2024年4月11日 08:00
「タンポポは漢方薬」でも驚異の成分を含む事をお話ししましたが、今回は「タンポポの根」の部分の関して、よく知られているビタミンやミネラルなどは除いて特徴的な成分について更に詳しくまとめてみました。
改めて、その効能について詳しく調べてみると、「タンポポの根」が漢方薬として重宝されている理由が解ります。
・タラキサシン
ハーブ系苦味成分であり食欲増進、胃液や胆汁の分泌を促し消化機能を強化します、また肝臓強壮効果があります。
・トリテルペン
糖と結合するとサポニンとなります、消炎、解熱、鎮静、排膿などの効能があります。
・ステロ―ル(フィトステロール=植物性ステロール)
生物を構成する重要な成分で、細胞膜生成には欠かせません、皮膚疾患に特に効果が期待できます。
・イヌリン
炭水化物の一種です。
タンポポは、根に栄養源を貯蔵するための手段としてイヌリンを使用しています。
イヌリンは、腸に達するまで消化されずに腸内細菌によって分解され、腸内の有益細菌の繁殖に機能します。
効果としては、乳酸菌と同様ですが、乳酸菌は腸に達するまでにほとんどが消化されるのに対して、イヌリンは腸に確実に達して効果を発揮します。
・ペクチン
複合多糖類であり、消化酵素では分解されないので食物繊維として機能し、コレステロール低下やアレルギー緩和作用があります。
・コリン
神経伝達物質として重要な成分で、循環器系や脳には重要な物質です。
また細胞膜の構成と補修に不可欠な成分であり、健康と若さの維持には欠かせない極めて重要な成分の一つです。
・フェノール酸
フラボノイドと並ぶポリフェノールの一つです。
フラボノイドは色素ですが、それ以外をフェノール酸と呼んでいます。
フェノール酸の種類はリグナン、ジケトン、エラグ、クロロゲン酸、クマリンがあり、効能としては抗菌、エストロゲン様ホルモン作用、抗血液凝固などで、「血栓防止薬」として利用されています。
・アスパラギン酸
アミノ酸の一種で疲労回復や抵抗力強化などの効能があります。
栄養ドリンクにも含まれている成分としても知られています。
どうですか?
タンポポの成分は、まさに生薬そのものです、また皮膚につけても消炎効果が期待できます。