癌や生活習慣病を引き起こすとされている体内の活性酸素は何かと悪者扱いされています、ところで地球上に存在する植物や動物などの有核生物の細胞内には必ずミトコンドリアが寄生しています、多くの人は知る由もないかもしれませんが生命体の体内で発生する活性酸素は実はこのミトコンドリアが酸素を消費する呼吸によって生成される物質なのです。
では何故自分が寄生する宿主の生命を脅かす活性酸素をミトコンドリア自体が生成するのでしょうか、これが最大の謎であり科学者の研究テーマでもあったわけです、しかし科学や医学の発展とは恐ろしいスピードで謎を解明し現在ではほとんどが常識化されています。
実は活性酸素は真核生物に呼吸や飲食によって取り込まれたウイルスやカビなどの侵入者から身体を守る役目を担っているのです、つまり白血球の中のキラーT細胞やマクロファージが侵入者を攻撃する際に多くの活性酸素が利用されるのです、もし身体内に活性酸素が無ければ侵入者から防御できずにあっという間に侵されてしまうでしょう。
また脳内の神経細胞も活性酸素を用いて神経細胞を繋ぐシナプスの制御を行っていることが解ってきました、これは記憶や思考などの多くの脳機能に関わる問題であり活性酸素が不足するとシナプスが大量に生成され細胞を複雑に結びつけてしまうのです、これによって正常な脳機能を維持できなくなるという恐れがあります。
地球上の生命体は細胞内にミトコンドリアを共生させることで進化を遂げてきました、そしてミトコンドリアは自ら生成した活性酸素を武器に外部の侵入者から宿主を守り、宿主が常に正常な状態を維持できることで自らの種の保存をしていると考えることができます。
そう考えると活性酸素を悪者扱いにし抗酸化物質をサプリメントなどで過剰に摂取したらどうなるでしょうか、そういったことも今後は考えていく必要があるのです、何事も全てがバランスが最も重要なのです、適度な活性酸素は最大の身体の防御役となるし過剰な活性酸素は猛毒にもなるのです。
更には活性酸素が癌を作ると言われて久しいのですが、実は癌治療に用いられる紫外線や放射線は活性酸素を発生させる目的であることはあまり知られていません、細胞に紫外線や放射線を当てるとミトコンドリアが活発化し活性酸素が素早く生まれるのです。
これは極めて興味深い事実です、活性酸素によって生まれる異常細胞を活性酸素によって除去するというのですから、物事は一方向から見て考えてはいけません、あらゆる方向から見て総合して考えることが重要なのです、そして常に真実は一つなのです、自然界の真実を見つける作業が科学という学問なのです。
冒頭から例え話しです、某国では癌の発生率が世界一低く世界平均の10分の1だと言います、ところがこの国から欧米諸国に移住した人の癌の発生率は欧米諸国の平均と同じになってしまうという結果が出ています。
この情報を得て多くの人はこう考えます、それはその国に住む住民の食生活や生活習慣により癌の発生率が低くなるのだと、そしてもう一つは癌の発生は遺伝よりも食生活や生活習慣に左右されるのだと。
でも正解は意外な所に落とし穴があります、それはその国の医療の問題です、つまりその国では癌を早期発見できずに記録に残りません、また癌で死亡したとしても記録に残りません、ところが移住した人は移住先の国の医療機関で癌を発見され記録に残るのです。
これは冒頭の説明のように一つの例であり具体的な話ではありません、しかしこの話のモデルとなっている情報は実際に過去から多数存在しています、医療情報は本当に慎重に扱わないといけないし、情報を得る方もその情報の真意を正確に掴まないといけないのです。
こういった健康情報は命にかかわるにも関わらず意図しなくても真実が埋もれてしまって表面的なデータだけで語られる場合が多々あります、それでも多くの人は信じて疑いません、ここが健康情報の最も怖いところなのです。
世に溢れる健康情報、その正否はいったい誰が保証し責任を取るのでしょうか、少なくても鵜呑みにして怖がるのではなく徹底してその情報の裏側まで調べるのがよろしいかと思います。
先ずは健康情報は疑ってかかることです、その情報で儲けようと企んでいる人や企業が裏で流しているのかもしれません、そして書籍になっているからといって何らの根拠にもなりません、今や健康関連の書籍はほぼ自費出版です、契約によって出版社は一切責任を取らない仕組みになっています、それだけ出版社も慎重になる情報だという証拠です。
誰も教えない怖い話を一つ、それは世に溢れている食や健康の話しには誇大表示や偏向情報が多いという事実です、しかもそれが何故まかり通るかという裏にある事情が実は最も怖いのです。
テレビやSNSには多くの食や健康に関する情報が溢れています、しかしそれらの情報を確認していくと医師や医療研究機関の人が堂々と話しているのですが別の報道ではまるで逆の話しになっています。
つまり昔から言われる牛乳と玄米は健康にいいのか悪いのかという両論が長い間対立しているように、過去から多くの食材や調理方法にも適用され正直何を信じてよいのか解らなくなる人も多いと思います。
この裏にある一つの事実としてまずテレビではその番組の意向に合ったコメンテーターや情報が優先されます、その意向とはスポンサーに他なりません、特に食や生活雑貨メーカーがその番組スポンサーだとしたらその企業のマイナスになる情報は絶対に流せないのです。
つまりスポンサーを擁護するコメンテーターと情報に偏るのです、これはSNSの情報番組でも同じです、SNSの情報番組の多くには当然スポンサーがついているのです、これが真実なのです、もしかしたら身体に悪いことが解っていても良い所だけしか紹介していない可能性は極めて高いのです、またその逆も然りなのです。
私は以前からこの仕組みを理解しテレビやSNSでの食と健康情報は一切鵜呑みにしません、そして科学的な根拠を以て全て自身で確認し納得したものだけを取り入れるようにしています。
世に溢れる情報を鵜呑みにしてどれほどの食に関するブームが来たでしょうか、そしてこれらは一気に来ては1年持たずに沈静化します、どんな食材にも栄養素が存在する以上は何らかの薬効があり摂取過多により毒にもなります、ブームに煽られず自身の身体に合った多種の食品を少量食べるのがよろしいかと思います。
もう一つは電子レンジやIHなどの電磁波調理器に関する情報で物理学を無視した警告的な情報がいまだに多いのには驚きます、電子レンジは水分子をIHは金属分子に反応して過熱する器械です、食材や身体に悪い物質が生成されるとか電磁波が残るなどは一切ありません。
有機物に電磁波が残留することなど物理学的に起こりえないし起きるのであれば大発見です、過熱すれば茹でても必ず食品の分子構造が変化するのは当たり前の話しです、それよりも油で炒めたり炭火などで焼いた方が余程焦げを作るので身体に良くないです、こういった調理家電に関する科学無知な人の思い込み情報には正直辟易します。
この数年来の夏季の猛暑は多くの人命を奪っています、鉄柱の整備中に熱中症で宙づりになり亡くなった人や建設現場でのふらつきによる落下事故のニュースには本当に心が痛みます、先日も家の前で道路工事を行っている人を見ていて何かおかしいと強く感じました。
40度近い中で警備員も含め長袖でヘルメットをかぶっています、全員背中は汗でびっしょりに濡れており熱中症になってもおかしくない状況です、休憩するにしても炎天下で日陰もありません、それでも生活の為とはいえ作業しなければならないのは労働という概念を既に超えています。
夏の甲子園も暑さが激しい時間帯を避けるように改善されました、夏場の工事も午前中と夕方以降にシフトするなど労働環境の整備が必要なのではないかと思います。
地方自治体や国をあげて取り組むべき課題だと思うのですが政治家はどれほど過酷な作業なのかを知らないのか誰も声を上げる人はいません、何かがおかしいんです、交通事故に関しては国をあげて取り組んでいます、夏季の労働環境の整備にも是非とも早期に取り組んでほしいと思います。
私は2年前から購入した物件の整備のためスタッフと共に猛暑や厳寒の中で土木作業などを行ってみてその地獄のような状況を肌で感じています、きっと自身で経験していなかったら冒頭の工事現場を見て疑問も感じなかったでしょう、自身で経験する重要性をひしひしと感じる昨今です。
昨冬に身体の「耐寒モード」に関する記事を書きました、これは信州の中でも極寒地で育った私の身体に耐寒モードスイッチというものが付いており寒さが極まる時期に身体が突然寒さに強くなるというものです。
寒さについてはこの「耐寒モード」の存在があるのでどんなに寒いところへ行くにも怖くなかったのですが、逆に私は暑さには極端に弱く30度を超える辺りから汗びしょになり身体が動かなくなるほどです、そんな私は夏が来ると精神的にも元気をなくしていました。
ところが昨年理想郷の地での各種整備で夏の時期に、40度という酷暑日のなか顔や手が日焼けで水泡ができるほどでも長時間肉体労働を行うことができました、その後しばらく酷暑日が続きましたがそれまでの夏とは違って意外に平然と過ごすことができるようになりました。
毎年のように6月に入るやエアコンをつけていても身体が焼けるように暑くて毎朝汗びしょで起きていたのですが、先日のこと朝快適に起きられるようになったことに気付いたのです、そして酷暑日の日中もそれほど汗もかかずに普通にしていられるようになりました。
これはもしかして「耐寒モード」同様に「耐暑モード」を獲得したのでしょうか、周囲のみんなも暑さに弱かった私がカンカン照りの酷暑日にも関わらず普通に作業しているのを見て驚いています、自分でも驚いているのですから当然でしょう。
老後を考えるに「耐寒モード」に加えて「耐暑モード」の獲得は極めて心強いです、寒いだの暑いだのといって家に引きこもっていては健康上よろしくありません、寒い日も暑い日も短時間の軽作業としても快適にできる身体は実に心強いものがあります。
ところがこの「耐暑モード」が裏目に出でしまったのか、つい先日のこと何と高齢者熱中症の初期症状が発症してしまいました、熱中症の初期状態は頭がぐらぐらしてまっすぐ歩けません、高齢になると身体感覚が鈍くなり脱水症状を起こしやすくなるようです。
また塩分濃度が下がると水分を吸収しなくなります、暑さに強くなったのは嬉しいことでしたが今後は夏場は特に熱中症に注意し塩分補給と水分補給に心がけるようにしたいと思います、何よりも寝込んでしまったら愉しめないどころか何もできなくなってしまいますから。
最後に熱中症の初期状態を経験した者から注意事項を幾つかお話ししましょう、熱中症の初期症状は風邪を引いて熱が出た時のような身体感覚になります、そして汗が出なくなりトイレにも行かなくなります、つまり既に身体が脱水状態になっているのです。
こういう症状が出たら塩分補給と水分補給をしっかり取って安静にしましょう、一晩でほぼ完治すると思います、それでも正常に戻らないようであれば早めに病院へ行くことをお薦めします、他の病気の可能性もありますから思い込みは厳禁です。