西洋タンポポの標本づくり、1か月が経ちました。
年も越して、順調に乾燥されていたのですが・・
その一週間後・・すさまじい雪で再び湿ってしまいました。
写真にはありませんが、昨年の冬は記録的な寒さで霜も降ってしまいました。
再度乾燥すること1か月。
完全に乾燥し、標本が完成しました。
毎年、春になると職業や年代を問わずたくさんの人からタンポポのお問い合わせを頂きます。
みなさんタンポポに何かしらの興味を持たれているということが解りました。
少しずつですが、たんぽぽ普及協会は研究を重ね、有益な利用法を提供できれば幸いと考えています。
こちらの標本も、今後の研究資料として使用していきたいと思います。
提携農家さんから3年目の西洋タンポポの根を送っていただきました。
年の暮れに、これらの根を乾燥させて標本作りをしました!
干す場所は、日当たりが良く風通しの良いオフィスのベランダにすることに。
タンポポの根酒を作ろうと考えていたのですが、
その大きさにびっくり!
見てください、これで一本の根なのです!
(送られてきた中で、3株ほどの特大級がありました)
複雑に根が絡み合って伸びています。
1つの種から株が出来あがり、
その株の脇から毎年のように芽が幾つも枝分かれした結果です。
畑でしっかり育てるとたんぽぽもこんなにも大きくなるのですね。
そのため、大きすぎてさすがにお酒用には使えず急遽標本作りに変更したのです。
なんだか思わず天空の城「ラピュタ」の木の根を思い出してしまいました(笑
木の根が飛行石をからみ取り、天へと昇っていくあのラストのシーン。
(画像:WEBより引用)
天候も晴天が続き、順調に干すこと2週間目!
だいぶ乾燥して小さくなってきました。
つづく
花茎の試食を含めた研究を行うなかで、たくさんの花茎を採取してきました。
その中に花茎から小さな葉が出ているたんぽぽの花茎の奇形を発見!
本来、たんぽぽの花茎には葉が付きません、たんぽぽ亜科のノゲシなどには付くのですがこれは大変貴重な発見です!
ネットを調べても過去に報告は何もなく、更に調査を行っています。
たんぽぽは遺伝子が未完成の進化の途中にあるようで、各種の奇形が報告されています。
当協会は、これを機にたんぽぽの奇形についてもう少し深く研究を行うことといたしました。
本日はたんぽぽの蕾と花茎を食してみることにしました!
味と食感がストレートに伝わるアーリオオーリオ(ニンニクのオリーブオイル炒め)で試食しました。
まずは、蕾、花が咲き終わり綿毛に変わったもの、種が飛び終わったものなどを50本ほど採取してきました。
茎を痛めないように丁寧に流水で洗った後は、しばらく冷水でシャキっとさせます。
シャキッとしたら、5cmほどに切り分けます。
たんぽぽの花茎のアーリオオーリオの作り方はとても簡単!
フライパンにオリーブオイルを引いてにんにくスライスを軽く焦げる程度まで熱します。
そのオイルソースを作ったフライパンに、たんぽぽの花茎をそのまま投入します!
炒めながら塩を適量加えて火を止め1分ほど味を馴染ませてできあがり!
こちらの大きな綿毛化して種になったものを思いきって挑戦!
・・ジャリ、ジャリ・・。
綿毛と種はなかなかの存在感(笑)
美味しい!・・・とまでは言えない苦さと渋みでしたが、
栄養のつまった種を食してエネルギーチャージした気分です!
最後はバケットと乗せてブルスケッタでいただきます。
たんぽぽのほろ苦さとガーリック、そしてオリーブオイルがパンの甘みとなじんで美味しい。
これ、意外といけるかも!
今回食してみて、たんぽぽの花茎は葉ほどの苦みはなく美味しいです。
蕾、綿毛化した花、種はどの状態でもほぼ同じくらいの苦さで、葉よりもかなり苦いということがわかりました!
蕾は苦みとともに渋み、味にも食感にも存在感があるので、より工夫してレシピを考えていきたいと思います。
タンポポの根の採取の際に当然大量の葉も採取できるわけであるが、その中に幾つかの蕾の付いた花茎を発見、当然研究班としては食してみた。
ちなみにタンポポの種類は「西洋タンポポ」、つまりヨーロッパでは食用とされている種である。
この西洋タンポポか日本古来の在来種タンポポかの見分け方は葉では見分けがつかず蕾を見るのが最も確実なのです。
蕾の外側の額に反りが入っているのが西洋タンポポで、反りが無いのがほぼ在来種ということになる。
さて、タンポポの蕾であるが、その味は?
花茎は無味、しかし蕾は香りの無いカモミールのようでほろ苦く意外と美味い!
素の味を確認するため調理法はオリーブオイルで素揚げ、他の調味料は何も使わない、それなのに若干の苦みに加えて甘みがあり、調理方法によっては下手な山菜よりもはるかに美味い食材である。
次回は、蕾、花、種を飛ばした後の額、それぞれの状態に応じた味と食感を確認したい。
タンポポの蕾を食する。 ↓