私はよく「石鹸効果」と表現しますが化学の話ではな人間関係の話しです、ちなみに石鹸とは鉱物オイルや植物オイルから水酸化ナトリウムなどにより乳化させ作られた物質で汚れを包み込むように剥がして除去する化学物質です。
石鹸はオイルから作られているので同類物質であるオイルとは新油性があります、だからオイルを引きつけ包み込んで除去できるのです、したがって油の汚れはよく落とせますが親水性の体液の汚れは綺麗に落とすことはできません、親水性の汚れは同じ親水性のアルコールなどを使うと綺麗に落ちるのです。
これと同様の現象を人間関係にも見い出して「石鹸効果」という名称をつけてみました、「類は友を呼ぶ」よりも極まった状況を指して私的な言い方で使っています。
例えばどう考えても絶対に上手くいかないだろうと思える2人がいるとします、でも仲よくしているので何がそうさせるのかとよく見極めてみると表現や行動は異なるのですがビジネスマインドの部分で一致している事実が解ったりします。
これを身辺整理に活用すると自ら何もしなくても自分と同じビジネスマインドの人だけが寄ってきてマインドが異なる人は自然に淘汰されていくのです、例えば自分の悪口を言っている人がいたら黙って放っておきましょう、その人とはそもそもが感性も価値観もビジネスマインドも異なる人なのです。
放っておけば自然にその人の悪口に都合を合わせた同じ考えの人がその人に吸い寄せられて自分からは離れていきます、つまりこちらは何もしなくても自分とは合わない人達が自然に身辺からいなくなってくれるのです。
有ること無いことをあれこれ言われて悔しくないのか、どの道その人達とは真のビジネスはできないし会って話をしたとしても意味のない時間を費やすだけの人達なのです、自分とは何もかも合わない人に「嫌い」と言われたら逆に嬉しいことではないでしょうか。
自分と合わない人が周辺にいて常に何かしらの干渉を受け、それに気を遣う方が余程ビジネスの障害になります、日本だけでもビジネス人口7000万人です、その僅かな人達が自身のビジネスにいったいどれほどの影響力があるかといったらゼロに等しいです。
それよりも自身が前向きにビジネスに取り組める有益な人達と過ごしていたほうがどれほど自身の為に善い結果を齎すか計りしれません。
孔子論語に、「賢者は上手に人を好み上手に人を嫌う」という教えがあります、まさにこの「石鹸効果」方法で身辺整理が実践できるのです。
話は実に上手くできるのに文章を書かせると相手に伝わらない脈絡がなく表現下手な人を多々見かけます、何故話しではスラスラと上手く伝えることができるのに文章はまるで駄目ということが起きるのでしょうか、これは話すということと書くということは全く異なる能力だからです、つまり使われる脳の領域が異なる為に起きるのです。
話す行為は必ず相手がいます、つまり相手の表情や反応を見て自分の設定したゴールに誘導していく能力が求められます、この能力は「ネゴシエーション」であり交渉能力です、相手の反応で言い直しや迂回会話などが自由に且つ有効に機能します。
対して文章を書くという行為は相手がその場にいません、つまりその場の反応での言い直しも迂回も一切機能しません、文章表現だけで相手にこちらが言いたい事を全て理解してもらわなくてはなりません。
この相手に正確に伝える文章を書く能力を「リテラシー」と言い頭の中に在る断片情報を見事に分解再構築し的確な記述によって表現することができる能力です、ただし単純に上手く文章を書く能力を指して「リテラシー」とは言いません、ここを誤解しないように願います。
物事の説明は文章化できても自分の考えや方針を文章化できない、これが「リテラシー能力欠如」という状況です、経営者は事業計画書に始まりパンフレットやホームページ、またメールでの相談や交渉など実に多くの文章表現を求められるシチュエーションが存在します
文章表現が下手な人は経営においてはメールなどで誤解されたり、誤った情報が相手に伝わるなど致命的な事態になることすらあります。
リテラシーは鍛えることは難しい先天的な能力の一つですが鍛えるとしたら文章をたくさん書いてそれなりのノウハウを身につける以外にありません、特にブログは誰が読むか解りません、つまり下手な事は書けませんから 端的に相手に伝わる文章を書くようになります。
私はよく「経営者はプラス思考ではなく前向き思考が肝要」と話しています、前向き思考とプラス思考は何が違うのでしょうか、そこで2つの思考の違いを述べたいと思います。
まず「前向きな思考」とは見ているビジョンを指しています、「前向き」ですから見ている先は未来です、終わってしまった事を肯定したうえでその後にどうするかを思考することです。
逆に「後ろ向きな思考」とは見ている先が過去、つまり終わってしまった事を何時までも反省するもなく悔み考えることを言います。
「前向きな思考」は失敗を失敗で終わらせません、失敗とは一過性の事象であり確かにそのままにしておけば失敗が失敗として確定してしまいます、しかし失敗を未来において見事にリカバリーすれば失敗ミスした事によって生まれた善事で失敗を帳消しにできるどころか大きな利益も生みます、まさにこれが「失敗は成功の基」ということです。
対して「プラス思考」とは自分の心の置き方の問題であり「プラス思考」は何事も良い方に考え逆の「マイナス思考」は悪い方に考えることを指しています、言い方を変えると「プラス思考」ほど実は自己都合な思考は無いのです、経営者は起きた事は自己都合ではなく正確に把握しなくてはなりません。
成功する人は「マイナス思考の前向きな人」でなければならないと私は確信しています、つまりそれを行うことによって起きうる最悪な事まで想定しておき未来を見て悠々と推進できるからに他なりません。
想定外な事が起きても常にリカバリーを心がける、経営者はこれが肝要なのです、逆に成功しない人は「プラス思考の後ろ向きな人」です、これに関してはもう説明は不要ですね。
生き方を陰陽思想と照らし合わせて考えると綺麗に2つの人種に分かれます、この陰陽バランスこそビジネスパートナーとの相性を考えるに重要な事項はありません、例を出して説明します。
・事業を興して仲間と利益を分かち合う人と他者が興した事業に協力して利益を享受できる人。
・何事も自身で物事を考え判断する人と誰かが判断してくれることで自らもそれに乗って動ける人。
・知識を駆使して学問を編み出す人とそれを学び伝えることで利益を生みだして行ける人。
さて、あなたは上記の前後どちら側の人でしょうか?
ここでよく勘違いされるのは後者を「依存体質」と言う人がいます、でも決して「依存体質」などではありません、自ら判断したり構築する能動体質ではなく応用していく受動体質の違いであり個性といえます、ちなみに「依存体質」というのは特定の人がいなければ生きていけない精神的な極限状態を指しています。
話しを戻しますが、もしあなたが前者であれば後者をパートナーや腹心に置きましょう、また逆に後者であれば強いリーダーの下に就けば上手くいきます。
何事もビジネスは陰陽バランスが肝要です、同じ人同士は話しも早く一致する事項も多いのですが一旦拗れた時には収拾がつかなくなります、更には前者同士の場合は利益を損なう「争い」が起こり、後者同士の場合はそれこそ利益を生まず責任のなすり合いに至る場合があります。
ビジネスで成功したければ陰陽バランスをどの関係においても念頭において思考することが成功法則の一つです、例外としてどちらにも立てる自己陰陽バランスの取れた人が存在します、この人はどちら側の人として存在しても上手くやれます。
更には自己陰陽バランスの取れた者同士が組んだ場合には臨機応変に相手に状況に合わせてトータルでの陰陽バランスを取り、アクセルとブレーキがダブルで備わる最強のビジネスパートナーとなります。
自己利益を優先した計画を思惑という。
自己利益を優先した情熱を野心という。
コメント:
成功したいのなら思惑ではなくて戦略、野心ではなくて志である。