年に数回飲んでは語り合う後輩がいます、彼は独立起業して10年以上にもなります、そしていつも酔った勢いなのか大きな夢を語ります、先日もいつものように大いに夢を語っていました、その間私はあるイメージが頭に浮かんできたのです。
それは一生懸命に田畑を耕す彼の姿です、次の瞬間のイメージは酷なことですが種を撒いて芽が出る前に田畑は荒れ放題でいつの間にか雑草に覆われています。
彼はいつも新しい事業を興します、出だしはしっかりと計画を行い企画書や提案書も実に立派です、そして実際に事業を開始するのですが時間もお金もかけるもさっぱり進展しないのです。
いつの間にか進展しない事業に嫌気をさしてそのまま放置してしまいます、そしてまた他者からもたらされる新規事に心を奪われてはワクワクしながら企画書を起こします、私が知りえる範囲では起業してずっとこの繰り返しです。
思うに事業や経営とは農作物を育てるのと全く同じです、重要なのは種を捲くことではなくて捲いた後のフォローアップとメンテナンスにあるのです、種を捲いたら自然に芽が出て育つのは意図しない雑草だけです、芽が出ない種は土の中で腐ってしまうか鳥にほじられて食べられてしまうでしょう。
時間も労力も使っている割に成果が出ない人のほとんどが彼と同じ過ちを冒しています、種を捲くまでは必至で動き捲いたら自然に育つと思って放置しては別の田畑を耕やします、事業とは収穫して始めて利益になるのです、忙しい割に利益にならないのは何か方法と手段が間違っているのです、そこに早期に気付いてほしいものです。
そして成功とは利益を継続して上げる延長線上にあるのです、まず利益事業を必至で作ることが重要なのです、利益が出たら継続的に維持させることです、それから初めて新事業に手を出すことです、それなら余裕で行うことができるでしょう。
「ワイルドカード」とは、本来は「無属性」と解釈されますがビジネスやゲームでは「切り札」とか「最終兵器」などという意味で使われます。
誰でも自分の中に他者が持っていない最強の武器というものを持っていると思います、それが人脈であれ親の七光りであれ隠し財産であれ、とにかくここぞというときに頼れるものです、それが最後の切り札=「ワイルドカード」です。
ここで既に公知となっているもの、例えば職業上の技術とか資格などは「ワイルドカード」とは言いません、「ワイルドカード」とはあくまでも自分の中に隠し持った他者が存在すら知らない最終秘密兵器なのです。
ところで「ワイルドカード」を使うとしたらどのように使うのが賢くてしかも効果があるのでしょうか、一番効果的でないのが誰もが解るように最初から使ってしまう人、これは相手に「もう後がありません」と言っているのと同じです。
それでは最後のここぞというときに使う人は正解と言いたいところですが普通の人です、では何時使うのが効果的なのでしょうか、それは「何か凄いものを持っているのでは?」と相手に勝手に思わせるだけで実は最後まで使わないことです、これで勝利してしまう人は本当に強い智将と呼べる人です。
「ワイルドカード」の本質は武器ではなく実は「お守り」なのです、つまり攻撃に使うのではなく相手を牽制する抑止力として使うべきなのです、それでも相手が「本当は持っていないのでは?」と甘く見て実際に攻撃してきたときにはその力を思う存分に見せ付け一瞬で圧勝すれば良いだけです。
ビジネスにおいて相手に攻撃された時はピストルのような小さな武器で応戦しても効果の程は知れています、本意でなくとも交戦しなければならないときは一発で終焉させる強力なミサイルを用いることです、自身がミサイルを持っていなければ持っている人と組むのが成功者思考というものです。
自身の抱いている夢を実現し成功を収めたいと思っていない人はいないと思います、「ただ平穏に暮らせればよい」という人もいます、でもこの人も夢を追っていないようでいてこれも一つの夢であり実現すれば成功者です。
「夢」や「成功」の定義は別にして、ビジネスや人生そのものを思ったように実現させるにはどのように思考したらよいかということをテーマとして話しを進めていきたいと思います。
同じ時間と同じ費用を使って同じことを行っても実際には人によって結果に雲泥の差が出ます、これが現実の厳しさでもあります、では上手く結果を出せる人と出せない人の差とは何でしょう。
実はこの差はちょっとした思考と行動が違うだけです、もっと言えば「A・B・C」という行動の順番を「A・C・B」にした程度なのです、ここで「物事をどう考えるか」という基本思考が重要になります、最も簡単なところでは成長著しい企業と今にも潰れそうな企業があるとして、皆さんはどちらに魅力を感じますか?
多くの人は当然前者です、しかし成功するためには普通の人と同じように考えてはいけないのです、成功者は「成長著しい企業は何時成長が止まり衰退するのかという不安とリスクがあるが、今にも潰れそうな企業は再生さえさせれば大きく成長するという期待と楽しみがある」と考えます。
これは企業だけではなく人や物事に関しても同様です、今の状況を見てそのままを思考するのではなく5年後更には10年後を正確にイメージできるかという感性が肝要です、感性を磨くにはより強い感性の持ち主に磨かれるしかありません。
株の世界にはこういう格言があります、「他者の行く裏に道あり花の山」、他者と同じことを考え行動していては競争原理に押し潰されて終わります、競争原理のレッドオーシャンからオンリーワンのブルーオシャンを悠々自適に泳ぐこと、そういう人が成功する人なのです。
良く誤解されるも悪く誤解されるも同じこと。
どんな誤解もマイナスになってもプラスにはならない。
コメント:
情報を発信するなら邪(よこしま)な考えは捨てて正直に正確に伝えることだ、どのように誤解されても結果責任は免れない。
「状況を解って!」と、
多種多様に訴えたところで効果はゼロである。
相手の気持ちを無視した欲求は、
他者依存が強いと思われ煙たがられるだけだ。
コメント:
助けてほしいときには「助けてください」とはっきり言うことだ、そして助けを請うなら無意味な情報発信は止めることだ。