2024年3月28日 08:00
タンポポの研究栽培から半年。
タンポポの生き残るための知恵には、驚かされることばかりです。
タンポポの成長を観察していると、不思議なことがたくさん起きます。
一緒に蒔いた種の芽が、先に出した芽が成長するのを待って、
つまりタイミングを見計らって時間差で芽を出すのです。
一番遅いもので、なんと半年も遅れて芽を出し始めたものもあります。
その写真がこちら。
隙間に半年遅れでこんなに小さな芽が。
不思議なことはまだまだたくさん起きます。
勢いよく一番に芽を出し成長したかと思うと、ある日突然葉がしおれてしまい、代わって近くにいた成長を心配していたほどの小さな芽がいつの間にか大きくたくましく成長しているのです。
どうやら、なにかを感じて、近くにいるたんぽぽ同士で連絡を取り合っているようなのです。
一説では根で周囲の状態を感じているのではないかと言われています。
栄養や成長するための空間が足りなければどちらも枯れてしまう。
それであればどちらかが生き残るために一方は枯れる道を選ぶ?
タンポポは、本当に強く頭の良い植物だったのです。
根で周囲の状態を感じたとしても、どのようなメカニズムで生き残る側と枯れる側を選択、判断をしているのかは解っていません。
対して、人間はどうだろう?
「奪い合えば足りず、分け合えば余る」
解っていても、窮地にさらされた時、人間にはこれができているかどうか。
この言葉を、目の前で生きざまで教えてくれているタンポポの知恵には、脱帽するしかありません。
そして、さらなるタンポポの凄さはこの後の研究で明らかになっていきます。
その研究の先に待っていたものが、ダンデリオンです。