2024年5月 9日 08:00
食用タンポポの根を採取し、その形状を観察しました。
第一印象は、驚くほどバラバラです。
まっすぐに50cm以上伸びたゴボウのような根、2つ3つに枝分かれした根、複雑に枝分かれしたした根など、これほどまでに個体差が出るとは予想外でした。
他の例えば同じ科の山ゴボウとして漬物で売られているアザミなどはほぼ同じ形です、食用タンポポはフランス産の西洋タンポポで受粉しない植物、つまり存在する西洋タンポポは同じDNAを持つ植物です。
同じDNAでありながら、また同じ環境で同じ日に種を蒔いているのに、なぜタンポポだけが根の張り方、葉の形状、花の咲き方が異なるのでしょうか?
「タンポポのDNAは固定されていない進化の途上にある」という化学論文もありました、この根の形状だけ見ても頷けます。
では、特徴的な根の形状をご覧ください。
①まっすぐな根、枝根もまっすぐ一列に上から並んでいるのが面白い。
②太くて短い根、ここまで来ると流石に根割れを起こしてしまっている。
③タコの足のように同じ太さの根が10本以上分かれている。
④生長点こそ太いが、根は細い。
⑤4つに分かれ、その後更に枝分かれしている。
⑥綺麗に2つに枝分かれ。
⑦太い根に細い根が無数に枝分かれ。
⑧太い根がねじれた様に成長している。
⑨5つの株がくっつき一緒になったように枝分かれ、実際は1株。
※根割れの拡大図
何故、根割れするのかは解っていない。
ゴボウでも成長しすぎるとこうなるようであるが・・・