す場所は、日当たりが良く風通しの良いオフィスのベランダにすることに。

タンポポの根酒を作ろうと考えていたのですが、
その大きさにびっくり!
見てください、これで一本の根なのです!
(送られてきた中で、3株ほどの特大級がありました)
複雑に根が絡み合って伸びています。
1つの種から株が出来あがり、
その株の脇から毎年のように芽が幾つも枝分かれした結果です。
畑でしっかり育てるとたんぽぽもこんなにも大きくなるのですね。

そのため、大きすぎてさすがにお酒用には使えず急遽標本作りに変更したのです。

なんだか思わず天空の城「ラピュタ」の木の根を思い出してしまいました(笑
木の根が飛行石をからみ取り、天へと昇っていくあのラストのシーン。
(画像:WEBより引用)

天候も晴天が続き、順調に干すこと2週間目!
だいぶ乾燥して小さくなってきました。

つづく
花茎の試食を含めた研究を行うなかで、たくさんの花茎を採取してきました。
その中に花茎から小さな葉が出ているたんぽぽの花茎の奇形を発見!
本来、たんぽぽの花茎には葉が付きません、たんぽぽ亜科のノゲシなどには付くのですがこれは大変貴重な発見です!
ネットを調べても過去に報告は何もなく、更に調査を行っています。
たんぽぽは遺伝子が未完成の進化の途中にあるようで、各種の奇形が報告されています。
当協会は、これを機にたんぽぽの奇形についてもう少し深く研究を行うことといたしました。
