食用タンポポ普及協会会長が小さな西洋たんぽぽをオフィスのベランダに連れて帰ってきました。

どうしたんですか?と聞くと、
自分でもなぜだか解らない、けれど「たんぽぽから、いろいろ学べることがあるかもね」とひと言。
たった一輪の花。
このタンポポは元気がなく、すぐに枯れてしまったのです。

しかしそれからの復活劇がすごかったのです。
枯れたあとも綿毛に変わり、その種から子供たちが目を出し始めたのです。
このできごとからわずか4カ月後、たんぽぽ普及協会を立ち上げ食用タンポポ供給プロジェクトが始動するとはこの時は思いもよりませんでした。
さらには、そこからすぐにもたんぽぽ化粧品プロジェクトが立ち上がり、半年後の12月には手作りの専門メーカーを見つけ九州まで訪ねていき、結果的にダンデリオン化粧品が生まれるなんて、いったい誰が想像できたでしょうか?
今となっては、すべてが必然の出会いとインスピレーションの連鎖としか言えません。
もちろん会長自身も。ただその時なぜかたんぽぽを連れて帰ろうと思い、育てはじめ現在があるのは本当に説明しようのない奇跡を感じます。
タンポポは、目立たないけれど根にはとてつもないエネルギーを溜め込んでいます。
じっと我慢の冬の時期を耐え抜き、春には一斉に黄金の花を咲かせ、最後は綿帽子を空に放ちます。
すくすくと成長しているたんぽぽは、人間にも生き方を教えてくれているようです。
半年後には、種から増えた子供たちが所狭しとびっしり増えました。
この生命力が、その後わたしたちにいろいろなことを教えてくれたのです。

提携農家さんに蒔いていただいたフランス産食用タンポポ。
2年目の秋の根のサンプルを送っていただきました!
年間を通してもっとも栄養価が高くなるこの時期を待って一斉に収穫しました!
掘り出して直ぐに送ってもらった約60本の根!
太くて重さも6Kとずっしり!
来年はさらにこの5倍の量が収穫できるそうです!
まずはこれらの大量の根を一本ずつ流水で洗いました!

たばこと比べてもこの大きさ!

採取した食用タンポポの根は今後の研究サンプルとして35度の焼酎(リカー)に漬けました!

・・半年後!
薬効成分が溶け出して、
真っ黒で何も見えません!!笑

薬効成分が期待できるだけに今後の実験&研究が楽しみです。
今回は、タンポポの根に含まれる薬効成分の研究用に大量に購入した「蒲公英」で薬膳酒を作りました。
これが、市販の漢方薬の「蒲公英」です。
こちらを、リカーに漬けます!
出来あがるまでに数ヶ月待ちます!

数日後には、エキスが出てきます!

出来あがりは、真っ黒でもの凄く苦い液体になりました!
量が多すぎたのかもしれません。
薄めて飲んでも、まさに薬!という味でした。
タンポポの根には、身体を温めデトックス効果があると言われています。
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タンポポの葉から根までまるごと漬けたタンポポ酒。

リカーに漬けてから1年半になりました!
1年半の様子がこちら!
葉の部分はすっかり色素が抜けています!
飲んでみると・・苦い!!
漬けたてのころよりさらに苦みが増しています!!
これはタンポポにふくまれる薬効成分がより出ている証拠です!
苦いですが、なんだか身体がぽかぽかしてきます。
薬膳酒は時間がかかりますが、リカーに漬けるだけで簡単なためぜひおススメします!
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タンポポ酒作りから約一ヵ月、試飲会をしてみることにしました!
一ヵ月目の写真がこちら☆
かなりオレンジ色が強く出ています!
タンポポ全草に含まれるオレンジ色素がアルコールによって抽出されているからなのです。

現液はアルコール度35度、
酔わないためにも味を確認するためにも10倍に薄めて飲んでみます。
薄めてもやっぱり色はオレンジ、奇麗です!
してその味は・・

10倍でもまさに「良薬口に苦し」!!
朝鮮人参と同じような味がします。
朝鮮人参とタンポポの根の成分は似ているから頷けます!
ただこちらのタンポポ酒は蕾から葉までぜんぶ漬けこんでいますので、朝鮮人参を少し青っぽくしたような、まさに植物を丸ごといただいているような味です。
これは効きそう・・
季節の変わり目の体調の崩しやすい季節、タンポポ酒で元気に乗り切っていきます!