2024年3月26日 08:00
3年前の5月初め、
食用タンポポ普及協会会長が小さな西洋たんぽぽをオフィスのベランダに連れて帰ってきました。
どうしたんですか?
と聞くと、自分でもなぜだか解らない、
けれど「たんぽぽから、いろいろ学べることがあるかもね」
とひと言。
たった一輪の花。
このタンポポは元気がなく、すぐに枯れてしまったのです。
しかしそれからの復活劇がすごかったのです。
枯れたあとも綿毛に変わり、その種から子供たちが目を出し始めたのです。
このできごとからわずか4カ月後、
たんぽぽ普及協会を立ち上げ、食用タンポポ供給プロジェクトが始動するとは、この時は思いもよりませんでした。
さらには、そこからすぐにもたんぽぽ化粧品プロジェクトが立ち上がり、半年後の12月には手作りの専門メーカーを見つけ九州まで訪ねていき、結果的にダンデリオン化粧品が生まれるなんて、
いったい誰が想像できたでしょうか?
今となっては、すべてが必然の出会いとインスピレーションの連鎖としか言えません。
もちろん会長自身も。ただその時なぜかたんぽぽを連れて帰ろうと思い、
育てはじめ現在があるのは、本当に説明しようのない奇跡を感じます。
タンポポは、目立たないけれど根にはとてつもないエネルギーを溜め込んでいます。
じっと我慢の冬の時期を耐え抜き、春には一斉に黄金の花を咲かせ、最後は綿帽子を空に放ちます。
すくすくと成長しているたんぽぽは、人間にも生き方を教えてくれているようです。
半年後には、種から増えた子供たちが所狭しとびっしり増えました。
この生命力が、その後わたしたちにいろいろなことを教えてくれたのです。