「絶対に成功したい!」と起業する人は必ずそう言いますが、では起業して成功するというのは何をもっての成功なのでしょうか、ここでちょっと考えておきたいことは起業家として成功することとお金持ちになることとは似ているようで次元が異なるということです。
単にお金を稼ぐのであれば株やFXといった金融商品で稼ぐという手もあります、事実それをビジネスとして多額の利益を得ている人もたくさんいます、最もリスクが低いお金を稼ぐ方法は給料の安定した会社に入り給与はしっかり貰ったうえで週末には副業をして稼ぐことです。
副業での必要経費は節税もできるし失敗したとしても生活ができなくなるということもありません、対して裸一貫で起業し会社を大きくしていくためにはそれ相応の志と覚悟が必要になります。
取り返しのつかない大失敗をすることもあれば一生かけても返済できないほどの資金が必要になることもあります、でも自らリスクを背負って生活に苦しみながらも苦難を乗り越え計画通りにいった場合は通常の人では味わえない大きな喜びと一生かけても使いきれないほどの多額のリターンを得られるのです。
夢の実現と多額のお金を手にできるだけではありません、自身の心に大事を成し得たという何物にも代えることができない勲章を手に入れられるのです、また一緒に頑張った社員やパートナーも同様に大きな喜びと利益を共有する事ができます、これが一つの成功の証です。
でもこれは一つの副産物でしかありません、大事を成し得るということはサービスや商品で社会に貢献することに加えて多額の納税ということにもなります、これが本当の社会貢献するという意味での成功者だと思うのです。
今の職業はあなたに向いていると思いますか、それしかできないと思いこんでいて他にできることを考えないようにしていませんか?
実はいろいろな経営者や起業したい人と接してきてあることに気付きます、それは自身ができる事と向いている事とを違う次元で考えているということです、「これをやろう!」と思って起業しやり続けてきた結果において充分な利益が出て経済的に自立できているでしょうか?
「石の上にも3年」と言います、これは最低でも3年続けてみないと上手くいくのか否かは解らないということです、逆を言えば3年以上同じ事を続けてきて充分に利益が出ていないのであれば今後も上手くいく可能性は極めて低いと言えます。
好きな事とできる事、更には向いている事とはイコールではありません、まずはやり出した事業を最低でも3年は続けてみることです、それで黒字転換できないようであれば今度は潔く事業変革すべきです。
変革できない人の多くは「それしかできない」と勝手に思いこんでいます、でも私から見ればもっと別の才能を観て取れます、才能や能力は自身の武器、でもそれでお金を得ることは別次元のテクニックが必要なのです。
こればかりは腕を幾ら磨いても経験を幾ら積んでも身につくものではありません、逆に言えば技術も経験も無くても成功できる人は事実沢山います、やりたいことで成功するには腕を磨くよりも稼ぐテクニックを学ぶことのほうが如何に重要であるかということです。
絵の上手い人は沢山います、でもその人たちの絵は売れていますか、ビジネスは技術や能力ではないのです、経営者が学ぶべきものは違う次元にあるということを理解すべきです。
技術も経験も人脈も無くても幾らでも稼げます、それを持っている人と強い信頼関係を築くだけで全ての事が一瞬で進みます、もっともそういう人と信頼関係を得るのが物を作る以上に難しいのですがクリアさえすればやりたい事で事業化し利益を出せるのです。
「稼ぐテクニック」というのは実は経営そのものだということです、全てを備わっている人と組めるかどうかも重要な経営です、起業したのなら経営者として経営をしっかり行ってほしいと思います。
私が考案し一時期サービスとして事業化していたたブランディング手法である「オンリーワンブランディング」とは、その人独自の事業を確立しブルーオーシャンを悠々と泳いでいただくことを最大の目的としたサービスでした。
事業というのは一時的なお金を得るための存在ではありません、未来永劫お金を生み続けることが肝要なのです、世に存在している自称ブランディングプロデューサーなどが展開する一瞬の「良い思い」を創造することを目的とした手法をブランディングとは呼びません。
ここで「ブランディング」とは「CI(Corporate Identity)」の一つの手法で「顧客の信頼を得て企業価値を高める企業戦略」を指し、決して安易にブランドを作り上げて知名度を上げることではありません、ちなみに「CI」とは「統一されたイメージやデザインによって企業文化を構築し価値を高めることによって顧客と利益を共有する」というのが最終目的です。
巷にはこのどちらでもない「ファンを増やし有名になって集客に活かす」というSNSを使って知名度を上げるのが目的の似非ブランディングが横行しています、これらはブランディングでもCIでもマーケティングでも何でもなく仮想空間上でカリスマを作り上げては自己満足させてあげるのが関の山です。
ブランディングに必須である「継続してお金を生み続ける手法」を指導するわけでもなくビジネスには無関係の結果しか残りません、経営とは未来永劫継続するものです、つまり瞬間の名声ではなく継続した事業を通して信頼と実績を勝ち得ていかなければなりません。
商品やサービスの信頼は一過性のものではなく進化しながら顧客満足度を維持していかなければならず、これが企業の第一義である「企業価値向上&顧客満足度」に繋がるのです。
企業価値とは代表者が有名になることではありません、継続した信頼感から自然に口コミなどによって商品やサービスの知名度が上がるようにするのが本物のブランディングであり経営者が真剣に考えるべき事項なのです。
自身が有名になりたいのであれば法人を作る意味も持つ意味もありません、個人事業主やフリーターの方が法的な柵もなく余程上手くいきます、経営者であるなら事業と企業の価値と信用力を向上させ継続させることに時間と労力をかけていただきたいと願うばかりです。
学ぶ必要がない賢者は他者の話しを真剣に聞いて更に学ぶ。
学ばなくてはならない遇者は常に心ここに在らずでスルーする。
コメント:
伸びる者は更に伸び伸びない者は逆に退化していく、人間もある意味では自然界同様に自然の摂理があるようだ。
人は簡単に他者の嘘を見抜くことができる。
しかし自分の嘘は通ると頑なに信じている。
コメント:
何事もそうであるが自分だけに都合の良い例外は有り得ない、自分だけが特別という幻想は今すぐにも捨てるべきだ。